ブラック・ショーマンのレビュー・感想・評価
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推理マジックショーの開幕!
手品を見るコツは、種明かしを求めず素直に驚いて拍手することだと思います。福山雅治さんのマジシャン振りを予告編で観て、なんだか楽しそうで気になってました。ちょっと座席が獲りづらかったけど選んでしまった。
開幕早々の派手なチャンバラマジックショーがキモなのか、解決編の推理ショーに繋がっている気がする。なんか黒歴史にしたがってたけど、ご自分の本領で筋金入りのショーマンってことなんでしょう。福山さんの手品師振りもなかなかだけど、チャンバラの太刀筋が凄い。
作中の端々で見せる技の数々は、どうかといえばスリのテクニックみたいだったけど、本来、手品師とはそういうものか。マジシャンが見せるときも客への言葉がけも大事だという。有村架純さんの仰る通り、詐欺師といわれればマジシャンってつまるところ詐欺のプロかと。
捜査の在り方はずっと攻め攻めで、スパイのエージェントやハッカーもかくやと言うほど、プロの警察官がこんなに翻弄されていいんでしょうか。犯罪捜査にこれほど長けている点、福山さん演ずるマジシャンには、なんだか裏の顔がありそうな予感。シリーズが続けば、それが明かされていくのかどうか。
でもシリーズが続く状況がありうるのだろうか。行く先々で殺人事件が起こるコナンシリーズよりももっと過酷な、二人の共通する身内が殺されるという悲劇が続いてしまうのか。何故なら、今回の事件同様、殺されたのが身内でなければ、二人が捜査に乗り出す理由は無いはずだから。そもそも警察でもないし、探偵として雇われでもしないかぎり。
今回の事件、いろいろ人気漫画を巡って怪しい人物が浮き沈みしていたけど、結局、殺された教師・漫画家・原案作家の関係でしかなかったような。それでも、事件の筋が通っているようで面白かった。田舎での教師生活、本棚に卒業生の作文を並べるアナログな教師と、ネットの時代でも活躍する漫画家の、二人の意識の温度差が良い味だった。
推理サスペンスとしても、捜査編・怪傑編と明確に別ける、古畑任三郎シリーズのような王道パターン。これをシリーズ化しても楽しいと思う。劇場版で続けるか、テレビドラマに移行するか。そうすると福山さんの手品修行が大変そう。でもなんか、すごく器用そうだから大丈夫な気がする。
それにしても、中條健太さんが演ずる婚約者の立ち位置がいいですね。事件とあまり関係なくて、ちょっと素朴な人格で。最初と最後にしか登場しない仕事人の嫁と姑みたいな感じかな。シリーズ化するなら、良い存在であって欲しい。なんか女性関係が怪しまれてて、ちゃんと解決してほしかったけどw あと、濱田マリさんもよかった。短い場面だけど良い味してますね。
というわけで、あたらな推理サスペンスのシリーズとして確立できるかどうか。期待して待ってます。
ストーリーはよく練られてた
面白かったけど、殺されなくて良かったのにって思った。意識不明だったけど、助かったくらいの方が、結末が残酷じゃない気がする。
昔仲良くしていた2人のうち、1人は病死、1人は殺人犯、とかつら過ぎ。
ただ伏線はちゃんと回収されて良かった。作文が得意な同級生と絵が上手い同級生、年代別に分けられた文集、全てが繋がっているのが良かった。
まぁ普通に面白かった
東野圭吾作品、初めて鑑賞。
時間に余裕ができて、ちょうどやっていたから見たという前情報何もない状態でみました。
展開が少しくどく感じた。
ただただ東野作品が合わないのだろうか。
もしくは、主演の男性の芝居が好きではないのだろうか。
脇役固めていた、加害者候補の方々は面白かったね。なんか、色々考察しちゃった。
