勇敢な市民のレビュー・感想・評価
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イジメは無くならない‼️おかげでいくらでも続編が作れそうです‼️
セレブの息子スガンの暴力に支配された韓国の高校。そこに赴任した非正規雇用の教員ソ・シミンは、元ボクシング王者で様々な格闘技をマスターした最強のファイターだった・・・‼️スガンの校内での教師や生徒への振る舞い、イジメの内容が度を過ぎていて、ちょっとリアリティに欠けるのですが、そこに目をつぶれば、シミンがスガンを徹底的に叩きのめすカタルシス・ムービーとして痛快な出来映えですね‼️マブリーの「犯罪都市」シリーズと同じで、韓国映画界はこのジャンルの映画作りがヒジョーに上手い‼️主役のシン・ヘソンは身体能力もヒジョーに高く、絶世の美女でもないその容姿、その眼力が格闘技の達人としてリアリティがある‼️そんな彼女がイジメられっ子を抱きしめるシーンはホントにステキです‼️私はこの作品を観て、校内暴力に毅然と立ち向かった「暴力教室」のグレン・フォードを思い出しました‼️
アクションではあるがコメディでは断じてない。
痛快な話であればと思って来たのだけれど、イジメる側の描写が悪辣過ぎてひく。
さすがの韓国クオリティ。
アクションコメディと紹介されてはいるが、イジメの描写が残酷で、笑えるような精神状態ではなかった。
世直しではないけれど、学園を牛耳る悪童を叩きのめす覆面教師の話なのだ。
このコンセプトに韓国得意の格差社会なんてものが注入され…イジメる側には社会的な後ろ盾もあってほぼほぼ無敵な状態。対する教師は非正規教師で、正規になる為に日々の苦渋に耐えている。しかも雇用の権限までイジメの首謀者がもつ。
モンスターペアレント的な継母も、どうやら子供の信頼が欲しいみたいで言いなりっぽい。どうやらこの継母は学園の政治にも口を出せる権力のある立場の人間みたいだ。
いわゆる、韓国鉄板の市民を迫害する権力者の構図が出来あがる。
この体制の元に物語は展開していくのだけれど…もうありえないくらいの暴君ぶりなのだ。
教師も無職になるわけにはいかずで、生活を人質にされてるような状態。暴君の取巻きは太鼓持ちしかおらずで、裸の王様なんだろうなって事は窺える。
学校全体が絶対服従な事になってる。
そんな中で行われるイジメには嫌悪感しか湧いて来ないし、その描写はまぁ残酷だ。
悪魔の所業って言葉はピッタリだと思う。
実際、人でなしなキャラだし、殺して有罪になったら法律の方を疑うレベルだ。
で、それに対する女教師なんだけど…コイツの体は鋼鉄かなんかなのかと思う。武術とか格闘技の有段者ではあるのだが、すっごい華奢なのだ。
…正直、アクションの構成が良くない。
この華奢なヒーローは相手の攻撃を受けるのだ。赤い彗星も言ってた「当たらなければどうという事はない」コレでいいと思うんだけど、殴られるは蹴られるは、掴まれるはぶん投げられるは…相当なダメージのあるアクションが繰り広げられる。
分かるよ。劣勢から反撃するとこの爽快感とか、ピンチを凌ぐきんちょうとか。でもさ、最後のリングの上だけでいいと思うのだ。窮地に立たされるのは。
腕を刺されもするわけだから。
じゃないと、あまりに絵空事で…。
その対極にあるイジメのシーンがホントに強烈で、度を超えているというか、エンタメの域を超えてるというか…生き地獄なのだ。
ホント、役者含め監督などなど最高の仕事をしたと思う。悍ましかったし、恐怖だったし、憎悪を抱く程に引いたし!
もうエンタメとして茶化しちゃいけないレベル!
