ブラック・ショーマンのレビュー・感想・評価
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今回は当たりでよかった!
前にもここで書いた気がしますが東野圭吾先生の映画化作品は、ほどほどがなく『当たりかハズレか』のイメージが多いです。
その意味では今回は『当たり』かと。
『グレイテスト』じゃない『ブラックショーマン』らしく大げさな仕掛け!(どうやって仕込んだの?!)はエンタメとして素直に受け取りましょう。でも刑事の懐から手帳やスマホを抜き取るとスリの現行犯逮捕されかねないのでお気をつけください。
福山雅治さんが一瞬で見切り、相手の怪しさを見抜いて『コイツ怪しいかも?』と貼ってあった伏線を全て回収するあたりは憎いです!おかげで観終わった後のスッキリ感は心地よいものがありました。あとはエンディングまでではあえて回収してませんがチビノリダーの女性関係ははめられた冤罪だったってオチがよさそうです。
今回は『実に面白い』って言えないのでストレスを溜め『オジサン』を撤回させようと何度も試みましたがこちらはショーマンにも難題だったようです。
有村架純さん、『コーヒーが冷めない』くらいの短時間では表現しきれない心情を、じっくり腰を据え覚悟を決めて臨んだ素敵な演技でした。また『フォルトゥナの瞳』みたく特殊能力で福山さんの助手をこなしてみても面白かったかも?『花まんま』でも素晴らしい演技を魅せていただき彼女の成長を感じます。(偉そうに!?)
木村昴さん、当たり役のジャイアンしてましたよね!成田凌さんは相変わらず裏の顔を持った役どころ、いいですね。生瀬さんの感じ悪い刑事もいいアクセントでした。フジ系の映画なのでダー子にダメ出しをするみたいな捻りがあってもよかったかも。
福山雅治さんの当たり役がもうひとつできた感じで嬉しい次第です。でも次はどんな身内が殺されたりしないと事件には絡みづらいですよね!って、もう小説では続編出てるんですか?知りませんでした。
地元の東海地区でたくさんロケをされたようで幻脳なんとかみたいに聖地巡礼が人気出そうですね。2時間半の長さを感じさせないスピード感で楽しませていただきました。
追伸
封切り初の週末、朝イチの上映回、名古屋の劇場ではほとんど経験のない隣の席にも人がいる状態で鑑賞!福山雅治さん人気、東野圭吾さん人気を痛感しました。
ちょっとやるせないかも
津久見は釘宮の才能が羨ましかったし、そんな彼なら自分の夢でもある漫画家になってくれると期待してアイデアノートを託したんじゃないかと勝手に解釈してる。だからきっと釘宮が自分のアイデアを使ってくれたのは嬉しいと思いそうだし、無論犯罪者にするためにノートを見せたんじゃないだろうに…。先生は生徒思いだったみたいだから元生徒が不審者として現れたのはショックだっただろうし、中々に報われない映画だった。現実でもそうだけど、どうしてこう良い人から先に死んでいくのかと悲しくなったし、だから創作だけど真世には幸せになって欲しいなと思った。
人の目を気にしすぎるのは良くないけど辺鄙な土地だったら難しいよなーとか色々ジレンマを感じたから、好き勝手やってる神尾武史が輝いて見えた。ただ、結局真世に女性問題のメールを送ったのは誰なのか分からないまま終わったし、自分の中ではまだもやっとしてる。
東野圭吾+福山雅治+田中亮=傑作ミステリー。この公式をセンター試験の問題に出したい。
まずはアバンの映像。これは渡米して実力派マジシャンになった事の説明だと後から判ります。派手な演出がこれから起こる事件の導入として合っているのかと疑問に思いましたが、多くの東野圭吾ファンの期待を表すとこうなるのかも知れません。
続いての有村架純と伊藤淳史の結婚準備シーン、できちゃった婚の新婦を見て「ああいう結婚の形も多いんですか?」とコーディネーターに質問するところも、後々の展開の伏線になっている所に製作者のセンスを感じます。
仲村トオルの訃報を受けた有村架純が故郷に帰るシーン。田舎過ぎない適度な片田舎感を醸し出すロケ地の選定も手抜きがありません。駅舎の壁に描かれた「幻脳ラビリンス」の文字など、CG合成だと思いますが町全体がこの作品に賭けている雰囲気をだすには、後々こういう部分が効いて来ます。