例えば、婚約者が何らかの理由で殺すというドラマで頑張って考察されなかった人間を選ぶという最悪な展開があるのかな、とか。
まぁ東野圭吾が、そんな犯人の作品を世に出すような人間ではないと思ってたからそれはなかったけど。
最後の有村架純さんの心からの叫びはぐっときた。
映画だしミステリーものだから幼少シーンとかそこまで多くなかったのにぐっときたのは彼女の芝居なんだろうなぁ。良かった。
エンターテイメントとしては秀逸
原作小説未読のまま、映画に臨む。
楽しかった。純粋に楽しめた。
話が平凡とか、犯人特定の展開がどうのとか、
いろいろと言ってる人がいるが、
平凡と感じるのは色んな映画・ドラマを観すぎて、
感性が麻痺している証拠だし、
犯人特定〜という人は2時間で話をまとめるのに
どんなに苦労があるのかその作業を知らない人だ。
まぁ、個人的には福山が少し老けたなぁ〜、
昔のかっこよさに陰りが出始めたな〜、
とは思ってしまったけど(笑)
有村架純は可愛かった!(笑)
話の展開もテンポも東野圭吾原作の良さを
出せていたと思う。
あと、紅葉のシーンは綺麗だったな。
TVの宣伝では大きな会場でのマジックショーをするシーンばかりが描かれていたので、てっきりもっとあるのかと思っていたら、導入部だけだった!(笑)
最後、ちょっとしたショーはあるけどね!
犯人の動機以外は大満足の一作でした。
冒頭、プロジェクションマッピングや
殺陣も組み合わせたイリュージョンが、
映画ならではの映像美で迫力満点!
導入として素晴らしいし、主人公が
こういうショーをしていた人だと
伝わるのもいいですね。
後ろ姿の佇まいだけで誰が新郎だかわかる
圧倒的垢抜けなさのちびノリダー。
真世が妊婦に対して何か思惑ありげだったのは
後半の健太の女性関係への伏線だったのかな?
突然の訃報からの帰郷、駅にある町興しが
アニメの聖地巡礼なのが今時だなと思う。
主人公の神尾武史が登場からずーっと胡散臭い。
福山雅治ってこんな胡散臭い笑い方できるんだ…
胡散臭いが、家族に対する愛情がその芯にあることが
随所で感じられるのがまた良い。
捜査に乗り出す動機も、兄への兄弟愛だし
姪を危険に近づけたくないという家族愛も滲み出ている。
生瀬勝久演じる木暮刑事に対するピックポケットショーは、
予告編でもあったシーンなので、何かするだろうなと
目を凝らして見ていたら、しっかり抜き取る動作も見えたんで、
おおっ!実際にやってる!!と驚き!
流石に、真世との会食シーンの伝票を真世の腕時計に忍ばすマジックは、
映像マジック(カメラを止めてタネを仕込み、再撮影)だろうと
思っていたが、視聴後、インタビュー読んだら
全マジック吹き替え無しで実際にやったと載っていたんで
本当に!!とまたビックリ。
容疑者の登場人物も丁寧に描かれていて、誰が誰だかわかりやすかった。
(木村昴がガキ大将役で出てきたときは、
ジャイアンがジャイアンしてるって笑ってしまった。)
捜査シーンは、よくあるミステリ物の踏襲だが、
随所にマジシャンならではのコールドリーディングや
盗聴、隠しカメラといった技術が盛り込まれていて
他との差別化を図っていて良かったと思う。
解決編でまさか、冒頭のショーシーンが伏線になるとは思わなかった。
兄:神尾英一の声を合成し、自分の顔にプロジェクションマッピングしてなり切る。
それができるだけの技術があることは、冒頭に示されていましたからね。
犯人逃亡の後、警察に「追う必要は無い」と武史が言った段階で
飛び降りに対してマットも用意してあることは予想できましたが、
予想通りで逆に安心。
唯一しっくりこなかった犯人の動機。
別に単行本1巻の折り返しコメントとかで、
「ストーリーは共に漫画家を目指した亡き友人から
託されたアイディアを基にしています。」
とか言えば、勝手に周りがエモい美談扱いして
くれそうなのに、何を言ってるんだ?
