We Live in Time この時を生きてのレビュー・感想・評価
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時間軸を越えてあふれ出す人生の輝き
思いがけない感動作で、思いがこみ上げてきた。『500日のサマー』『アバウト・タイム』を思い起こさせる趣きある本作が伝えるのは、人生や物語は線形ではないという真理。物語がシャッフルされ、時間軸を行ったり来たりしながら主人公二人のラブストーリーを点描する。最初にいきなりこれを食らうと「?」と一瞬だけ混乱するが、理解が追いつくとこの語りの構造そのものがタイトルを象徴していることに深く納得がいく。私たちは生から死まで長いトンネルを歩いているのではなく、ある意味で「瞬間の連続」を生きている。それも悲しみや苦しみに蓋をするわけではなく、あくまで一つの生き方として、喜びに包まれた思い出や記憶の一瞬一瞬を噛みしめることで、生が尊く瞬きだす。そんなメッセージが胸を熱く震わせる。もちろんこれはピュー&ガーフィールドの魅力あってこそ。彼らが奏でる驚きと笑いと率直さに満ちた化学反応が、輝きを永遠のものとしている。
空気抵抗のなくし方!
すごくいい時間の流れ方がしていたストーリーだわね☺
ずっと観ていたい優しい時間。
テーマは永遠に決着がつくはくずのない課題。
愛する人と過ごせる時間を少しでも延ばすためにツライ治療に励むべきか、それとも笑顔で過ごせる時間を優先して寿命に抗うことなく命を全うするのか。誰の立場に立つかによって見え方は変わってくるから正解はない。ただ、最期は意外と呆気ない。何をアレコレ考えたとしても、逝くときは逝く。映画の終わり方もそれを象徴してるかのように思えて『えっ??』だった。でもそれがリアル。
だから余計に“ずっと観ていたい時間”が急に終わってしまってなおさら悲しかったー
アルムートの生き方が好き。そんなアルムートを支え、『君は最高だよ!』と言うトビアスもカッコイイ!あたしにとっての理想の結婚はこーゆー『最大の自分ファン、最強の味方』を手に入れることなんだろーなー、と。そんな夫婦にはあこがれる🍀
ピューちゃんやっぱり良き良き✨でもMVPはアルムートのお店のスーシェフ(?なのかな??)な彼女!空気抵抗無くす行動にアッパレ🌀
【涙活報告】泣いたよ‼️ (たしかウルッとポイントが3回くらいあったと思うんだけど、どこでウルッとしたのか既に思い出せない…痴呆)
奇跡の出会いから、別れまでを切なく、でも明るく描いた2人+1人の物語。
卵の割り方
表情豊かでキュートなヒロイン
フローレンス・ピューはいいんだけど・・・
お気に入りのハリウッド女優は結構居るのだが、なぜかコロナ禍以降メジャーな女優の作品がなかなか海を渡って来ないと思っているのは俺だけだろうか? そんな中、先日サンダーボルツ*でも楽しませてくれたフローレンス・ピューの次回作をもう見られるとあって、公開を心待ちにしていた。
【物語】
会社員のトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)は妻に離婚を迫られる。ついに離婚届けが届き、サインしようしたがペンが書けなくなったため、町に買いに出る。失意の中で道路上で不用意な行動をしているところを車にはねられる。
気が付いたときは病院に居て、そばにアルムート(フローレンス・ピュー)が居た。彼女が彼をはねたのだと言う。トビアスは全く彼女を責めようとはしなかったため、シェフである彼女は今度うちの店にきて欲しいと言い残す。
後日アルムートの店をトビアスが訪ねたことがきっかけで、ふたりは恋に落ちる。やり手の性格のアルムートと慎重派のトビアスは破局の危機もありながら、強い愛情は冷めることなく、ふたりは一緒に暮らし始める。 やがてふたりの間に待望の娘が誕生するが、アルムートが重い病に侵されていることが分かる。
【感想】
お目当てのフローレンス・ピューだが、初めて記憶に留まった“ミッドサマー”と“サンダーボルツ”の彼女は同じ人とは思えないほど印象が違った。そして本作の予告編の彼女に釘付けになったが、最初同じ女優だとは気が付かなかった。作品によってかなり印象が異なるカメレオン女優だ。 それでいながら、どの作品でも魅力的なのがすごい。
彼女を堪能できたので、主目的は達せられたが、作品としては期待通りとはいかなかった。ダメな作品とはいかないが、いわゆる難病・余命わずかモノで、命を全うする主人公と彼女を支える家族の愛という、ハッキリ言って「良くあるパターン」で、斬新さは見当たらない。 また、時間が出会った頃と現在を行ったり来たりする構成で、そういう構成は珍しくはないが、ちょっと頻度が高過ぎでは? 俺はそのたびに集中が寸断されて、物語に入っていきにくかった。
さらにヒロインの魅力で持っている作品だが、残念ながら彼女は抗がん剤治療開始とともに坊主頭にしてしまう。坊主頭にしてもキレイなのはさすがだが、そうは行ってもそれ以前の女性らしい髪形の方がやっぱり魅力的。 闘病の演出なのだろうが、後半はせっかくの彼女の魅力も3割減!
