「気持ちが通じ合うカップルが素敵」We Live in Time この時を生きて greensさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちが通じ合うカップルが素敵
ハッピーなカップルのハッピーな結婚を描いた、ただただ楽しい映画を見たい気分になり探してみましたが、以外とないことに気付き、びっくり!(コメディタッチのものならあるかなと思って、ChatGPTにもあれこれ尋ねてみたんですが、、、笑)
この話は、病のため、限りある命の中で本当に大切にしたいものを見出したカップルの話、ということで、お気楽には見られない部分があることは覚悟のうえ、近くの映画館で上映していたので観に行きました。
主人公は、才能溢れるシェフであり、妻のアルムート(フローレンス・ピューさん演じる)とその夫のトビアス(アンドリュー・ガーフィールドさん演じる)。
病を克服して一人娘に恵まれ、シェフの仕事も順風満帆とみえた2人に、アルムートの病の再発が襲いかかり、、、というストーリー。
観た感想は、、、主人公のカップルが、考えが異なってもすれ違いで終わらずに、どこまでもお互いを理解し合う関係性で素敵でした。
気持ちが通じ合うというのは素晴らしいなと思いました。
そんな2人でも、付き合いはじめはお互いの考え方や感性のずれが気になっていたのが、一緒に暮らし始めて家族になってゆくに連れて(その過程で、道路脇のガソリンスタンドのトイレで出産してしまうのはなかなか壮絶でしたが笑。主人公2人は迫真の演技です)、ますますお互いの気持ちを理解し合うようになってゆくように感じました。
主人公2人の関係性がとにかく素敵でしたが、考えてみるとこの2人のようにいつも自然体でいられて、相手の良いところをお互いに心から大切にしていて、そんな相手と気持ちが通じ合って、、、そんな関係性というのは、すごく得難いように感じます。2人を見ていると何となく、この2人ってたとえ一緒にいない時でもお互いに心の中で「いつもありがとう」と言い合っているような感じなのかも知れないなあ〜、、、そう感じるくらい、根っこの部分でつながっているように思えました。
アルムートが、一緒に料理コンクールに挑戦する同僚シェフに暖かい気持ちを向けているシーンが色々とありましたが、アルムートの後ろにはトビアスとの絶対的な信頼関係があるから、他の人にも優しくすることができるのかも、とすら思いました。それだけパートナーと心が結ばれている安心感は人生の全てに影響するように感じます。
この作品のストーリーでは、2人で辛い病と向き合う苦しみが描かれているので、観ている側もつらい気持ちになりますが、もし自分が人生で、この2人のように自然体の相手を尊敬できて、理解し合える相手と出会えたら、、、
それだけで人生、万々歳かもしれません笑!
もし出会えたら、毎日一緒にいられるだけでも奇跡的なのだから、あれもこれも手に入れようと欲張ったり、自分の幸せばかり考えたりしない方が良いんじゃないかなぁ、なんて思いますね笑
パートナーと奇跡的に出会えたら、足りないところは「それはまた来世で経験できればいっか!」くらいにゆったりした気持ちでいれば、ちょうどバランスが取れるし、ハッピーなんじゃないかな、、、そのくらい、大切な人との出会いは得難くて、素晴らしいことのように感じた映画でした!素敵なカップルの、素敵な映画でした(でも、病気は悲しいよ〜)。
追伸:
自分は、アルムートのように人前に立って活躍するよりもパートナーをサポートするのが楽しいタイプなので、アルムートのシェフとしての活躍ぶりは眩しすぎる感じでしたが笑、女性がバンバン活躍する今の時代らしい設定で、この配役にはピッタリだなと思いました。
トビアスがコンクールに挑戦する妻を見守ることにしたのは、妻が妻らしさをのびのびと発揮している姿を見るのが嬉しいからだと思いますが、その気持ちは良く分かるな〜、と思いました。
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