片田舎で起きた殺人事件にしては、規制線に群がる野次馬が多くねぇ? と思いましたが、福山雅治のさりげない(?)登場シーンを考えると、この人混みはアリだったかも知れないですね。事件現場での生瀬勝久と福山雅治のやり取りも実に秀逸で、マジックのネタをどれだけ練習したんだろうと興味をそそられます。
そして被疑者と予想される故郷の同級生を、日めくりカレンダーをめくっていくように、一人ひとり丁寧に紹介していくやり方が良いですね。有村架純がタブレットを使って相関図を作って福山雅治とやり取りするのも良い演出だと思います。登場人物がどんどん出てくる場面で観客が置いてけぼりになることは良くありますからね。
同級生を教室に集めてからの謎解きのシーンは、ガリレオシリーズやマスカレードホテルと同じ畳みかけるような長台詞の連続で、東野圭吾作品の真骨頂ともいえますね。殺害動機が希薄なところが気になりましたが、よくある金銭がらみの殺害動機は雑なので排除していくと、自分のオリジナルのネタではなくて夭折した友達のネタをパクって漫画を描いた事がバレるのが怖いという小心者キャラの場当たり的犯行なんですね。
一番インパクトを感じたのは有村架純の演技の幅が驚くほど広がっていたことです。今まではラブストーリー系の作品が彼女の主な活躍の場でしたが、福山雅治との共演でミステリーにも堂々と進出できることが分かりました。TRICKの時の阿部寛と仲間由紀恵と生瀬勝久みたいな関係を続けて、東野圭吾ワールドを牽引していく原動力になって欲しいと思います。
実にかっこいい!!
ストーリーは悪いわけではないが厚くはない。
伏線もうーん...という感じ。演出はマジックと現代的な仕掛けどちらも使っていて面白い。
よくある人間関係が閉鎖された村ストーリー。たしかにルックバック味がある...。
でも福山雅治がかっこいい!!福山を見たい人には最高の映画!!マジシャン×福山雅治は最高に胡散臭い!!(褒め言葉)
同級生が考えたストーリーをパクって描いた漫画だとバレたらSNSで叩かれる。社会的な存在が消される可能性がある。今社会から向けられている尊敬の眼差しが、ラストシーンのように蔑みの眼差しに変わる...。それが恐ろしいというのは十分動機になると思った。不特定多数の発言が自分の社会的立場を崩すかもしれない、SNSって怖いね〜。
わざと濁した終わり方や明かされていない過去があるので続編を期待してしまう!
犯人探しは最後まで楽しめるが、犯行の動機に今一つ説得力が感じられない
福山雅治が演じているせいか、主人公のキャラクターが、「ガリレオ」の湯川教授とダブっていると感じてしまうのは御愛嬌か?
それよりも、新鮮なのは、福山雅治と、有村架純が演じるそのバディが、親族関係にあるということで、叔父として、姪が事件に深入りしないように気遣ったり、彼女と婚約者との仲を心配したりと、他人同士の間柄にはないような一歩踏み込んだ距離感が面白い。
犯人探しのミステリーとしては、仲村トオルが演じる被害者が、東京で誰と会い、そのことを知っていたのは誰なのかといった謎や、金銭トラブルとか不倫とかといった怪しげなエピソードが散りばめられているせいで、最後まで「真犯人は誰なのか?」という推理を楽しむことができた。後から思えば、途中で漫画の作風が変わっていたり、中学時代に亡くなった同級生に対する追悼のスピーチが事件の鍵だったり、中華料理店での同窓生の集まりで有村架純が2人きりで話をしていたりと、数々のヒントが示されていたのだが、前述のような「ミスリード」を駆使して、犯人について確信が持てないようにしていたのは良かったと思う。
ただし、最後まで犯人が分からなかったのは、ミスリードのためだけではなく、犯行の動機が、有村架純も「そんなことのために?」と憤ったような、些細なことだったからでもある。
そもそも、漫画を創作するに当たって、原作と作画の担当者が別々なのはよくあることなのに、犯人が、どうして、そうまでして原作者を隠蔽しようとしたのかが納得できない。ましてや、原作者は既に死亡しているし、犯人と原作者が親友同士であったということを踏まえれば、今から真実を公表したとしても、仲村トオルが考えたように、「美しい友情の物語」として世間に受け入れられたとしか思えない。
