「正直、悪趣味だと思いました。」ブラック・ショーマン やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
正直、悪趣味だと思いました。
過去ラスベガスで活躍したと思われるエンターティナー系元奇術師?が、自身の兄が殺害されたことを不審に思い、真相を暴く為に彼のマジシャンとして資質、技量を十二分に発揮して事件解決に導くストーリーです。
元マジシャンの叔父さん役?は福山雅治さんが演じています。彼はガリレオ+二代目引田天功先生+某メンタリスト・・・みたいな印象!言い換えると、頭脳明晰+華やかなエンタメの世界観+捕まってないだけの詐欺師的な闇属性(笑)を兼ね備えた興味深い人物を、福山さんは好演していたと思います。彼はやはりどうしてもガリレオの印象が拭えませんが、他に思い当たらないので仕方ないキャスティングと思いました。
またその姪っ子役は、有村架純さんでした。理想的な姪っ子ポジにピッタリの彼女ですが、今回はどっちかというと控え目で目立たない、美人さんオーラを消しこむ様なところを目指したのかもしれません。結果、その演技で余計に綺麗さが目立ってしまいましたが、それさえもおっさんの目には至福・・・ご馳走様でした(笑)。
捕まらないだけの詐欺師(失礼!)と理想的な姪っ子のバディがドロドロした醜い人間関係をベースにした事件の真相を「イッツ、ショータイム!」なんて高らかに叫びながら(過剰な脳内イメージです)暴き、最後は花吹雪舞うような綺麗な終わり方する・・・・のかと思いきや、実際はちょっと違いました。
ネタバレになるので詳細は言いませんが、綺麗なものが汚く醜いものによって間違いなく破壊され、じゃあその醜いものは分かり易く制裁を受けるかといえばそうじゃなく・・・曖昧に濁されて結末はよく分からないという始末。
心情的に言えば、そんな部分をショーアップされてもなあ、むしろ悪趣味なだけじゃん・・・というのが正直な感想です。
出演者さんは皆、いい味出してたのですごく良かったですが、反面、ストーリーは共感性乏しくて、仮に原作忠実だとしたら東野圭吾先生の本だとしても読まないかな、と思います。
では。
共感ありがとうございます!
東野圭吾は好きですが、成田凌の放火動機がちょっと薄いというか、殺人まではやり過ぎ感が引っ掛かりました。半面、今までキャピキャピ系の役柄の多かった有村架純の演技力が爆上がりしていて、そこの部分が嬉しかったです。
共感ありがとうございます。
正直、現実的にはバッドな結末になりそうですね。原作マンガは連載終了、お蔵入り。村おこしもおじゃん。色々皮算用していたクラスメイトたちの恨み言が聴かれるかと思いましたが。
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