ディックス!! ザ・ミュージカルのレビュー・感想・評価
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ぜひおひとりで鑑賞を
Fワード乱舞、楽しげなメロディに一般的な思考回路では思い付かないようなとんでも解決策を晴れ晴れと歌い上げるミュージカル。劇中の演目名やポスターなどにも、ん? と二度見して目を剥いた。
作中の曲はミュージカルの有名曲のリスペクトが多いのか、なんとなく聞いたことがあるような気がするものの、詳しい人にぜひ解説してほしいところ。サウ○ド・オブ・ミュージックの年を数える歌のオマージュかな、とも思ったけど…(違ってたらすごく恥ずかしい)
下品なものも極端なものも、それはそれ、として切り分けて楽しむことが出来る人向けの作品だと思います。
あとは、この作品の極端さが不愉快とは感じなかったのですが、主張はするけれども押し付けはしないところがよかったのかなぁと。
普段、社会的に不適切なので自己抑制していることは誰しもあるかと思いますが、登場人物たちは言っちゃいけないことをガンガン言うし、やるし、思い付く解決方法はとんでも過ぎて正気の沙汰とは思えない登場人物たちに、どこか羨ましいような、まったく(一切、これっぽっちも!)お近づきになりたくないような気持ちになってしまいました。
個人的に好みに合致したので、やや加点気味しつつ。
体制に喧嘩を売るA24
タイトルは男性器とともに「嫌なヤツ」の意味もあり、この二人(後に双子の兄弟と判明)は最初、「男らしさ」を過剰に体現したまごうかたなき嫌なヤツらとして登場する。「アメリカン・サイコ」のベイトマンのように。あのホラーコメディ同様、男らしさをおちょくるのがこの映画のポイントの一つだ。その武器としてのゲイセクシュアル。ラストで「神」(しかもアジア系。とても良い役者!)が、「神はオカマ」と宣言し、ゲイの結婚を認めるのは、保守の神経を逆撫でするだろう。聖書を改訂する、とか言ってるし。血の繋がった双子だろうとセックスしても良いじゃん「愛」があれば! イヤさすがにそれはちょっとだめでは…となるが、勢いで良いことにしてしまうのがこの映画のノリだ。下水道ボーイズとか、大陰唇を羽根がわりに飛ぶ物体Xみたいな女性器が出て来る映画を相手にまじめになってもしょうがないでしょ。
二人が仲良くなって映画館から出てくる、そのタイトルがEveryone Everywhere Cums At Once(誰もがどこかしこで同時にイク)なのは笑った。もちろんA24のヒット作「エブエブ」のもじり。A24は少し前の「MEN」とか「シビル・ウォー」もそうだが、間接的・直接的にトランプ政権に喧嘩を売る映画を今後も撮り続けるのだろうか。支持したい。
これ以上、被害者を出さないために
当たり外れの多いA24だからと我慢していたが、冒頭、早々と退散。
今年一番の金返せ映画。
リベラル気取りのWOKEを許せるか許せないかの試金石映画。
昔洋モノの大人の雑誌に「DICKS」というのがあったけど知っている人いる?
2025.1.23 字幕 MOVIX京都
2023年のアメリカ映画(86分、G)
原作はジョシュ・シャープ&アーロン・ジャクソンの舞台『Fucking Identical Twins』
生き別れになった一卵性双生児の再会と、彼らの両親の再婚を描くミュージカルコメディ映画
監督はラリー・チャールズ
脚本はアーロン・ジャクソン&ジョシュ・シャープ
原題の『Dicks:The Musical』の「Dicks」は男性のアレを意味する言葉
物語の舞台は、アメリカのニューヨーク
商社でトップセールスマンとして活躍しているクレイグ(ジョシュ・シャープ)とトレヴァー(アーロン・ジャクソン)は、実は一卵性双生児だったが、両親の思惑で生き別れ状態になっていた
ある日のこと、二人がそれぞれ勤めている会社が合併をすることになり、新しいボス・グロリア(Megan Thee Stallion)のもとで働くことになった
二人はトップであることを誇りに思っていて、出会うなり戦いが始まってしまった
その戦いの中で、二人は同じ時間に生まれたことを知り、お互いの親についての確認をする
どうやら一卵性双生児のようで、二人が生き別れになったのは両親のせいだった
クレイグは父ハリス(ネイサン・レーン)に育てられ、彼は変なクリーチャーを飼っていた
また、トレヴァーは母エヴェリン(メーガン・ムラーリー)に育てられ、彼女はアソコが落ちたと言っては車椅子生活をしていた