と思いましたが、
そういう他人の心情の機微がわからない男だから、
絵が上手くても、ストーリーがパッとせずに
連載が勝ち取れず、恩師の性格もわからず、
高校でもほとんど友人ができず
意味も無い犯行に及んでしまい、
責任から逃れるために安易に死を選ぶ
と考えると、まぁ納得はできる。
英一が東京に行ったときホテルの他に寄っていた場所が
弟・武史のバーだったのは盲点。そうだよね、疎遠じゃないんだから
娘の真世のとこじゃなきゃ当然そこだよね。全然思い至らなかった(笑)
そして、殺人事件以外は何も解決していないのが
この作品の"ブラック"たる所以なのか?
街の復興を心底願っていた若者たちが頼りにしていた
大ヒット漫画は、作者が殺人犯になったことで
事実上、使用不能になり、
そのどさくさで処理しようとしていた
10億の裏金も使い途がなくなり宙に浮く。
真世が悩んでいた新郎の女性関係も
どう解決したかわからずじまい。
武史の私生活も謎のまま
不定期にしかやっていないバーの収入だけでなぜ生活できるのか?
あの解決のための大仕掛け、スタッフも込みで相当な額のお金が必要なはず
(フィクションだということは置いておいて)
サムライ・ゼンをなぜ辞めたのか?話題に出すと不機嫌になるのはなぜか?
全てが闇の中。
メタに考えれば続編への引きかな?とは思うが、
あんな話術に長けた元マジシャンがあからさまに怒気を発するのは、
逆に何にもないのかもと邪推してみたり。
ショータイム
鑑賞前の評価(レビュー)が低めだったので過剰な期待はせずに鑑賞。自分が福山ファンということもあり、最後まで楽しく鑑賞できました。ただ一部(後半)、あまりにも非現実的と思うシーン(学校の教室内)があり、評価4.5としました。
マジックで事件を解決
元マジシャンの叔父が弟の死の原因を突き止めるためにマジックを使って警察や町の人たちを欺いて情報を集め、事件を解決するのがとてもすごかった!
マジックを用いて事件を解決するというのが斬新すぎて、やはり東野圭吾さんはすごいと思いました。
紅葉は美しかったが、なんとも、、
原作未読。
オープニングはとにかくかっこいい演出。
先入観なしで見ましたが、福山さんは何見ても福山さんだなあ、、。東野圭吾ということもあるが、ガリレオと同じように見えた。あちらの方がおもしろくてインパクトあるだけに、それを真似ただけのようにも思えた。
ラストランの再放送を最近見たこともあるが、福山ワールドまんまで、もう少し役の雰囲気が違っても良いのにな。
姪にお金たかったりとか、なんか好きになれなかったのもある。
ストーリーも先が読めてしまった。
マジシャンとして活躍してたのが、なぜ辞めてしまったのか、バーでどうやって生活してたのか、真世の結婚はどうなったのかうやむやだったのでモヤモヤが残る。
有村架純は出てきた瞬間かわいい!
