ブラック・ショーマンのレビュー・感想・評価
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マジックというよりは……
ただのスリがうまい人……いろんな人のスマホをすってるだけのような?殺しの動機も微妙過ぎた……でも犯人の演技はうまかったなぁ。流石。最後の話も解決してから終わってほしかった。まあ素敵な叔父さん(笑)を見に行ったのだから満足です。
典型的な日本のエンタメ
特に期待はせず、好きな俳優さん達を観に行く程度のモチベーションで観てきました。
観終わった感想としても、まぁ普通。
特に盛り上がりもなく、淡々と個々の背景や多少の人物像が見えた感じで終わり。
ドラマだとしたら1話〜2話とかそんな感じ。
演出は、ショーっぽさを序盤で出し切っちゃった様な、中盤から後半のチープさは少し飽きを感じた。
あと、ショーマンゆえに輪をかけて芝居がかった武史を強調するための演出かもしれないけど、真世が棒読みと言うか、感情を込めない話し方なのが、好きではなかった。
ドラマなら観たいかもしれないけど、映画としてはちょっと…かな
マジシャン福山の小タイム!
東野圭吾と福山雅治の新たなタッグ。
共演に有村架純。監督は『コンフィデンスマンJP』の田中亮。
期待値充分。さあ、ショータイム!
結婚を控えた真世。ある日突然、父の死を知らされる。
地方都市にある自宅で。父は殺された可能性が高いという。
人に恨まれるようではなかった父。
何故父は殺された…?
ショックと同等に、“何故?”や真相が知りたい。
そんな彼女の前に現れたのは…。
世界で活躍するマジシャンにして、叔父の武史。
武史はマジックを駆使して、自らの手で犯人と真相を暴くという…。
科学ではなく、マジックで殺人事件の謎を解き明かす。
なるほど、確かに題材としては面白い。
マジシャンは嘘を見破れる。マジシャンに見破れない嘘はない!
…と断言する武史だけど、私はちとこの台詞に違和感。
マジシャンは人の嘘を見破るのではなく、寧ろ人を欺く側。
だから事件解決側ではなく、マジックを駆使して完全犯罪を企む容疑者とかだったら強敵として話が盛り上がりそう。
それに科学で対する湯川。
…いやいや、だったらそもそも作品が成り立たないか。こりゃ失敬!
マジックでどう殺人事件の謎に迫るか。それが最大の見せ場。
あっと驚くマジック謎解きを…と期待したら、
武史が見せるのは刑事から手帳やスマホを拝借したり、目の前で自分の免許証を消してはまた出したり、兄の棺に花びらを舞い散らせたり、クライマックスの仕掛けなど、スリか詐欺師かエンターテイナーのようなパフォーマンス。
あれ…? あまり謎解きにマジックが使われてなかったような…?
私の気のせい…? 欺かれてた…?
人を挑発したり、上から目線だったり、やる事言う事全て俺様。
そんな武史のキザキャラが好きになれず…。福山のちょいチャラ気取った演技が拍車をかける。
勿論、そんな表向きに見せて内面は…。マジシャンは手の内を見せない。
結局最後までこのキャラに乗れなかったなぁ…。
「イッツ・ショータイム!」の決め台詞もいかにも流行らそうと見え見えで鼻に付く。
湯川ならこう言うだろう。
実にウザい。
真世の殺された父・神尾は教師。真世も教え子だった。
真面目と穏やかを絵に書いたようだった父。
父親が担任だった事から真世は“盗聴器”など言われてたが、神尾自身は教え子たちから慕われていた。
真世の同級生のみならず、別の学年でも。
卒業しても相談事を頼まれるほど。
犯人は顔見知りの可能性が高い。
それほど人付き合いが広くなかった神尾。強いて言うなら教え子たちくらい。
という事は、犯人は教え子たちの誰か…?
何かに巻き込まれた…?