それだけ、犯人が、正常な判断能力を失っていたということなのかもしれないが、それでも、やはり、事件の動機は、人間の「業」とか「宿命」とかを感じさせるものであって欲しかったと思えるのである。
それから、被害者の家に犯人の卒業文集だけが無いことを発見したり、中学時代に亡くなった同級生のパソコンの中身を確認したりすることは、遅かれ早かれ警察もできていたはずで、事件について、「警察では無理だが、マジシャンだからこそ解決できた」と思えなかったところも、少し残念だった。
いずれにしても、ラスベガスで福山雅治に何があったのかとか、有村架純の婚約者に関する告発メールの中身は本当なのかといった謎は残されたままなので、これらへの解答も含めて、次回作に期待しようと思う。
こんな叔父さんがいたらビックリ
斬新な切り口で見応えのある素晴らしい作品でした。
遺族自ら犯人を捜し出すという奇想天外の発想は今までに無い新鮮なストーリーで惹き込まれてしまいました。
驚きと悲しみと感動の映画ですね。
ありえないけどそれでいい
原作未読。
冒頭の神尾武史(福山雅治)によるマジックエンターテインメントは見応えあり
これで神尾武史がマジシャンたる背景を存分に観客にインプットしている。
これがあるからこそ、事件が起きてからの神尾武史の活躍に納得感が生まれている。
とはいえ、神尾武史によるマジック(詐欺・スリまがいの行為含む)により、
警察から情報を取りまくるのは、もはや常軌を逸していてファンタジーであり、
これぞエンターテインメントと言えるのかもしれない。
したがい、私としてはミステリーものとして真摯に向き合うというより、
神尾武史によるマジックでどう事件を解決していくのか、その1点が楽しみとなった。
有村架純による真世の演技が実に地味だ。
すごく単調な印象を受けてしまった。有村架純である必要があったのか。
ただ、神尾武史への鋭いツッコミなど、見どころもあったのは間違いない。
犯人役は、キャストを見ただけでわかってしまうのが残念。
成田凌が実に地味な役どころで登場するのだが、もはやこの役を成田凌が演じているだけで
怪しい。なので、ストーリーとは関係なく、成田凌が犯人で間違いないはず的な
鑑賞法となってしまった。我ながらすごい先入観だが、あたっているだけに悲しい。
俳優としては仲村トオルが光っていた。殺害される役だが、それに限らず見せ場も多くて
実に素晴らしかった。優しい演技が特に秀逸だった。
というわけで、ミステリーとしては今ひとつではあるものの、
福山演じる神尾武史、これはこれで面白いのではないかと思う。
ちょっとガラの悪い福山、なかなか良い。
殺害動機が弱い気がするんだけど。
原作未読。
ネタバレになりますが、これは突発的な殺人ということでしょうか。私が犯人なら殺害せずに被害者に謝ります。被害者は世間に元ネタをばらすような脅迫はしないで、犯人に一定の理解を示していますからね。世間に犯人の物語のアイディアでないことがばれたら、法律上問題があるのでしょうか?盗作とも違うような気がするし。
福山雅治さんや有村架純さんの演技は、嫌味を感じなくて良かったと思います。福山さんの過去のフジテレビのセクハラ疑惑も観客が多かったので、あまり影響なさそうな感じです。
演出と福山雅治を観に行く映画
演出は派手で映画映えします。
福山雅治の演技はガリレオより表情豊かで観ていて楽しいです。
伏線や犯人は分かりやすくて、もう一捻りくるかと思ったらストレートに犯人だったので拍子抜けしました。
演出重視でストーリーはそこまで練られてない印象でしたが、いきいきとした福山雅治が観れたので良かったです。
【”中学生の時の各々の夢。そして光の継承の為に犯した過ち。”今作はやや大風呂敷を広げ過ぎの感もあるが、気障だが漢気の或る名探偵登場を喜びたい作品である。シリーズ化してくれないかなあ。】
ー 東野圭吾原作で、福山雅治さん主演の映画三部作の中で、特に「容疑者Xの献身」は原作の素晴らしさは言うまでもなく、映画も大変に心に沁みる作品であった。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作鑑賞にあたり、気がかりだったのは東野圭吾原作の「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が、面白いのだが、トリッキーな小粒な作品だったからである。
