フィクショナルのレビュー・感想・評価
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フェイク動画、ダメ、ゼッタイ
Cloudと似た雰囲気。向こうが「転売、ダメ、ゼッタイ」ならこちらは「フェイク動画、ダメ、ゼッタイ」といったところか。 あらすじにわざわざBLと描かれているが、確かに同性愛描写はあるもののぶっちゃけ匂わせ程度なので、それを期待して観ると肩透かしを食らうと思うし、BLと書いてあると腐女子向けだと思って割ける観客もいるだろうからややもったいない気がする。(変な比べ方だが、シチュエーション的に「Cloud」の方がいわゆる「萌え」要素は強いのではないか) ところどころ入るナレーションは、主人公が警察で自供しながら全体を回想しているのだと思っていたら、ラスト15分でまさかの怒濤の展開に。 後現実と虚構が入り乱れる様は、動画編集者向けホラーのようだといったところだろうか。 昨今の闇バイトもそうだが、ネットやスマホなど画面の向こうを通しての作業だと罪の意識が極端に薄くなるのかもしれない。 シネマカリテで1週間限定公開なのがもったいないほどにはよく出来ていた。
本物?
映像制作を生業としている男性が学生時代の先輩から仕事を依頼された事から始まるストーリーで、フェイク動画を扱った内容にリアリティがありました。 観てるこっちも何が嘘で本当なのか分からなくなるという展開で、迷路をグルグルとまわっているような感覚です。 そして不穏なトーンは黒沢清監督の「Chime」を感じさせました。 U-NEXTの60分バージョンでの鑑賞だったので、劇場公開されている70分版との違いが気になります!
チープな暴走
虚構と現実がないまぜになって、じょじょにやけくそ気味にチープに暴走していく感じはおもしろかったけど、プロモーションのフックとしてことさらにBLを強調しなくても、こちらは勝手なセンサーで勝手に感知しますから、むしろそこはそっとしておいてもらってだいじょうぶです!という思いはある。
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