アクション自体は良かったのよ。
臨場感を損なわない不規則に揺れるアングルとかさ。HSで挿し込まれる表情のアップとかさ、編集もスピーディーだし…ただアクションの主旨に疑問が残る。
けど、そんな事も動ける俳優がいるからこそだ。海外の俳優はちゃんと殴るしちゃんと蹴る。闘いの臨場感が損なわれる事がなくホント敬服してしまう。
存外、社会派な面もあって、イジメの首謀者が繰り返す「面白いから」って言う理由が覆らなかっりするのは、痛烈なメッセージにもとれる。
表層だけ取り繕って反省しましたなんて事で幕を引ける訳がないだろうと。イジメる側の本質が変わる訳ないんだから、この問題自体にもっと真剣に取り組めと。そんなメッセージを感じる。
教師や生徒の描写にも辛辣な皮肉を感じる。
リングを取り囲み盛り上がる観客達が哀れでしょうがない。「傍観者もイジメる側に加担してる」って台詞があったけど、それどころの騒ぎじゃない。
こいつら何も考えてないなと思う。
…考えすぎなのかもしれないけれど。
ただ、イジメる側の首謀者の事情はほぼ語られ事はないのだけれど、この決闘が刑事事件にならなかったり、継母を蔑むように見る眼差しだったり、全く登場しない父親だったり…コイツはコイツでのっぴきならない苛立ちを抱えてんだろうなと思えたのは、コレを演じた役者の才覚だと思う。いい俳優だ。
エンタメの中に地雷を埋め込んだような作品で、いいバランスなのか、悪いバランスなのか判断がつかない。
こういう作風を見て思うのが、当事者達はどんな事を思うのだろうかって事だ。
イジメる側は自戒し反省したりするのだろうか?
イジメられる側は一時でもスッとしたり、粒子程の希望を抱いたりするのだろうか?
状況が好転する事を願ってやまない。
「面白いから」そんな理由で他人を追い詰める輩どもは、人間ではないと思う。
どんな思考回路を持ってるのか想像もつかない。
数年前、韓国で学生の頃にイジメられたと告発し、有名人が弾劾され失脚するNEWSが数件あったと思う。
あん時に「今更…」と思いはしたが、本作のような事が起こっているのであれば、当然の報いだと言わずにおれない。
そして、映画館を出て肌寒い空気の中、平穏を享受する人々をみて妙な居心地の悪さを感じてた。
アクションシーンは良いと思うけど、設定が色々と破綻しているのでブラッシュアップが必要
2025.1.23 字幕 MOVIX京都
2023年の韓国映画(112分、PG12)
原作はキム・ジョンヒョンのウェブ漫画『용감한 시민』
非正規教師が高校内の悪事と戦う様子を描いたアクション映画
監督はパク・ジンビョ
脚本はヒョン・チョンユル&ヨ・ジナ
原題は『용감한 시민』、英題は『Brave Citizen』で、ともに「勇敢な市民」という意味
物語の舞台は、韓国・釜山にあるムヨン高校
非正規教師として採用されたソ・シミン(シン・ヘソン)は、かつてボクシングの五輪代表寸前まで上り詰めたが、その敗戦を機に足を洗い、新しい生活を始めていた
ムヨン高校は校内暴力がない優秀校と評価されていたが、実際には財閥の息子と言われるスガン(イ・ジュニョン)がやりたい放題を行なっていた
スガンは腕っぷしが強く、取り巻きからも一目置かれていて、慎重にターゲットを選んでは、足がつかないようにイジメを行なっていた
ある日のこと、ターゲットとなっているジニョン(パク・ジョンウ)から相談を受けたシミンは、教育庁にいじめの件を報告してしまう
その行為はスガンの母(キム・へファ)を怒らせ、弁護士を同席させて怒鳴り込んできた
生活部長のジェギョン(チャ・チョンファ)は法的根拠で反論するものの、母の怒りは治らず、やむを得ずにシミンが名乗り出て、土下座をして、場を収めることになったのである
