「2つのねじれ構造が見事に収斂」キャドー湖の失踪 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02つのねじれ構造が見事に収斂

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 シャマラン制作という謳い文句につられて鑑賞。

 プロローグとなるエピソードが、かなり強烈で、物語に惹きつけられてしまう。キャドー湖が産み出す独特の生態系に興味がそそられるし、ボートが主な交通手段なの? なんて思っていると、謎が謎を呼ぶ。
 103分の映画なので、ドラマのように焦らされることもなく、後半は畳み掛けるように2つのねじれ構造が明かされる。叙述トリックのようなミスリードがあるので、謎がわかった時のビックリ具合は、なかなかのもの。

 湖に転落した交通事故で、同乗していた母を助ける余裕はなく、自分だけが生き残った青年パリス。
 子連れ最近同士で、義父にはなじめないが、血の繋がらない妹とは仲の良いエリー。エリーと母とのいざこざがあった後に妹が行方不明になってしまう。

 こんな感じで物語は始まります。2のねじれ構造が見事に収斂する作品でございます。

bion