We Live in Time この時を生きてのレビュー・感想・評価
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優しい映画、絶対に見て欲しい1本
絶対に見て欲しい今年の映画の1本です。夫婦の出会いから、互いの感情がぶつかり溶け合い最後までを人生の節目をしっかりと描いた秀作です。出産シーン、ヒロインの最後までやりきる姿には涙が止まりません。淡々と描かれる中に二人を包み込むような優しさを感じる映画でした。是非劇場で観て下さい。
時の中でピューを愛でる映画
6月26日(木)
公開3週間で朝か夜の1回のみ上映の映画館が多いなか、15時からの回があるTOHOシネマズ錦糸町オリナスで「リライト」に続いてハシゴで「We Live in Time」を。
トビアス(アンドリュー・ガーフィールド)は離婚が成立し離婚届の書類が送られてくる。すぐにサインしょうとするが、ホテルの部屋のボールペンはインク切れでサインが出来ない。バスローブ姿で近くのコンビニにボールペンを買いに行くが車道に落としてしまい、拾おうとした時に通りかかった車にはねられてしまう。
病院で目覚めると向いの椅子に座って寝ている女。彼を跳ねたシェフのアルムート(フローレンス・ピュー)だった。
こうして二人の出会いは始まる。
彼は彼女の店を訪ねて交際が始まり一緒に暮し始めるが、彼女に卵巣ガンが見つかる。片方の卵巣を摘出し、子を持つ事の意見の相違を乗り越え努力してやっと妊娠する。産気づいて車で向かうも大渋滞。ガソリンスタンドのトイレで店員に助けられながら女の子を出産する。
いつも思うのだがこういうシーンの赤ちゃんをどうやって準備するのだろう?
このシーンを観て娘が生まれた時を想い出した。
家内を産婦人科に連れて行ったら「まだ生まれないから家に帰って下さい」と言われたが、翌朝産気づいてタクシーで産婦人科へ。タクシーの中で「生まれそう」それは勘弁してくれ。やっと到着して分娩室へ。
陣痛が続くが中々生まれない。分娩室の前で待つ私。やっと生まれた。ドアが開く。
「お父さん、中へ」赤ん坊を見せてくれるのか。「手を洗って下さい」言われるままに手を洗ったらハサミを渡され「こことここの間を切って下さい」チョキン。
ヘソの緒を切らされた、いや、切らせてもらった。聞いてないよ!一生に一度の体験をした。
映画に出産シーンやヘソの緒を切るシーンがあるとこの日を思い出す。
閑話休題。
エラを出産してシェフを続けているアルムートは、3年後に世界最高の料理コンクール、ボキューズ・ドールへの挑戦を打診される。ガンが完治していないアルムートはトビアスに内緒で予選に臨み、通る。
本選は6月5、6日。それはトビアスと計画していた結婚披露宴の日だった。
隠しきれなくなったアルムートは本選に挑む事を告げる。「何故だ?」「娘に生きていた母の姿を見せたいからよ」
トビアスは、アルムートの決意に理解を示すが、用意していた招待状を涙ながらにゴミ箱に捨てる。
ガンが進行しているアルムートは鼻血を出しながら、体調不良と戦いながら、体力を付けるために走り込みをして本選に臨み、制限時間内に料理を完成させる。エラとトビアスは、会場でその姿を見届けるのだった。
フローレンス・ピューが頑張っている。
シェフを演じ、バリカンで頭を丸め、スケート、ランニングをし、妊婦姿からトイレでの出産シーンまである。ちょっと脱ぎっぷりが良すぎたか(嬉しいけど)。
そして、どんな時でも彼女の眼差しは魅力的なのだ。
最初のうちは説明なしに時間軸がシャッフルされ、二人の出会いや暮しが前後して描かれる。シャッフルが過ぎる(と私は思った)ので、あまり効果的ではなかったと思う。
私の大好きな映画に「ある日どこかで」がある。原題は、Somewhere in Time.
本作は「We Live in Time この時を生きて」副題が付いたが原題を残してくれて良かった。
公開初日に行けば良かったか。6月6日だったのだから。
ヘソの緒を切った娘も30を過ぎた。週末に一緒に「フロントライン」を観に行く約束をした。
輝きは永遠に……(パクりです)
人生の最期はどうするのか?
なかなかのテーマにブチ当たり、ちょっと羨ましかったり自分だったらパートナーだったらとか色々考えました。
やはり育つ環境の差が外国人と田舎の島国人にあるのかな?