そして、父親の亡くなった時の写真見て顔背けた後の顔つきが変わってよかった。
ただまあ、演出として?父親の遺体見た瞬間泣けるか?とか、写真見た後の決意早くないか?とか、葬儀で花添える時に泣けるか?とかツッコミどころはあった。
あえてドラマチックにしてる感じ。最初は死んだ実感もないからそんなすぐ受け入れて泣けないと思う。まして殺されたとなれば。
真相ミステリー
元マジシャンの叔父が仕掛ける
奇抜なアイデアと怪しい知性とテクニック。
犯人と警察に仕掛けて謎を解き明かす
真相ミステリー。
人間は成功していても心の闇は
どこかにしまい込んで封印してる
人々もいるのでは。
葛藤や心情は見えづらいし出しにくいよね。
そこは東野圭吾さんなので本を読みたい。
苗木城や恵那山は紅葉で綺麗だったなぁ。
ジャイアンの声優さんは振る舞いも
見た目もジャイアンそのままでした。
駆け足な話を、演出と出演者で補った
ようやく鑑賞。500頁くらいある原作を2時間強にまとめたので、バディの会話で説明を済ませた部分が多い。だから同級生など各登場人物の描写が少ないため、人間像が比較して分かりにくかった。ストーリー展開についても、特に亡くなった同級生のPCにヒントがあると気づいて、そこから急転直下に事件に解決へと向かうまでの件は、初見だと話が消化しづらいと思う。そこを派手な演出と福山雅治と有村架純ら豪華出演者の存在感で補ったような雰囲気。
元々原作が福山雅治の当てがきだから、主人公の圧倒的な華もあって全く退屈しなかった。所々引っかかっても、終わり良ければ全て良しと言ったところかな。
ちょっとキザなガリレオ
作品自体は面白かったです。変人とバディを組んで事件を解決するという、よくあるパターンなのですが、主人公の変さとキザさが後半特に生きてきてどんどん尻上がりに面白くなったと感じました。少し残念なのは基本手法がガリレオやラストマンと同じ方向性の魅せ方なので、どうしても他のキャラがチラつくということです。後半の教室での推理のシーンも少しオーバー演出で結構無理があるなとも思いました。一気にファンタジー要素が強く感じたので。マジシャンなので豪華な演出やトリックの感じはマッチしているのですが、ちょっと過度かなと・・・
タイトルなし(ネタバレ)
冒頭がなんかすごく小っ恥ずかしかった。後の「その話はするな」につながるのは分かるけど、現実に戻されるレベルで恥ずかしかった。
トリック?を暴くシーンでは校舎や教室を布などでバーンして魅せるみたいな演出があったけど、もはやなんでもありだな…と思った。
監督か脚本の方がインタビューで「ガリレオにならないように、ガリレオを意識しないように」と言っていたけど、これは明るい方面のガリレオでは…?と疑問だった。キャスティングである程度犯人が予想できるのもちょっと残念(だからこそ安定感はあるけど)。
ただ、個人的に東野圭吾は合う合わないの幅が非常に大きく、映像化となるとそれが2倍にも3倍にもなるので、んー、まぁ、こんなもんなのかな?と思った。途中ちょっと寝た。
追いショーマンすることはないけれど、テレビでやったら観ると思う。
醜聞で抹殺される(但し福山雅治はこの限りではない)
2025年映画館鑑賞95作品目
10月5日(日)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1200円
原作者『マスカレード・ホテル』『パラレルワールド・ラブストーリー』『マスカレード・ナイト』『沈黙のパレード』『ある閉ざされた雪の山荘で』の東野圭吾
監督は『コンフィデンスマンJP』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『コンフィデンスマンJP 英雄編』『映画 イチケイのカラス』の田中亮
脚本は『おっさんのケーフェイ』の橋本夏
ロケ地
岐阜県群上市(美濃白鳥と古今伝播の里フィールド・ミュージアム)
愛知県豊田市(待月橋と香嵐亭)
どんな話か
実家で殺された被害者の弟と結婚を控えた娘が事件の真相を探るミステリー
弟はアメリカで修行したマジシャンで殺された兄はいろいろと協力してくれたのに恩返しができていなかった
東京でバーを経営しているがあまり繁盛はしていない模様
娘の父は元中学教師で彼女も教え子でもあったためかつては盗聴器と呼ばれ同級生に揶揄われていた
真犯人は真世の同級生
犯人はこの中にいる!