顔見知りという点では武史も。警察は無礼な武史をマーク。
舞台の町は紅葉が美しく、あの旅館も良さげ。
ロケ地は何処なんだろう…? 行ってみたいわ…。
しかし、住んでる者たちからすれば、何の取り柄もない町。
さらに、コロナで大打撃。
コロナが鎮まりインバウンドと言われても、この町には無関係。外国人観光客どころか日本人観光客すら来ない。
このまま廃れゆくのか…?
そんな町に、救世主現る!
教え子の一人、釘宮。
学生時代は目立たぬ生徒だったが、得意の絵を活かし、今や人気漫画家に。
故郷の町を舞台にした漫画はアニメ化もされ、世界中で大ヒット。
この漫画の人気にあやかって、町興しやタイアップ。
自然な流れと言えば自然な流れなのだが、釘宮を何とか取り込もうと、この町に住み続けている同級生らが群がってくる。
中には、当時のいじめっこや釘宮の事を相手にもしなかったであろうヒエラルキー上位まで。先生!先生!…とおべっか使って手の平返し。
町の事を思ってだが、教え子たちの欲や思惑や睨み合い。
生徒たちの中には問題を抱えた者も。加えて、漫画の利権争い。
そして、漫画のある秘密…。
神尾が殺された理由は、それを知ってしまった故に…。
犯人は無論、教え子の一人。キャスティングで察しは付くが…。
学生時代応援してくれた亡き親友との友情を謳うが、もし本当に亡き親友の事を思っているなら、出版社に掛け合って親友の名を原作者として残してもいい筈だ。それをせずに自分のものに。
挙げ句、秘密を知ってしまった先生を…。
『ガリレオ』シリーズの犯人は悲しみや同情も誘うが、自分本位であまりにも愚か。亡くなった先生も浮かばれない。
武史のキャラがいまいち好きになれない。
マジックがあまり謎解きに活かされていない。
犯人も同情の余地ナシ。
『コンフィデンスマンJP』の田中亮監督の手腕に期待していたのだが、どんでん返しや鮮やかさやトリッキーさにも欠ける(最もこれは脚本家の違いかな…?)。何か話自体はよくある殺人ミステリー。
つまらなくはなかったけど、『ガリレオ』や『コンフィデンスマンJP』には及ばず。
気が付けば、やっぱ有村架純可愛いなぁとか(でも今回、役柄やそういう演技なのかちょっと棒演技だなぁとか)、
仲村トオルと伊藤淳史ならこの二人で医学で事件を解決…とか、
生瀬がまたとんちんかんな捜査を…とか、
木村昴、まんまリアルジャイアンじゃん…とか、
そんな事を思いながら見てた。
原作がシリーズ化されているので映画もシリーズ化を狙っているだろう。
武史のある台詞に、作り手側の魂胆が見え見え。
幾ら払える?
犯人分かりたくない方は、絶対読まないで!