病気に対する告知もやっと浸透した日本ではあるけど“死”に対する向き合い方が違い過ぎるのかもね。
やはり映画は素敵やね。うん。
お互いをリスペクトして二人で……違うな三人で出した答えには尊敬すら覚えるね。
残された者たちの事を考えたら……なんもしないわな。置き物のようにチューブに繋がれて死を迎えるのか。
私達を思って1日でも長生きしたい為だけにしたい事を辞めたのは嬉しくない。
最期まで好きなことを、したかったことをやって欲しかったと考えるのか。
立ち位置で違い過ぎるから。やはり普段から色んな事を話し合うのは大事やね。
エンディングは泣けるかと思えたらちょっと嬉しく微笑ましく安心して「大丈夫。そうこれから先も大丈夫。」ってなりました。
フローレンス・ピューの演技はいいね。それに魅力も十分備えてる。うん。
気持ちが通じ合うカップルが素敵
ハッピーなカップルのハッピーな結婚を描いた、ただただ楽しい映画を見たい気分になり探してみましたが、以外とないことに気付き、びっくり!(コメディタッチのものならあるかなと思って、ChatGPTにもあれこれ尋ねてみたんですが、、、笑)
この話は、病のため、限りある命の中で本当に大切にしたいものを見出したカップルの話、ということで、お気楽には見られない部分があることは覚悟のうえ、近くの映画館で上映していたので観に行きました。
主人公は、才能溢れるシェフであり、妻のアルムート(フローレンス・ピューさん演じる)とその夫のトビアス(アンドリュー・ガーフィールドさん演じる)。
病を克服して一人娘に恵まれ、シェフの仕事も順風満帆とみえた2人に、アルムートの病の再発が襲いかかり、、、というストーリー。
観た感想は、、、主人公のカップルが、考えが異なってもすれ違いで終わらずに、どこまでもお互いを理解し合う関係性で素敵でした。
気持ちが通じ合うというのは素晴らしいなと思いました。
そんな2人でも、付き合いはじめはお互いの考え方や感性のずれが気になっていたのが、一緒に暮らし始めて家族になってゆくに連れて(その過程で、道路脇のガソリンスタンドのトイレで出産してしまうのはなかなか壮絶でしたが笑。主人公2人は迫真の演技です)、ますますお互いの気持ちを理解し合うようになってゆくように感じました。
主人公2人の関係性がとにかく素敵でしたが、考えてみるとこの2人のようにいつも自然体でいられて、相手の良いところをお互いに心から大切にしていて、そんな相手と気持ちが通じ合って、、、そんな関係性というのは、すごく得難いように感じます。2人を見ていると何となく、この2人ってたとえ一緒にいない時でもお互いに心の中で「いつもありがとう」と言い合っているような感じなのかも知れないなあ〜、、、そう感じるくらい、根っこの部分でつながっているように思えました。
アルムートが、一緒に料理コンクールに挑戦する同僚シェフに暖かい気持ちを向けているシーンが色々とありましたが、アルムートの後ろにはトビアスとの絶対的な信頼関係があるから、他の人にも優しくすることができるのかも、とすら思いました。それだけパートナーと心が結ばれている安心感は人生の全てに影響するように感じます。
この作品のストーリーでは、2人で辛い病と向き合う苦しみが描かれているので、観ている側もつらい気持ちになりますが、もし自分が人生で、この2人のように自然体の相手を尊敬できて、理解し合える相手と出会えたら、、、
それだけで人生、万々歳かもしれません笑!
