「圧倒! 劇団☆新感線の真骨頂」ゲキ×シネ「バサラオ」 ちえべさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒! 劇団☆新感線の真骨頂
生田斗真が美しい、中村倫也がネチッコイ、量産クールビューティー、そして古田新太おもろい。
もちろん西野七瀬の狂喜的な演技もあり、劇団☆新感線のメンバー粟根まこと、河野まこと、右近健一、さらには村木よし子さん、山本カナコさんの歌も大盤振る舞い。
ダンスも最高、生田斗真は歌舞伎の型を入れたダンスを披露し、客席通路を六法を踏んでいくシーンも最高。
もう最高の一言しか出ません。
南北朝の時代をモチーフ。歴史に疎いので、古田新太演じるゴノミカドと後醍醐天皇でいいのか。粟根まこと演じるキタタカは北条氏だろうけれど、芝居の中では「執権キタタカ」と名乗るくらいだから、北条義時くらいだろうか。そうすると後鳥羽上皇になるのかな。
劇団☆新感線は、そういうモチーフの仕方がうまい。ある時は日本史で、ある時はシェークスピアを。ちょっとした知識的クスグリをいれつつ、外連味とユーモアも忘れないエンターテイメント。飽きさせない。
ヒュウガ(生田斗真)とカイリ(中村倫也)の二人の天下取り。沖ノ島に流刑となったゴノミカド(古田新太)の擁立で鎌倉幕府執権キタタカ(粟野まこと)を倒そうと立ち上がる。
ふと、歌舞伎を体験した生田斗真の、歌舞伎を見せるダンスや見得に、ネトフリドキュメンタリー「生田斗真 挑む」の経験が確実に活かされているのだなぁって思った。
劇団☆新感線は「いにうえ歌舞伎」とも言い、ある意味、その根底にあるかっこよさが合致したのかなぁとも思った。
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