映画は、この二人が両親を再婚させて兄弟に戻ろうというもので、そんな様子をミュージカルで描いていく
レストランで引き合わせることに成功するものの、お互いの生活は理想的なもので、元に戻るのはリスクがあった
そんな折、ハリスの飼っていたクリーチャー「下水道ボーイズ」が逃げ出してしまい、4人はそれを追って地下道に潜入することになったのである
かなり下品なセリフの連発だが、放送禁止ワードを巧みに交わしているためか、映倫区分は「G」となっていた
おそらく、原語鑑賞のアメリカだとアウトだと思うが、まあギリギリを攻めている感じはわかる
とは言え、かなり下品で低脳な感じがするので、合わない人は即寝てしまうくらいに内容はつまらないと感じた
いずれにせよ、なんとか完走できるかどうかの内容で、頭を空っぽにして感じるタイプの映画のように思う
ともかく悪趣味というよりはくだらない下ネタが多いので、たまには息抜きするかなぐらいのマインドでないとついていけない
個人的には全く合わなかったので、全く面白味を感じず、印象に残る歌もなかったように思う
ミュージカルとしてもイマイチな感じがしたので、いっそのこと映倫区分を上げてでも良いので、テレビで流せないワード連発の吹替版を作った方が話題になったのかな、と思った
圧倒的にくだらなくてバカバカしい最低映画……だけど心から離れない!
生き別れた双子がひょんなことから劇的な再会を果たし……という感動大作ではない!
主人公である双子はバカだけどテンションが高いだけ、と解釈できなくもないが、その両親は明らかに何かネジが数本抜けており、とすべてがおかしく展開もバカバカしく、父親のペットや職場の上司なども、「普通」ではない。
ミュージカルとしても底抜けにおかしく、ラストの展開も頭がおかしい。
ただ、すべてが許せし、愛おしいし、そこにこそ奇麗事じゃない「多様性」が描かれているといってもいいでしょう。
こういう映画もあり。
そう思える作品だし、こんな映画も扱えるのがA24なんだな、と感じています。
けっこうよかった
ゲイを差別したい気持ちはないのだけど、ところどころ行き過ぎていて気持ち悪い。フルスイングしている感じは最高だ。表現に腹が座っている。だけど短いわりに長く感じて、コンディションがよくなかったのかもしれない。リズムやグルーヴが合わなかった。
Fantasy
めっちゃ下ネタの多いミュージカルという事で予定と予定の間にピッタリ観れる作品だったので鑑賞。
しっかりお下劣だったけれどミュージカルパートは真面目にやってたし、LGBTQが大事と言いつつそれらを煽る感じでやってくスタイルなので、それについて笑ってしまった自分も心の中でどこかそういう事思ってるんだなーとなりました。
いきなり女性とヤりまくりの2人の主人公が映され、さっそくミュージカルが始まり、日常に戻ったらバリバリの営業マンということが明かされたりとバンバン情報が出てくるので整理するので手一杯でした。
歌詞は最低まみれなのにミュージカルはしっかりしてるのが不思議なところです。
そこから2人が双子だって分かってからは互いの親を再婚させて家族を取り戻そう!と結託するのはテンポが良くて面白かったです。
マシンガントークをしてみたり、不条理なアクションだったりと笑っていいのかどうなのか曖昧なラインを突いてきやがるので困りました。
そこからはカオスにまみれたような怒涛の展開で父親はクリーチャーを飼っており、餌やりは咀嚼したものを吹きかけるとかいう到底理解のできないものになっており、母親は幻想なのか妄想なのか分からない世界を見てて会話できなかったりと、そんな2人をくっつけるのなんて無理だろと思っていたらさすがは営業マンといったところでとんとん拍子で2人をくっつけるまでいけるので凄いわぁ〜ってなりました。
2人が互いを弄り合うところの映像のごっちゃごちゃ感はなんだが好きでした。
AFしまくるんですが、痛みよりも快楽が勝ってそうなので笑えてきちゃいました。
教会のシーンで大団円になるのもいい具合にメッセージ性を盛り込んでいて良かったです。
最後はなんか綺麗に終わったなーと思ったらオカンのマンマンに顔がついたモンスターみたいなのがスクリーンにベト〜ッとついて終わるとかいう製作陣全員がこれにGOサイン出したのが信じられず笑ってしまいました。
狂った映画って定期的に摂取しなきゃなと思いましたが、ここまで狂ってなくてもいいわとなりました笑
鑑賞1/19
鑑賞時間 13:10〜14:45
座席 E-12
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