・最初は福山さん演じる神尾の本場、アメリカでのトリックショーや、その後の日本での神尾の国語教師の兄(仲村トオル)の殺人事件の捜査段階での、神尾のトリックが過剰な感はあるが、そこは華の或る福山さんだから気障なマジシャンもバッチリ合っていて、兄の娘の真世(有村架純)との掛け合いも、宜しい。
・トリック自体は、(原作を読んでいた事もあり)単純なのだが、容疑者である同じ中学出身者達を、彼らの母校の中学校の教室に神尾が集め、真犯人を当てていく過程は、王道の推理映画には必要な要素であり、視覚的な効果も良いと思った。
・真犯人が罪を犯した理由は、中学生の時に犯人の憧れだった少年の夢を引き継いだことを暴かれる事を恐れたからであり、そこで恩師(仲村トオル)に対する憎しみはない。
恩師が良かれと思った事が、真犯人にとっては未来を失う事になるからである。そこの恩師と真犯人との齟齬が哀しいが、兄を殺された神尾は、真犯人に自死を許さずに、生きて罪を償わせるのである。
・神尾が兄と電話で真世の結婚について話していた内容を、真世に聴かせるシーンは、年頃の娘を持つ”オジサン”には、妙に刺さってしまったモノである。
父親とは、そういう生き物なのである・・。
・そして、ラスト。妹の真世と婚約者(伊藤淳史)を同じテーブルに着かせた神尾は、結婚するにあたり、お互いに心懸かりの事がなきよう、婚約者に妹に届く謎のメールの真相を話す様に場のセットをして去るのである。
<今作はやや大風呂敷を広げ過ぎの感もあるが、気障だが漢気の或る名探偵登場を喜びたい作品である。シリーズ化を求めたい。>
■ちゃっかり、宣伝の巻。
この作品のメイン舞台になったのは、愛知県民であれば誰でも知っている、豊田市足助町である。
インバウンドで海外の方も来ているが、これから秋になると劇中で映された素晴らしい香嵐渓の紅葉光景が広がる場所が多数有るところである。
多くの方に、豊田市に足を運んでもらいたいモノである。
映像が綺麗
原作は見ていないですが、東野圭吾原作らしい推理を期待してました
推理は期待通りで良かった
全体的に景色が綺麗で、絵は美しかった印象で見やすかった
最初から殺人事件が起きていきなり推理がはじまるのは、謎解きメインで好きです
ただ人物の背景があまり描かれないので、少し消化不良です
マジシャンをやめた理由、お金に困っている理由(わざとなのか)を解決すれば説得力ある推理になるのにと思った
見やすさ◎
ストーリー○
キャラクター○
没入感○
個人的好み◎
予告篇の生瀬さんから
濃厚な地雷臭でしたが、割とあっさり目の処理でほっとしました。
つくづく癖ありイケメン役が振られるなースタローン並みじゃ?
エンドクレジットにはNG集ぽく、必死で学校に仕込む福山くんの様子が欲しい。
カッコいい福山雅治が見たい人限定(笑)
まあ、本当にそれだけの映画でしたね。ビックリでした🫨
最初から最後まで薄っぺらなミステリー?でした(笑)
すっかり彼のマジックとやらに騙されてしまいましたよ。
複雑な人間関係や殺人事件の謎をサクサクと解いていく…というより、勝手に猛スピードでどんどん物語が進んでいくので、見ているこちらはほぼ置き去りで放置プレイです。
まあ、有村架純がとても可愛いので⭐️1個を彼女に捧げます。
PS 「容疑者Xの献身」のような素晴らしい作品を期待していた俺がバカでした。続編は要らない。
設定と配役で大体バレているので、ポアロ式にした方が良かったのかも
2025.9.12 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(127分、G)
原作は東野圭吾の小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』
元中学教師の不可解な死に迫るマジシャンを描いたミステリー映画
監督は田中亮
脚本は橋本夏
物語の舞台は、日本のどこか
結婚を控えた神尾真世(有村架純)は、婚約者・中條健太(伊藤淳史)との未来に向けて歩き出そうとしていたが、その矢先に父・英二(仲村トオル)が亡くなってしまう
