「リメイクする意味」ショウタイムセブン naichinさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイクする意味
韓国映画「テロ、ライブ」のリメイク。
リメイクにとって大切なのは、忠実である事ではない。同じならオリジナルを観ておけば良い。問題はその国に合わせて、どうアレンジするか?だと思う。
韓国映画のリメイクだと、「22年目の告白」は時効廃止という法律の変化を上手く組み込んで、本家より名作となった。
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」はジャパンポップスとバブル経済も組み込んで、ストーリーはほぼままでも、日本特有の空気感を醸し出した。
では、この映画の場合は?
韓国特有のバイオレンス性は日本のコンプライアンス的にアウトだろうし、大胆な展開も、日本でどこまでリアリティを保てるか?
この映画では、日本特有のワイドショー的ニュース番組としての演出を加える事で、日本にしか無いオリジナリティを獲得し、映画を成功に導いていると思う。
また、日本人の国民性にも踏み込み、そして、元の作品とは違う所に着地している。これは見事!
突っ込みドコロは多々あるし、前半の緊張感はオリジナルに敵わないが、国を変えてのリメイクとしては、成功していると思う。
#ショウタイムセブン
#テロライブ