「全盛期の花火を蘇らせたいという気持ちが結晶した映画」スタントマン 武替道 めいこさんの映画レビュー(感想・評価)
全盛期の花火を蘇らせたいという気持ちが結晶した映画
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主人公サムの、自分の主張を怒鳴ることと力技でしか伝えられないところは目に余る。
だが、それに対する罰は、こちらの胸が痛くなるくらいしっかり受けていることも確か。
「ふたりの父」、しかも自分が後悔していることをきちんと行い、娘に感謝をささげられるもう1人の父がいるというのはきつい、きつすぎる。
ロンをふたたびラストのロケに誘った時の後悔しないようにという声がけは、自分の後悔の重みを託したのだろう。だからロンに届いたのだと思う。
一番打たれたのは、ロンが、黄金時代を自分だけ知らない、作りたいという叫び。
昔のやり方がいい訳でもない、今のやり方がだめなのでもない。
納得できるものを作りたいという思いでひとつになったエンディングはよかった。
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