東野圭吾✖️福山…結構好きでした。今までは。
今作は、有村架純ちゃんのプロモーション映画かと思うくらいの作品。
何とも浅さしか感じず。
福山演じるマジシャンが、言葉巧みに人からの言葉を引き出し解明に繋がるのですが、薄い感じが否めず。
タイトルでブラック…とあるけど、ブラック感もそこまでなく
キャスティングを見た時、成田凌がいた時点で犯人分かり(汗)
仲村トオルさんの髪の毛がたわわで、ご遺体の時にカツラ?とか思ったら、もうそれがアタマを支配しちゃって(汗汗汗)
エンタテインメントとかショウがお好きとか、福山が好きすぎる方とか有村架純ちゃんがお好きな方なら、きっと楽しめると思います。
福山さんのクセある演技が良かった
不評だったので期待しないで行ったら思ったより面白かった、というあるあるです(笑)福山雅治さんのクセのある演技がたまに苦手なのですが、今回は上手いと思っちゃいました。普通役よりも、こういうパフォーマンス的な役をされた方がさすがスターは映えます。有村架純さんもやっぱり上手いですから、うまくバランスがとれているような気がしました。ちょっと物語はたくさん詰め込んだ感があって…浅くなってしまった気がしますが、問題なく最後まで楽しめました。疲れていたのであまり疲労せずにいられて、良い気分転換になったなぁ。
美しいロケーションが唯一の魅力かな
原作未読ですが、キャストで犯人分かっちゃう。そこから逆算して、動機や事件の背景もなんとなく想像がついちゃう。ストーリー自体は筋は通っているもののありきたりな印象。伏線らしいものは多くなく、素直にストーリの進行を受け入れる感じ。ミステリー好きには物足りなさを感じると思います。
サブストーリーとして用意された真世と健太の件については、経緯やその後も含めて、視聴者側の想像に委ねると言ったところでしょうか?教師と生徒の関係になってしまって、父娘で本音で話せていない親子が、結婚を目前に関係を見直すということを描く上で必要だったのかもしれませんが、ちょっと中途半端かなー。
唯一、映画制作だからできるのかなと感じたのは、ロケ地選び。岐阜県や愛知県とのことですが、日本の美しい風景をこの目で見てみたいなと感じさせる映像は良かったです。
映画ではなく、地上波スペシャルドラマでも良かったんじゃないかな、、と感じてしまったのが正直な感想。
現実離れ
設定に乗れるか
王道ミステリー系の展開に探偵役がマジシャンという斬新な設定を加えた作品。ストーリーや各キャラクターの背景もよく練られているため、観ていて退屈しない。
設定のせいで自殺を図る犯人の生死等のストーリーにおいて重要な結末が事前に予想できてしまうため、やや緊張感に欠ける。また、度々挿入されるトランプの演出も少しくどく感じられる。
本作を楽しむことができるかどうかは、マジシャンが探偵役という設定に乗ることができるかどうかにかかっていると思う。
初見は見やすく2回目以降は味わい深い
ショータイム
冒頭の台詞そのままな作品ではあった。
どうにも…甘ったるい喋りかたがそう思わせるのか、彼だけが舞台に立ってたように思う。
文集を犯人に叩きつける激昂があって良かったと思う。彼の唯一の種明かしだろうか。
ネタとしては込み入ってて、色んな事情や事実が浮上してくる作りにもなってて、展開が気になる内容だとは思う。小説ならば、ページを捲る手をいつ止めればいいのか迷う感じだ。
犯人がSNSに縛られるプロジェクションマッピングの使い方とかとても好きだ。
ただ、まぁ…どうにも作為に溢れた感じもしてて、興醒めなとこもなくはなかった。
ど頭の霧に覆い尽くされた山々の俯瞰の絵とか、話を聞く佇まいだとか…手の内を見せすぎなような気もする。
犯人の事を娘は許せたのだろうか?
身勝手な理由で殺されなければならなかった父の死に感じた怒りや悔しさは抑えられたのだろうか。
…可能だったような台詞が気にはなる。
なんか、既定路線を嵌めたかのような最後でもあった。
マジックってやっぱ紙一重だなぁ…視線誘導とか心理操作とか、人心を掌握するスキルに長けてないとダメなのだろうし、警察を手玉に取ったりするトコは面白くもあったんだけど、トリックとなるとなあ…。
教室を覆う赤い布とか、心理的な作用を誘発する色なのだろうけど、あのネタを仕込んでるとこを想像しちゃうとどうにも滑稽ではあって…クライマックスなのに雑念が振り払えずで困る。
とまぁ、色々書いてはみたけれど、やっぱちゃんと言おう。福山氏じゃなくても良かった。マジシャンは舞台を下りてもあんなにスカしてるものなのか?あんな誰に対しても傲岸不遜な物言いをするものなのか?なんちゅうか…品性が足りてない。どうにも役との違和感が冒頭から拭いきれなくて…ガリレオの湯川さんはハマりまくってただけに、このキャラは、どうにもしっくりとこなかった。
「全て繋がった」
あの台詞は笑って言うものなの??
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