雪解けのあとのレビュー・感想・評価
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気持ちが先行してしまったかな
台湾の若い女性監督によるドキュメンタリーです。
自分も同行する筈だったが体調不良のために諦めたヒマラヤ山行で遭難した女性の友人の足跡を追うお話です。雪に閉じ込められた友人は47日間のビバーグの後に発見されたものの、その3日前に亡くなっていました。
監督は、友人が山中で書いた膨大なメモと共にその行程を追うのですが、彼女の文章をもっとしっかり紹介しながらの物語にして欲しかったな。さもなければ、死を間近にした友人の声と、その足跡を辿る監督の足音が上手く共鳴出来ないのではないでしょうか。
また、友人の性自認の問題をサラッと流したのは監督の意図なのでしょうが、そこを深く描いて欲しかったと感じるのは、僕がLGBT問題を特別視してしまっているからなのかな。
更に、何を撮ろうかやや迷うかのような手持ちカメラの不安定さも少し気になりました。
チュンはビバークの厳しさと闘い、自分は睡魔と闘った
よき旅路だったと納得できました
(初回鑑賞 2024-11-27, 丸の内TOEI開催 "東京フィルメックス 2024" 期間中の鑑賞)
台湾の若者2名が、旅先ネパールの冬山で遭難し、一方が死亡した、痛ましい事故。
故人の親友が、足跡を辿る旅に出て、出来事を振り返り、現地の方々に尋ね、気づきを得る過程の記録。
映像の明るさ/暗さのコントラスト、
旅先でのメモ書き記録の克明さ、
足元を移す映像の移り変わり、
映像の美しさ厳しさ…
すごい見ごたえでした。
(二度目鑑賞 2025-09-12, OttO 埼玉 大宮駅の近所の映画館にて)
旅路の確認をしようと, 同行できなかった親友(映画監督ご本人)が現地に赴き.
遭難中に書き綴られた手紙を頼りに, 現地の人々の助けも借りて.
現地 ネパールで合流する前に, インドで具合を悪くして断念したとか.
足跡を辿ることで, 不在を埋めようとする意志が読み取れました.
それにしても驚いたこと
故人が綴った、数百枚にもなるという大量の手紙では
遭難にあっても 現地の諸々への思いを、ポジティブに綴っているように読めました.
何でも美味しい、景色が素晴らしい、人々が親切、など。
(画面に何度も大写しになったものの読解に挑戦していました. 台湾語で字幕もなく,わずかしか読めず. 誤読もしてる恐れはあるのですが).
最後を過ごしたという、水が流れ続ける沢にて
監督ご本人は、ここには居られないと締めくくっていましたが
山で命を落としたとはいえ、亡くなられた友人ご自身にとっては実り多い旅だったのでしょうか。
納得して締めくくっているように読み取れました。
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