「その想いを重ねて」ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた MARさんの映画レビュー(感想・評価)
その想いを重ねて
30年前に制作したアルバムが再評価され、再び夢に歩み始めようとする男と、その夢を応援していた家族の物語。
当時は見向きもされなかったアルバムだが、思いもよらず偶然開けた道に向かい、あの頃のように兄と再び曲を奏でるがやけに神経質なドニー。そして当時の曲を演奏することに何か躊躇いがあるようで…。
終始、夢に対する想いと家族の温かさに溢れたヒューマンドラマ。
ちょっと夢への傾倒が強すぎた感はありますが、理想的な家族ですね。
ドニーの才能を信じ、大切なものを投げうってでも彼を応援したお父さん。しかしその本当の願いは…。
ジョーも素晴らしい。劣等感やジェラシーもあっただろうに…。30年ぶりに一緒に練習を始めるときの彼の嬉しそうな表情ときたら…しかし…。
バンドの軋轢あるあると言えばそうだが、何故こんなにもドニーは神経質に?しかし観ていくほどにその理由は浮き彫りになり…。成る程ねぇ。。
夢を追った男の挫折と後悔の深さがよく表されているし、楽器をやっていた男なら誰しも気持ちはわかりますよね〜(涙)!!
そんななかでも、ドームやアリーナでもなく、思っていた未来とは違えど、大切な人と大切な人の前で演奏ができること、いくつになっても変わらぬ親子であり続けられる幸せに、涙が溢れそうになった良作だった。
ズレていたのはリズムだけではなく…ってことですね♪
しかし、ジョーの「大切な人がいた…」はミスリード…!?ドニーの隠された過去って、絶対そっち方面のことだと思ってしまったのだが(笑)
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