予告編が良かっただけに期待が膨らんだ分、物足りなさを感じてしまった。
25-073
片手で卵を割る練習から始めてみます
いやー、最近ひねくれた映画ばっかり見ていたので、久々に心が洗われました!
時系列をちょっとづつずらすのは、最初あれっと思いましたが、慣れてくると、半歩先がある程度分かっているので、「ここが分岐点だったんだ」と逆に観客の関心を誘い、惹きつける効果があったと思います。アルムートのお腹や髪型、医療器具など理解しやすいアイテムでサポートもしてくれますし。
脇役がいい味だしてました。助手シェフの女子、GS店員の兄ちゃんとおばさんは勿論なのですが、ダイナーで英国自慢のマニュアルを延々読み上げてたウェートレスとか助手シェフのバケツを任される警備員などなど。
アルムートがやり切ったのは素晴らしいし、本当に賞賛に値することなのですが、仮にその選択をしなくても彼女の存在価値が下がることはないし、選択しない生き方(死に方)も世の中にはいくらでもあっていいと私は個人的に思います。
ドキドキする様に日時をランダム配置変
We Live in Time この時を生きて
死に逝く者は、優先となる我儘いい放題かなぁ
まあ、体育系の女史は元気でよろしい。
(^ν^)
We Live in Time この時を生きて
「ブルックリン」のジョン・クローリー監督が、
限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。
新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。
自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。
そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。
「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがアルムート、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。
「ベロニカとの記憶」のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。
アルムートは文字通り、「一生懸命に」生き抜いた
病気モノなので・・・。
最愛の人が病気で・・・って話なんで、自動的に感動してしまうわけだけど。
まず時系列をバラバラにしてるんだが、ちょっと説明が足りてないというか、切り方が雑なんで、最初時間が過去に戻ってるってことがわからずに、主人公夫婦がいきなり離婚して妻そっくりの女性に出会った話なのかと思った。
そしてフローレンス・ピューの演技は相変わらず上手なんだけど、ガンが進行していっても、あの通りのムチムチプクプクのままなんで、ちょっと末期って感じがしないのはしかたないのか。
いやいや、クリスチャン・ベールはジャンキーの役のために27キロ減量したんだぞ!と思いながら観てました。
ま、イギリス映画なんで、ハリウッド的感動作!!ってもんじゃないよね。
それにしてもイギリスっておいしそうなものがないねえ。
感情優先で、あるカップルの恋愛と生き様を見る
美男美女な「夫婦恋愛の歴史」を眺めながら、感情優先であまり考えずに観るならば、かなり良質な作品だと思いました。
時間軸が奔放に前後します。
この時の感情やセリフは?という微妙な部分が物語進行上に現れると、その理由となる過去の事象が再現される仕組みゆえ、感情誘導はスムーズながら、理屈や時系列上の辻褄を考え始めたら混乱のみとなります。
今がどこ?という事を理解するのに、かなり脳の思考領域を使うはずです。
だからかなり好みが分かれるはずで、「わけわからない」と拒絶する人がいても不思議ではありません。
ちなみに私は、小説愛好から映画に移行した、典型的な脚本テクニック分析と理屈優先で観ちゃう文芸脳なので、混乱の割合が高かったですが、複雑な構成をあえて楽しむモードで鑑賞できました。
システム上、星☆は3.5か4.0のどちらしか選べず3.5にしましたが、3.7~3.8というのが個人的心情での評価。
あと、夫婦になったのなら、命は自分だけのものじゃないんだから、話し合って納得して物事を進める方ぁよくて、エゴを容認するのは違うような気もして、モヤモヤしたのが4.0にしなかった理由でもあり。
フローレンス・ピューにただただ魅了される
期待度○鑑賞後の満足度◎ アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューの名演で魅せる令和版“ある愛の詩”。
①アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ビューの相性がこんなに良いとは思わなかった(英語で云うところの“On-screen chemistry”ってやつ)。
口下手なトビアスだけれども、代わりに口を開いていない時に見せるアンドリュー・ガーフィールドの様々な表情が素晴らしい。
「スパイダーマン」の印象が強いが、大変繊細な演技が出来る俳優さんである。
フローレンス・ビューも、一人の女性の持つ多様な面をきっちりと演じわけてアルムートの造形に生きた人間を感じさせる。
②可笑しさを出そうというようなシーンが所々あるが、スベっていたり、あと始末大丈夫なの?(アルムートがトビアスをハネた後のお咎めなし?)(渋滞したトンネルで産気づいたアルムートをトビアスが追いかけてガソリンスタンドのトイレでアルムートが出産するくだりは良いシーンだが、トンネルに置きっぱなしの車はどうなった?というか後続の車にスゴい迷惑を描けてるんじゃない?)と頭を傾げてしまう。
そういう欠点はあるが、主役2人の名演で帳消しにしましょう。
③アルムートが娘にその姿だけを愛娘に記憶されるのを嫌ったように、弱まって死に行く姿まで撮さずに、スケートリンクの端と端とに別れてトビアスと娘にアルムートが明るく手を振る姿で彼らの別れを暗示した演出は大変宜しい。
④卵の巧い割り方を教えて貰って参考になりました。
飾らず正直に、誠実に
トビアスとアルムートにとってその時その時が大切で愛おしむべきものであるように、観ている私たちも2人とともにその時その時をしっかりと胸に刻む。
多分、時間がいったりきたりする構成には、そういった効果があるのだろう。
飾らず正直に、誠実に向き合うトビアスのように、あらねばならなかった。
アルムートのように、正直に、精一杯に生きねばならなかった。
フローレンス・ピューの脱ぎっぷりの良さには今回も感服。別に脱がなくてもいいのにね。
トビアスでなくても恋してしまう。
深刻な場面でも泣かせにこないからかえって泣いてしまう。
We Live in Time なんてすばらしいタイトルだろう。
またひとつ、愛おしい作品に出会うことができました。
キノフィルムさん、ありがとう。
誇れる母に
癌により余命わずかの女性とその夫が、残りの日々をどうするか話し…2人の出した決断と挑戦の物語。
余命宣告から2人の出会い等々、様々な時間軸を行ったり来たり。シリアスな場面と幸せだった頃の対比を見せていく展開だが…。
もう少し動きが欲しいかな〜という印象。
この手法じゃなくても良いんじゃね?と思ったり。
しかし、エラ出産のあたりからはヒートアップ!共に闘ってくれた2人の存在も心強い!!確かにこの辺りを序盤に持ってこないのはグッドですね。
そして…いよいよ体がと言うところで、アルムートが選んだ道とは…。
どんな時も挑戦って大事だと改めて思わされるし、彼女の熱い想いにはググッとこさせられたなぁ。。こんな時でも、いやこんな時だからこそ見せたい姿があったのかな。
些細な幸せだったり、過酷な試練も大切にしたい、そんなふうに思わされた作品だった。
ぴゅ~マジック❗️
時間軸のシャッフル具合がスマートで上手くて感動した。時間というのはなんて愛おしく、残酷で、懐かしく、平等で不平等で、素晴らしいんだろう。台詞は無駄が一切なく、一言一言に俳優と監督と脚本の命がこもっていた。
両親に愛され才能があり華やかなアルムートの今と過去を見て、話は全く異なるが一瞬「ゴーン・ガール」の主役エイミー(ロザムンド・パイク演じる)を思い出した。料理長というハードな仕事をするアルムートにとってトビアスとの出会いはサプライズで宝物になり、トビアスは彼女を支える唯一のパートナー、二人は向かい合ってよく話す。両者の関係性が新しく「今」だったのが嬉しかった。この映画をラブストーリーとか難病ものいう枠組みで語ることはできない。人間の、人生の、時間の物語でした。
フローレンス・ピューは相変わらず素晴らしく、今まで演じたどの役とも異なる。これからまたどんな演技を見せてくれるんだろう!飽くことなく見続けていきたい。アンドリュー・ガーフィールドは適役❗️緊張しいで内向的で真面目で泣き虫、すぐに目がウルウルしてしまう。首からぶら下げているストップウォッチ、肌身離さずのペン、なんでもノートにメモする姿がトビアスの几帳面さをよく表していた。スパイダーマンの人、としか認識していなくてごめんなさい。素晴らしい俳優です!
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