ガリレオっぽいが湯川学教授とは微妙にキャラが違う
おじさん呼ばわり修正が却下された時の表情は秀逸
刑事ではないが刑事になりまして捜査もしたりもする
犯人として疑われることもある
刑事が生瀬勝久なので仲間由紀恵のやつを思い出したがヒヤヒヤする変な髪型ではない
ヒロイン役の有村架純は当たり外れが激しく不安だったが今回は無難にこなした
原作は読んでないけど真犯人役は理屈抜きで成田凌だと薄々感じていた
いやそれを希望していた
同級生のメンバーで1番演技力が高く華がある役者だからだ
これが某刑事ドラマのように上島竜兵とか磯野貴理子クラスのタレントじゃガッカリじゃん
釘宮克樹だと話として1番しっくりくるし
同級生の会話にネット社会の皮肉がある
偶然か?
お蔵入りしなかったのは光文社が同業者たちを接待し土下座したのかもしれない
よくよく考えてみればあの程度で抹殺されたらたまったもんじゃない
ネット民が恐怖政治ロベスピエールになってはいけない
そもそもなぜ鈴宮は亡くなった友人のアイデアだと連載前に公表しなかったのか
それなら美談だったのに
前作が不評だったことが影響したのかよくわからない
最後にもう一つ
紅葉がとても綺麗だった
絶景だった
配役
被害者の弟で恩返しのためにも事件を解決しようとするマジシャンで姪に「おじさん」と言われたくない神尾武史に福山雅治
結婚を控えていたにもかかわらず殺された父に直面し叔父武史と共に事件解決に挑む神尾真世に有村架純
真世の中学時代に稲垣来泉
真世の婚約者の中條健太に伊藤淳史
真世の父でタオルのようなもので締め殺された元中学教師の神尾英一に仲村トオル
真世の中学時代からの友人で売れっ子漫画家の釘宮克樹に成田凌
克樹の中学時代に柊木陽大
克樹の親友だったが中3の時に病死する津久見直也に西浦心乃助
直也の母の津久見絹恵の濱田マリ
真世の同級生で現在は「ホテルまるみや」の女将をしている池永桃子に生田絵梨花
桃子の中学時代に住田萌乃
別居中の桃子の夫の池永良輔に森崎ウィン
真世の中学時代の同級生で現在は父が経営する建設会社の副社長をしている柏木広大に木村昴
広大の中学時代に小寺泰造
真世の中学時代の同級生で現在は地元の酒屋の店主で神尾英一の遺体の第一発見者の原口浩平に森永悠希
浩平の中学時代に後藤レイサ
真世の中学時代の同級生で現在は銀行員の牧原悟に秋山寛貴
悟の中学時代に石澤柊斗
真世の中学時代の同級生で現在は東京のIT企業の社長の杉下快斗に犬飼貴丈
快斗の中学時代に森本陸斗
真世の中学時代の同級生で現在は広告代理店に勤務している九重梨々香に岡崎紗絵
梨々香の中学時代に磯谷萌々子
葬儀に参列した同級生の森脇敦美に中村里帆
県警捜査一課の刑事の木暮大介に生瀬勝久
所轄の刑事の柿谷誠一に丸山智己
所轄の刑事の前田拓海に阿佐辰美
路上の母親に須永千重
釘宮の担当編集者に板倉武志
森脇の父に津村和幸
住職に沼田洋順
マジックというよりは……
ただのスリがうまい人……いろんな人のスマホをすってるだけのような?殺しの動機も微妙過ぎた……でも犯人の演技はうまかったなぁ。流石。最後の話も解決してから終わってほしかった。まあ素敵な叔父さん(笑)を見に行ったのだから満足です。
典型的な日本のエンタメ
特に期待はせず、好きな俳優さん達を観に行く程度のモチベーションで観てきました。
観終わった感想としても、まぁ普通。
特に盛り上がりもなく、淡々と個々の背景や多少の人物像が見えた感じで終わり。
ドラマだとしたら1話〜2話とかそんな感じ。
演出は、ショーっぽさを序盤で出し切っちゃった様な、中盤から後半のチープさは少し飽きを感じた。
あと、ショーマンゆえに輪をかけて芝居がかった武史を強調するための演出かもしれないけど、真世が棒読みと言うか、感情を込めない話し方なのが、好きではなかった。
ドラマなら観たいかもしれないけど、映画としてはちょっと…かな
マジシャン福山の小タイム!