映画は、華奢な教師が実は元ボクサーだったというもので、ロンドン五輪の代表候補に選ばれるほどだったが、相手との裏取引のためにわざと負けていたという設定になっていた
そんな彼女はボクシングからキッパリと足を洗って教職に専念することになったのだが、その赴任先が問題校だったという流れになっている
そこまで特別な話でもなく、見た目ギャップを利用しているのだが、さすがに組み合って相手が男か女かわからないには無理があると思う
華奢であることが売りなので仕方ないが、男女誤認を主とするのならば、配役ミスなのかなとも感じた
とは言え、そこはツッコむところではないのだが、最後の文化祭で「女とわかる」というところを考えると、何かしらのエクスキューズが必要だったのだと思う
物語は、学校のいじめを止めるというありきたりなもので、設定そのものには面白味や奥行きはない
それゆえに主人公の過去話を盛っているのだが、わざと負けたみたいなエピソードは要らないように思う
単に実力不足だったというのでも話は通じるし、それで広がった話が父親との不和ぐらいなもので、それも大した怨恨にもなっていない
もっと父親が鬼のような人物で、弱いから2度とリングを踏ませないという障壁になっている方がわかりやすい
復讐を決めても「弱いからやめとけ」と言われ、秘密の鍛錬によって、心の弱さが払拭された、みたいな話でも良かったと思う
映画で、一番難点に思えるのは「爽快感の無さ」で、それはセミプロが一般の高校生を相手に戦っているからだと思う
スガンが財閥の息子だからひれ伏しているのか、単に学校一で強いからなのかというところが曖昧で、取り巻きは強さを認めているけど、他の生徒は違う理由で反抗しないので、そこがスッキリとまとめられていたら良いのだろう
財閥の出であることで学校との関係性が構築されているとしても、ことフィジカルの部分においては「ボクシング部のエース」とか、「伝説の不良」ぐらいの肩書きがあった方が「爽快感があった」のではないだろうか
いずれにせよ、猫をモチーフにしているので、猫っぽい動きを取り入れているのだが、それだけでは面白味が半減のように思う
メンター的な立場の人間がいて、父親に内緒で彼女を特訓するというエピソードが必要で、適任なのは父親よりも強いボクサーだったチキン屋の店長サンウ(イ・ジュンオク)だろう
彼は最終決戦に向かうシミンを後押しする役割も担っているので、チキン屋でのやり取りを活かすなら、そう言ったシーンがあっても良かったのだろう
また、悪人の割には怪我をした左手を狙わないなどのフェアっぽさというのが邪魔になっているので、最後までヒールを貫くなら、そのようなダークさがあっても良いのかな、と感じた
シン・ヘソンの表の顔が爽やか!武闘派とのギャップ萌え なぜか不良成人をやっつけてもスカッとしない
冒頭から、とにかくシン・ヘソンのぶりっ子の爽やかさが実に可愛い。
ボクシングチャンピオンとのギャップ萌えです。
非正規雇用の教師が、暴力に支配された高校で、元ボクシング王者の経験を活かして立ち上がる話。
しかし、この不良高校生は成人で、親がそれなりに偉いのに、高校と高校生を支配して喜んでいるという小ささが情けない。
そして、特定の生徒一人を取り巻き連中と一緒にいじめて、面白がっているというのが、さらに小さい。
そのいじめシーンが実に不快。
「アクション・コメディ」というには悲惨すぎる。
とことんやり過ぎるのが韓国映画。
これを、非正規雇用の女教師がやっつけるんですが、どうもスッキリしなかった。
なぜか観終わって気分爽快!にならなかった。
その違和感の正体は、生徒対生徒、教師対教師でないことか?