結婚式は延期となり、真世は父の身辺のことを警察に聞かれるものの、思い当たる節はなかった
そんな折、警察のふりをして現場に潜り込む男がいた
彼は英二の弟・武史(福山雅治)で、彼は自身の洞察力を持って独自に捜査を始めてしまう
真相を知りたい真世も協力することになり、手始めに「英二の携帯の着信履歴」から推測される容疑者を洗っていくことになった
真世の結婚と同時に同窓会も開かれることになっていて、英二は多くの同窓生たちと連絡を取っていた
また、なぜか東京に出向いているという情報もあり、真世は父の知らない一面を知っていくことになるのである
映画は、特殊能力の持ち主が刑事を出し抜くというもの、どこかで見たような構成になっている
被害者の兄というところが近しいのだが、家族が死んでいるのに「犯人探しごっこ」を始めてしまうところが寒くもある
いわゆるリアリティは完全に無視したエンタメを追求していて、「福山雅治がカッコよく事件を解決するのを見たい」という人向けになっていた
娘の結婚式と同窓会というイベントが重なっていて、それによって「同級生が容疑者に挙がる」という展開になっていて、そのために「10年後のそれぞれの生活」というものが加味されていく
誰しもが自分の生活を守りたいし、降ってわいたような同級生の成功にあやかりたい人もいる
そんな思惑を醜いとまでは思わないが、社会人ならば、同級生の口利きでなんとかなるとは思わないだろうし、宝くじが当たったら親戚が増えてしまう現象のような気もする
犯人推理の過程は容疑者を調べておかしなところを突くというもので、文字通り「警察にはできないこと」をやってしまう
それでも「遺体に目を背けた」で容疑を色濃くするというのも何だかなあだし、元から目星をつけている者に周囲の反応を見せて追い詰めていくのも趣味が悪いと思う
兄の部屋で卒業文集の場所が入れ替わっていたというので大体わかっていると思うし、犯人が「何かを奪いたかった」ということもわかるだろう
だが、そこから一つでも無くなったら容疑は濃くなるわけで、「ちゃんと話せばこんなことにならなかっただろうな」と思えてしまう
それは結果論ではあるものの、登場人物の中で一番追い詰められていた人物でもあるので、避けられない事態だったのかもしれない
いずれにせよ、面白いかどうかは微妙だが、カッコいい福山雅治が見れるのは間違いない
ここまで犯人が誰かを書かずに、観た人にだけわかるレビューを書くのも難しいものだが、ネタバレは避けた方が良い作品でもあると思う
中学時代と現在をオーバーラップさせて演者を変えるという斬新な方法で混乱させないし、その演出は効果的だったと思うものの、テーマ曲が多用されまくって、ぶっちゃけると「やかましい映画」だったと思う
そういった面も含めて、刑事(生瀬勝久)がギャフンというところを見たい人には良い映画なのではないだろうか
一番大事な謎解きパートで冷めてしまった
それまではツッコミどころはありつつも
さほど嫌いではない展開でしたが、
ラストの最も重要な謎解きパートで
あまりにおかしな点が一気に出てきて
最終的になんか腑に落ちない作品になりました。
ザックリ箇条書きすると
・フェイスマッピングや教室にカーテンを下ろしたりと
明らか複数人は協力者がいないと成立しない大がかり演出
そもそもあのような演出は必要なのか
・そしてそれらは奇術じゃないのでスゴくもなんともない
『奇術師』という設定がクライマックスという
一番大事な場面で活きてない
・いきなり死人が出てきて説明をはじめたのに
おとなしく付き合ってあげる容疑者たち
・犯人ではない容疑者たちにもいちいち
『お前が殺したんだろ』とカマかける必要はあるのか
・先生を殺した罪悪感を表す描写が一切ない犯人
『ハナから先生を嫌っていた』とかならまだしも
別にそうではないっぽいので違和感
・犯人が屋上へ逃げてるのに誰も追わない警察
・投身自殺しようとする犯人の下にマット。
何故その位置から飛び降りるとわかったのか
↑柵が壊れていたから、とのことです。
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一番気になってる点がありまして、
犯人が自供したのってなにか
決定的な証拠とか突き付けられましたっけ?
