劇場公開日 2025年6月6日

「魅せる役者たちのドラマ」We Live in Time この時を生きて じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0魅せる役者たちのドラマ

2025年6月11日
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難病ものラブストーリーだと思ったら、確かにそう言う面はあるけど、テーマは全然違いました。
今を最大に生きる事の素晴らしさを、フローレンス・ピューが素の彼女を見るような生々しさで演じ切っています。
それに負けないのが夫役のアンドリュー・ガーフィールド。役者としてベテランの域に入って来ていますが、ピューのパワーを余裕で受け止める深さが感じられ、そこに安心感が生まれます。だからこそピューは精一杯生きようとする説得力が出てきます。
この映画の性向の要因の大半はこの二人の役者に尽きるのですが、それを導いた演出力も凄い。

映画の構成は時系列ではなく、まるで思い出話のように時が行ったり来たりして、それが何の説明もテロップもないので最初は戸惑いますが、物語はシンプルなので話が分からなくなることはなく、よりテーマを強く描く構成になってると思いますが、シンプルな回想形式の方がより多くの観客に受け入れられると思うので、そのヴァージョンも観たかったかな。
フローレンス・ピューの見た目が健康的過ぎて、病に侵されてる事を感じさせないので、映画に明るさをもたらしているけど、やや説得力に欠けるのはあった。

でも久しぶりにハリウッド最高の役者たちによるドラマが見れて、映画ならではの面白さを堪能できました。

じゅんぢ
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