もし出会えたら、毎日一緒にいられるだけでも奇跡的なのだから、あれもこれも手に入れようと欲張ったり、自分の幸せばかり考えたりしない方が良いんじゃないかなぁ、なんて思いますね笑
パートナーと奇跡的に出会えたら、足りないところは「それはまた来世で経験できればいっか!」くらいにゆったりした気持ちでいれば、ちょうどバランスが取れるし、ハッピーなんじゃないかな、、、そのくらい、大切な人との出会いは得難くて、素晴らしいことのように感じた映画でした!素敵なカップルの、素敵な映画でした(でも、病気は悲しいよ〜)。
追伸:
自分は、アルムートのように人前に立って活躍するよりもパートナーをサポートするのが楽しいタイプなので、アルムートのシェフとしての活躍ぶりは眩しすぎる感じでしたが笑、女性がバンバン活躍する今の時代らしい設定で、この配役にはピッタリだなと思いました。
トビアスがコンクールに挑戦する妻を見守ることにしたのは、妻が妻らしさをのびのびと発揮している姿を見るのが嬉しいからだと思いますが、その気持ちは良く分かるな〜、と思いました。
喜怒哀楽が詰まっている
ありきたりな設定ですが、予告編とあらすじで心惹かれるものがあり、ずっと観たかった作品です。公開から3週間も経ってしまいましたが、やっと観られました。平日昼間にしてはまだまだ観客も多かったです。
時間軸の設定は知らなかったため、最初はかなり戸惑いました。もう妊娠?とか、なぜ突然離婚?とか。メイクや髪型、お腹の大きさなどで時期は判別できますが、最初の時間移動は雑すぎると思いました。でも結果的に、時間が前後することによって死に近づく暗い流れにならないのがよかったです。
出産シーンの電話でのやり取り等がとても面白かったです。誰も笑っていなかったので、笑いを堪えるのが大変でした。
主演2人の演技が素晴らしく、感情移入しやすかったです。2人がしっかりコミュニケーションをとり、時にはぶつかり合って絆を深めていく様子が良かったです。
時間を大切に生きていこうと改めて思いました。
観ている人は、最初、目が回るかも知れないが。
予告編で見たときには、深刻な内容ではあるが、陳腐に陥りがちな設定と思った。しかし、脚本には工夫があった。それが、時制のシャッフル。
見ている人は戸惑うだろう。興味を失ってしまうかもしれない。しかし、少しだけ我慢して観て欲しい。それは、最も基本的なプロットが映画の中心に据えられているから;生と死。特に、主人公の陥る重病だけでなく、生の原点が余すところなく描かれるのがよい、十分な配慮の元に。しかも、時制がシャッフルされることにより、「生」に光が当たり、明るい気持ちで観ていられるのが救い。
我々にとってうれしいところ;シェフたちのコンペティション、ボギューズ・ドール(金のボギューズか)の場面は、あの「料理の鉄人」を思い出させた。英国では、デザートを含めて料理人のコンペティションが盛んで、TV番組としても放映されていることは知っているが。丸ごとのタコが出てきたところもおかしかった、西洋では、タコは「不吉」の象徴だから。今や、和食は世界の食事の頂点にあることが、まざまざと感じられた。やや身びいきか。
ただ、難があることも事実。女性の主人公は、厳しい化学療法を受けているとは言え、へばっているようには見えなかった。そのための髪の処理であったのか。出産に至るステップにも、無理な設定が。奔放なのはよいけれど、少し過ぎたかな。でも、それらを補って余りある映画。是非、劇場で。
宝物のように大切にしたくなる映画
フローレンスピューだし、アンドリュー・ガーフィールドだし、製作にカンバーバッチだし。
というマーベル要素に釣られて鑑賞。
期待以上の良さで、最終盤は涙でぼろぼろに。
久々にいつか見返したくなるような、宝物のような映画になった。
ただモンタージュの組み立てが複雑で、そこが良い点でもあるのだが、慣れてないとちょっと難しさがあるかも。あとあと確認すると組み立てや構成が秀逸なので、映画制作の良い教材にもなるんじゃないかと思う。
可愛くて、楽しくて、元気をもらえて、ちょっと危なっかしくて魅力的。
「サンダーボルツ*」に続き、フローレンス・ピューが見たくて行きました。
これがまたいい!
なんか可愛くて、楽しくて、元気をもらえて、ちょっと危なっかしくて魅力的。
完璧に彼女にやられた〜。
いわゆる「余命」ものだけど、全然暗くない。切なさ辛さはあるけど、楽しく、弾けて泣ける映画。しっかり今を生きるということにコミットしていて、迷いのない主人公でした。それがとても彼女に合っていた。
この映画の面白いところは、時間軸をごちゃごちゃに描くところ。
最初にもう知り合っていたと思うと、次に出会いの交通事故のシーンがあったり。子供がいたと思うと、次にお腹のデカいシーンになったり。それぞれのエピソードが脈絡もなく時間が前後する。回想でもなく、過去に戻るというものでもなく、あくまでも、生きている現在の時間という描き方。見る側は、髪型などでどの時間かはそんなに混乱なく見ることができる。