東野圭吾と福山雅治の新たなタッグ。
共演に有村架純。監督は『コンフィデンスマンJP』の田中亮。
期待値充分。さあ、ショータイム!
結婚を控えた真世。ある日突然、父の死を知らされる。
地方都市にある自宅で。父は殺された可能性が高いという。
人に恨まれるようではなかった父。
何故父は殺された…?
ショックと同等に、“何故?”や真相が知りたい。
そんな彼女の前に現れたのは…。
世界で活躍するマジシャンにして、叔父の武史。
武史はマジックを駆使して、自らの手で犯人と真相を暴くという…。
科学ではなく、マジックで殺人事件の謎を解き明かす。
なるほど、確かに題材としては面白い。
マジシャンは嘘を見破れる。マジシャンに見破れない嘘はない!
…と断言する武史だけど、私はちとこの台詞に違和感。
マジシャンは人の嘘を見破るのではなく、寧ろ人を欺く側。
だから事件解決側ではなく、マジックを駆使して完全犯罪を企む容疑者とかだったら強敵として話が盛り上がりそう。
それに科学で対する湯川。
…いやいや、だったらそもそも作品が成り立たないか。こりゃ失敬!
マジックでどう殺人事件の謎に迫るか。それが最大の見せ場。
あっと驚くマジック謎解きを…と期待したら、
武史が見せるのは刑事から手帳やスマホを拝借したり、目の前で自分の免許証を消してはまた出したり、兄の棺に花びらを舞い散らせたり、クライマックスの仕掛けなど、スリか詐欺師かエンターテイナーのようなパフォーマンス。
あれ…? あまり謎解きにマジックが使われてなかったような…?
私の気のせい…? 欺かれてた…?
人を挑発したり、上から目線だったり、やる事言う事全て俺様。
そんな武史のキザキャラが好きになれず…。福山のちょいチャラ気取った演技が拍車をかける。
勿論、そんな表向きに見せて内面は…。マジシャンは手の内を見せない。
結局最後までこのキャラに乗れなかったなぁ…。
「イッツ・ショータイム!」の決め台詞もいかにも流行らそうと見え見えで鼻に付く。
湯川ならこう言うだろう。
実にウザい。
真世の殺された父・神尾は教師。真世も教え子だった。
真面目と穏やかを絵に書いたようだった父。
父親が担任だった事から真世は“盗聴器”など言われてたが、神尾自身は教え子たちから慕われていた。
真世の同級生のみならず、別の学年でも。
卒業しても相談事を頼まれるほど。
犯人は顔見知りの可能性が高い。
それほど人付き合いが広くなかった神尾。強いて言うなら教え子たちくらい。
という事は、犯人は教え子たちの誰か…?
何かに巻き込まれた…?
顔見知りという点では武史も。警察は無礼な武史をマーク。
舞台の町は紅葉が美しく、あの旅館も良さげ。
ロケ地は何処なんだろう…? 行ってみたいわ…。
しかし、住んでる者たちからすれば、何の取り柄もない町。
さらに、コロナで大打撃。
コロナが鎮まりインバウンドと言われても、この町には無関係。外国人観光客どころか日本人観光客すら来ない。
このまま廃れゆくのか…?
そんな町に、救世主現る!
