「浮かび上がる醜悪さ」おんどりの鳴く前に コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
浮かび上がる醜悪さ
欲望に弱い人間の「醜悪さ」を描いた作品だと感じました。
観て楽しいものじゃなかったな……
長いものに巻かれたまま、村の不正を見逃して、利益を得るべきか。
村長たちの不正を暴いて、良心のまま逮捕すべきか。
主人公の警官がその二つの間で揺れるのはわからなくはないが、大半のシーンで優柔不断に揺れ動くために、だらしない買収された不正警官にしか見えず。
その利己的姿をずっと追う感じが単調で単調で。
ポスターなど広告では「最高のラストシーン」「衝撃の結末」と煽っていたが、惚れた女が傷けられたことにブチ切れしただけにしか思えず、驚きに至るダイナミズムとは受け取れませんでした。
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