その考え方は、過去や現在、未来が一緒に存在するということなのかもしれない。
(楽しかったことは、もう存在していて消えない、いつまでも存在するというか。)
だから、ラストは、彼女が一番輝いている時間でお別れを笑顔で言って終わる。爽やかさしかない。
フローレンス・ピューは、かなり脱ぎっぷりがよく、普通に裸のシーンがあったり、妊娠時はお腹のでかい裸体まで見せる。ドラッグストア(らしきところ)での出産シーンは下半身裸でリアルだし。
それに丸坊主にもなってしまう。
映画に対する本気度が日本映画とは違うな、と思う。(今回は英国・フランス合作)
リアルさを大切にし、少しでも嘘があれば、この虚構世界が嘘になってしまうことをよく知っているんでしょうね。
特に女優の裸に対する考え方に、日本の映画は本気度が足りない映画が多いと思う。(日本でも本気で脱いでいる映画もあることはあるけど)
まあ余談でした。でもとてもいい映画でした。
優しい走馬灯
人生の最後に、例えば自分が病室のベッドで横たわりながら人生を思い返す時は、きっとこのような感じなのではないか。
撮り方としてはかなり異色で、他のレビューにもあるように、時系列はバラバラ。
しかし、人間の記憶というのはよくできているようで、様々なことを思い返す時は、スポットのように情景が浮かび上がって、やっぱりバラバラになる。
彼女の視点で世界を思い返すとき、いや、人間が記憶を思い返す時は、本当に辛かった思いよりも、頑張ったこと、やり切ったことを思い返すことが多いように思う。
そんな心情を素晴らしい形で表現した映画だったのではないか。
レビューについて★5にしなかったのは、自分の年齢や、思考を鑑みた時、あまりにリアルすぎて少し辛くなったから。
パートナーに関してや、出産や子育て対して、自分は彼女と考えが重なることが多すぎて、もし同じ病気という立場に立ったら、きっと本当に同じように人生を過ごそうと思うことだろう…
そう思ったら入り込みすぎてしまって、同じ場面で手が震えてしまうほどであった。
この映画についてはふと、人生のどこかでまた思い出しそうな気がしている。
観ることが出来て良かったなと、そよ風のように優しく頬に触れてくれる、そんな美しい映画であった。
主演の二人が魅せる
時系列を徹底的にシャッフルさせるスタイルが👍
死に向かって生きているからこそ、日々を大切に生きる
「We Live In Time この時を生きて」TOHO錦糸町で鑑賞。6/6の公開後3週目でようやく観れた。
アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューのダブル主演作品。あのA24が真正面から“愛と感動”を描いた作品。
本作は単なるラブストーリー、よくある不治の病の映画ではなく、人生をいかに生きるのか、根源的な意味を深く考えさせる作品だった。
タイトルは「時間は有限である」「今を大切に生きる」といった意味合いであり、「我々はどのように生きるか」「どのように時間を過ごすか」という問いを投げかけてくる作品でもある。
美しいカットがとても多く、2人の生き様を克明に美しく記録したような撮影が印象に残った。時系列をシャッフルしたストーリーテリングも素晴らしかった。
自動車に轢かれた男性と、偶然に彼を轢いてしまい病院に担ぎ込んだ若い女性という突然の運命的な出会い。
我が道を行く強さを備えたシェフ👩🍳アルムート
(フローレンス・ピュー)と離婚して失意の底にいたシリアル会社勤務のトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)の演技合戦に魅了された。
奔放な女性と慎重で先を考えすぎる男性という、正反対のキャラクターなのに、実在のベストカップルにしか見えないほど、完璧なほどに相性が合っていた!
あの卵の割り方にシェフとしての有能ぶりが見えるとともに、種の継続性、卵を残していく事の大切さ、自分が生きた証を残そうとする彼女の人生観が描写されていたと思う。卵を割るシーンがラストに繋がるというのも胸熱…
個人的な感想だが、料理コンテストに勝利することに執念する一連のシーケンス、子供に対する自身の母親像へのこだわり(娘に最期まで強い母親像を見せたいなんて自己満足じゃない?)、夫に対するキツい言動にはあまり感心できなかった。
一方、いつも涙目の夫役のアンドリュー・ガーフィールドの人としての優しさには強く感心した。優しすぎる素晴らしい男性であり、その優しさこそが妻を支えている彼の”強さ”である。
料理コンテストの開催日と婚約パーティーが重なってしまい、準備していたパーティーの招待状を泣きながら無言で捨ててるシーンも忘れられない
(料理コンテストの練習に熱心になり過ぎて、娘の保育園のお迎えを忘れる妻の熱心さはどうかと思う)
あのガスステーションコンビニ店での突然の陣痛→出産シーンのリアルな演技が本当に凄かった。ピューさんは私生活では出産経験がなかったはずなのに、物凄い迫真の熱演!気がついたら胸が熱くなってた。