教え子の一人、釘宮。
学生時代は目立たぬ生徒だったが、得意の絵を活かし、今や人気漫画家に。
故郷の町を舞台にした漫画はアニメ化もされ、世界中で大ヒット。
この漫画の人気にあやかって、町興しやタイアップ。
自然な流れと言えば自然な流れなのだが、釘宮を何とか取り込もうと、この町に住み続けている同級生らが群がってくる。
中には、当時のいじめっこや釘宮の事を相手にもしなかったであろうヒエラルキー上位まで。先生!先生!…とおべっか使って手の平返し。
町の事を思ってだが、教え子たちの欲や思惑や睨み合い。
生徒たちの中には問題を抱えた者も。加えて、漫画の利権争い。
そして、漫画のある秘密…。
神尾が殺された理由は、それを知ってしまった故に…。
犯人は無論、教え子の一人。キャスティングで察しは付くが…。
学生時代応援してくれた亡き親友との友情を謳うが、もし本当に亡き親友の事を思っているなら、出版社に掛け合って親友の名を原作者として残してもいい筈だ。それをせずに自分のものに。
挙げ句、秘密を知ってしまった先生を…。
『ガリレオ』シリーズの犯人は悲しみや同情も誘うが、自分本位であまりにも愚か。亡くなった先生も浮かばれない。
武史のキャラがいまいち好きになれない。
マジックがあまり謎解きに活かされていない。
犯人も同情の余地ナシ。
『コンフィデンスマンJP』の田中亮監督の手腕に期待していたのだが、どんでん返しや鮮やかさやトリッキーさにも欠ける(最もこれは脚本家の違いかな…?)。何か話自体はよくある殺人ミステリー。
つまらなくはなかったけど、『ガリレオ』や『コンフィデンスマンJP』には及ばず。
気が付けば、やっぱ有村架純可愛いなぁとか(でも今回、役柄やそういう演技なのかちょっと棒演技だなぁとか)、
仲村トオルと伊藤淳史ならこの二人で医学で事件を解決…とか、
生瀬がまたとんちんかんな捜査を…とか、
木村昴、まんまリアルジャイアンじゃん…とか、
そんな事を思いながら見てた。
原作がシリーズ化されているので映画もシリーズ化を狙っているだろう。
武史のある台詞に、作り手側の魂胆が見え見え。
幾ら払える?
犯人分かりたくない方は、絶対読まないで!
東野圭吾✖️福山…結構好きでした。今までは。
今作は、有村架純ちゃんのプロモーション映画かと思うくらいの作品。
何とも浅さしか感じず。
福山演じるマジシャンが、言葉巧みに人からの言葉を引き出し解明に繋がるのですが、薄い感じが否めず。
タイトルでブラック…とあるけど、ブラック感もそこまでなく
キャスティングを見た時、成田凌がいた時点で犯人分かり(汗)
仲村トオルさんの髪の毛がたわわで、ご遺体の時にカツラ?とか思ったら、もうそれがアタマを支配しちゃって(汗汗汗)
エンタテインメントとかショウがお好きとか、福山が好きすぎる方とか有村架純ちゃんがお好きな方なら、きっと楽しめると思います。
美しいロケーションが唯一の魅力かな
原作未読ですが、キャストで犯人分かっちゃう。そこから逆算して、動機や事件の背景もなんとなく想像がついちゃう。ストーリー自体は筋は通っているもののありきたりな印象。伏線らしいものは多くなく、素直にストーリの進行を受け入れる感じ。ミステリー好きには物足りなさを感じると思います。
サブストーリーとして用意された真世と健太の件については、経緯やその後も含めて、視聴者側の想像に委ねると言ったところでしょうか?教師と生徒の関係になってしまって、父娘で本音で話せていない親子が、結婚を目前に関係を見直すということを描く上で必要だったのかもしれませんが、ちょっと中途半端かなー。
唯一、映画制作だからできるのかなと感じたのは、ロケ地選び。岐阜県や愛知県とのことですが、日本の美しい風景をこの目で見てみたいなと感じさせる映像は良かったです。
映画ではなく、地上波スペシャルドラマでも良かったんじゃないかな、、と感じてしまったのが正直な感想。
全138件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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