まさか『映像で目ぇ閉じてた』ってだけで
ペラペラ自供するわけないと思いますし、
『漫画の盗作を示す作文』も動機にしかならないので
自供に至る証拠には足り得ないかと思うのですが。
流石にそこまで酷い事はないと思いたいので
そこら辺うろ覚えのため、
覚えてる方いたら教えていただきたいです。
※追記
決定的な物的証拠などはなかったようです。
☆を0.5減らします。
ドラマでもいいかも
東野圭吾×福山雅治ということで、期待充分で観に行きましたが、映画館で観る良さがあまり感じられずでした…
ガリレオシリーズのような複雑なトリックがあるとより良かったかなと思いました。
キャスト的にも成田凌さんが犯人と予報がつくような展開だったのが少し残念でした…
普通に面白くない。
コロナで町おこしに失敗した寂びれた町。
そこに住む何かを抱えた人々とその思惑。
住民から頼りにされる主人公の父親の事件。
結婚を目前に控えていた娘と怪しい叔父さん。
要素はいろいろあるしどれも悪いものではないと思うが、筋が通っていない。
容疑者達の描写が少ないから「こいつ怪しいのでは?」と思えるミスリードも中途半端だし、何より「卒業した中学の国語教師」が異様に頼りにされててその方が違和感だった。
探偵役になる福山雅治が守銭奴なのもアメリカのマジシャン時代になにがあったのかもわからない。
「結局この人は……なんだったんだっけ?」と疑問が残る人物ばかりで感情移入が出来ない。犯人は回想が濃厚だったのでわかったんですが。
最悪なのは、主人公が殺された父親との関係に悩んでいる様子からエンディングに関係が修復される様子がうまく繋がってこない。というか力技と演出で誤魔化してる。
木村昴は一人だけ声の通りが良すぎてビックリした。良し悪しではなく、根本から発声が違うというか、役柄もあって一人だけ声質が浮いてる。これは木村昴が悪いというか、全体のバランスを見た時に一人だけ逸脱している、という印象。
ガリレオの続編でよかったのでは?
かつてラスベガスを舞台に活躍していたマジシャン。現在は東京でバーを経営。頭が切れ、人間心理に長ける、誘導尋問や騙しはお手の物。また、鮮やかなほどに手癖が悪く、警察や容疑者の所持品を一切バレることなく、覗き見ることができる。正義漢でもなく、人を騙す快感だけを求めて行動する。マジシャンならではの方法で、兄が殺された殺人事件の謎に挑む。
という設定の神尾武史(福山雅治)
福山雅治から東野圭吾に「ダークヒーローを演じてみたい」という要望を受け執筆したという小説。という事は、福山雅治をイメージしたキャラクターとなります。
卓越したマジック(+手癖の悪さ)とメンタリスト級の巧みな人間観察&誘導尋問を武器にしたキャラクター確かに、忠実に演じてはいます。しかし、どこか、ガリレオを求めてしまうのか、違和感というか、現実味のない、架空すぎる人物に思えてなりません。
話の展開は、さすがの東野圭吾です。
少しずつ事件の全容が見えてきた矢先、警察に神尾武史へ目を向けていきます。
武史は、事前に英一とコンタクトを取っていたこと、そして彼が使用するオイルライターと怪しい行動から、殺害したのは武史ではないかと取り調べをすることに。これら全ては、武史が警察から重要な手がかりトラップだったことが明かします。さまざまなカマをかけアリバイを知り、需要な証言は、津久見の母親から「先生は同窓会でとっておきのエピソードを用意していた」という話を聞き、ついに犯人の正体を確信するというのはなかなか見ごたえありです。
元マジシャンということもあり、一連の事件の真相を明るみにするべく、大掛かりなイリュージョンショーに見立てて見せていくのが、それが画期的な作品です。プロジェクションマッピングを使って、武史の顔に英一の顔を作り、生前の英一の声を取り込んで声を似せたり、葬儀の遺影に監視カメラを仕込んで撮影した映像を、黒板に反映させてみんなに見せたり、ドアや窓に赤い布を垂らして演出したり、カバンに大量の偽札を仕込んだり、そして犯人がその後どうするかを、先読みしているという手の込みようです。
しかし、
この準備いつやったの?
時間は2日間でしたが1人で準備したの?
「イッツショータイム」とかカッコつけてやってきたのに、その前に警察が解決したら全て無駄になってしまう。
そんなことがよぎってしまいました。
やはり、キャラクターが突飛すぎると思いました。シリーズ化するような雰囲気ですが、まずはリアリティーのある人物設定を丁寧に描いて欲しいです。
全138件中、121~138件目を表示
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