ラストのスケートリンクで、愛娘と夫に笑顔で手を振るカットが忘れられない。永遠のさようならだけど、彼女には、やり切った充実感のようなものがあったのではないだろうか。
直後、キッチンで、笑顔で玉子を割る愛娘と夫トビアスの姿は幸福そのもの。この後味は悪くない。
★忘れたふりをしているけれど、私たちは皆、限りある時間を生きている。死に向かって生きているとも言える。 残された限りある人生を辛い気持ちで過ごすよりも、愛情に満ち溢れた、充実した日々を過ごせる人生を選びたい。果たして自分は後者を選択できる強さを持っているのだろうか。
(追記)
この作品は観るものの数だけ、意見や感想も異なると思う。人の数だけ生き方があるはずだから。
他者と語り合うには良い作品だと思う。ただし、議論が白熱して、人間関係がギクシャクする可能性もあるかも…。
しっかり生き抜くということ
時間軸がいったりきたりするのが、自分には辛かった。せめて○○○○年などの字幕をつけてもらいたい。そうしてもらえると時間軸がバラバラでも頭の中でしっかり整理できたのに😭。その点が残念。アルムート(フローレンス・ピュー)とトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)の演技が素晴らしかった。特にアルムートの病気になりながらも自分の信念?を貫く演技は素敵だった。出産シーンやスケート場のシーンは胸が熱くなりました😭。この作品のアンドリュー・ガーフィールドを観たら、スパイダーマン役の彼はスパイダーマンに似合わないと思ってしまった。
出会い別れ普通の人生が愛おしい
「余命もの」のラブストーリーにはあまり興味がないのだが、フローレンス・ピューが見たくて鑑賞したが、さばさばと湿っぽくない人生讃歌で愛おしい小作品。
離婚手続き中のトビアス(アンドリュー・ガーフィルド)はある偶然からシェフのアルムート(フローレンス・ピュー)と出会い、ひかれ合う。2人は娘を授かるがアルムートは2度目の癌を再発し余命わずかと知る。抗がん剤治療を受け、少しでも長く生きるのか、積極的治療をせず短いが充実した日々を過ごすのか、選択を迫られる。
劇的な展開や意外な結末などはなく、ストーリーとしては淡々としているのだが飽きるわけではない。そう感じさせるのは出会い恋人になる時期、子供を授かった時期、現在の闘病期の3つの時間軸を交錯させる編集の妙にある。出会い結婚、妊娠、闘病と時間軸通りに進んでいたらなんとも平凡な映画になっていただろう。
時間軸は頻繁に行き来しテロップなども入らないので混乱しそうだが、アルムートの髪型や妊娠中の体型を見れば明確。
劇的な人生を送る人など一握りに過ぎない。そんな平凡な人生でも劇的な瞬間である妊娠出産に焦点を当てたのは命を継いでいく素晴らしさを表現するためだろう。
命を継いでいくシーンの表現として卵を割るシーンが素晴らしい。そう、日常の一瞬一瞬のなにげないきらめきが人生を形作っていくのだ。
エンタメ系の役が多いフローレンス・ピューの新境地。役の幅が広がった。
ファンは必見。 『ふろぷ〜』節全開。
『ケイト・ウインスレット』の後継者『ふろぷ〜』。
「女子プロ」の映画からだと思うが毎回、『眉間にシワを寄せて強がる割にベソかき』という世界流行のアニメキャラクターで、オファー連発。
『サンダーボルツ』でもベソかいた。(『ミッド〜』はベソのみ。)
なんだかんだ言って”強気な顔からのベソ顔がたまらん。”とか”萌え〜。”とか言ってるヤツらからすると、「アダルトビデオドラマ」並みの流れは泣いて喜ぶだろう。
ゲロ吐きや妊婦姿やクライマックスの「クソかと思ったら産まれる」との台詞のトイレ(何故かこの監督、”便所”にこだわる)出産シーンなど『”綺麗事抜きのリアルな描写”』なんてことを書くやつが出そうだが、その”リアル”は本当に”リアル”なのか?
なんか画面が綺麗すぎて”おんなに気を寄せている”だけにしか思えない。他の映画と区別させようとする『あざとさ』と結局、映画の”まとめ”の詰めの甘さが観ているほうに毎回毎回不満が残すところがこの”男性監督”の特徴。例によってあまり進歩していない。
進歩してないのに何故か映画を作らせてもらえる。不思議である。
時系列を無視した『コラージュ』は少し凝っているが、結局のところ今時全世界どこの国でも描いている『”余命何日イチャラブ”強いヒロイン映画』にしか過ぎなし、
”く〜るジャパン”とか言ってる日本のアニメや小中学生向け小説の得意中の得意な題材。
とはいえ、冒頭から涙目の『ふろぷ〜』。
『ウインターボトム』の映画で見せた「そこまでやるか。」という”ド直球”な出産シーン(『タイタニック』前です。)程の『ウインスレット』の女優魂には及ばないがそれなりに根性はあるイギリス映画界の旬な女優『ふろぷ〜』の”チャーミング”さを観たい人にはおすすめ。
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