素人対元チャンピオンだから、男対女だから、よくわからないが。
不良男子生徒が、一切懲りていないから、改心していない、公開していないからかもしれない。
きっと脚本の問題なんだろう。
スガンとんでもなく悪い奴でしたね。
なのに、最後まで真っ向勝負を希望するなど、何か単純に憎みにくい人でした。かっこよかったし。被害者ももう一つ感情移入しにくく。
前半は、先日起きたある事件を思い出して、腹が立って仕方がなかった。
正義が勝つ、あるいは悪い者が罰せられる世の中であって欲しい。
異常な
不良でしかも強いという学生を、最初は正規雇用してもらうために我慢していた教師が、いじめられていた学生からのヘルプにより正義のヒーロー(ヒロイン)になります。不良がどうしようも無い奴なので、最後の戦いは痛快です。
韓国あるあるストーリー
韓国あるあるストーリー。でも、単純で、面白かった。
ネコの被り物に、にゃーおの鳴き真似も良かった。
あれ、何て言うんですか?踵落としで合ってますか?シン・ヘソンの足が、綺麗に真上に…180度開脚してたの、すごかった。
このポスターのシン・ヘソン、もっと可愛い人なのに、ちょっと残念。そして、イ・ジュニョン、ニコニコとしたカワイイ子なのに、こんな嫌な役できるほど、演技が上手くなったことに驚きでした。
My Hero
韓国のWEB漫画原作の作品という相性の良し悪しが顕著に現れるなーと思いましたが今作は当たり側でした。
正義と悪がバチバチにやり合い、溜まったフラストレーションを解き放つ瞬間が気持ちよく超韓国エンタメに仕上がっていました。
正規雇用を目指すソ・シミンが学校の悪ガキと対峙するといった感じの作品で、かなり陰湿ないじめの様子が展開されるのは中々にハードでした。
スガンという生徒が親が権力者なのをいいことにやりたい放題しており、いじめも暴力もしまくりで擁護のしようのないクズだったのは清々しかったです。
罪の意識を感じないクソ野郎ですが、スガン自身もめちゃくちゃ強いのもあって誰も逆らえない状況がうまいこと作られているなと思いました。
ただ一回拘置所送りにされたのちもっかい復学して学校通ってるのはなんでだろうと思いました。
それでこんな騒ぎを起こしてるんだから親も親だなと思いました。
いじめる理由も面白いからという煩雑なものですが、いじめる側の人間って動機は快楽のためなのかなと思うとゾッとしますし、ついていく子分たちも子分たちだなと思いました。
イ・ジュニョンのクソ野郎っぷりがうますぎて嫌いになりそうでした。感心しまくりです。
シミンも早い段階で目をつけられつつも、ボクシング選手だった過去を活かして牽制をかけてみたり、教育委員会に報告もしたりするけれど、そこはスガンの親にねじ伏せられるし、上司にも口止めさせられたりと散々な目に遭いつつ、ようやく覚醒の瞬間を迎えてから一気に加速していきます。
とにかく強いシミンが猫の仮面を被ってスガンたちを襲撃していくのも爽快ですし、それに対してしっかりやり合うスガンもお見事でした。
キンパくんがスガンを殺そうとするところを防ぐところもとても良かったですし、それをきっかけにさらに飛躍していくシミン、大人の成長が見れるのが好みな展開でテンション上がりました。
終盤のボクシングの試合は胸熱でした。
晴らしても晴らしても晴れないフラストレーションを全開放してくれる気持ちのいいボクシング、技と技の殴り合い、素顔をさらけ出しての真っ向勝負と少年マンガのような熱い展開の連続にやられました。
つい先日観た「#彼女が死んだ」では闇の深いインフルエンサーを演じたシン・ヘソンが今作ではゴリゴリのボクサーをやっているのも強烈なギャップがあってとても良かったです。
しっかりと法で裁くというところまで辿り着きましたし、自分自身も教職に就けたりと自力で掴み取ったりとシミン頑張ったな〜と感動させられました。
強いていえば子分たちにも何かしらの罰があれば良かったのに…と思うのは意地悪ですかね。
映画として見応え満載でしたし、テンポの良さも相まってジャンルミックスしまくりでも全く問題のない快作に仕上がっていました。
これは原作も気になっちゃうやつでした。
鑑賞日 1/17
鑑賞時間 13:45〜15:50
座席 I-3
コイツをシミンがぶっ飛ばさにゃあ気持ちが収まらない
正規雇用のために見て見ぬふりを強いられるシミン。
「あーもうシミン、みんなのためにも正規は諦めてスガンをぶっ飛ばしてしまえー」と何度も思ったが、ミシンは自制する。
あー、ホントにもどかしい。
サイコヤローのスガンはパパが検察のお偉方、ママが弁護士で、親の威を借りて教師も生徒も逆らえない。
刑事事件にして法律で裁かずに、シミンがスガンをぶっ飛ばしただけでは根本的解決にはならないと思う。
だけど、とにかくシミンがスガンのヤローをぶっ飛ばさないことには、見てる方も生徒も教師も気が済まない。
そういうわけで、学園祭のリングでシミンがスガンをボッコボコにしたので、生徒も教師も僕も溜飲が下がってヤレヤレである。
見る前は、生徒と教師のコメディだと思っていたが、かなりシリアスだった。最初は学園を牛耳る生徒を凄腕の教師がバトルでねじ伏せる展開かと思ったが、そんな単純な話ではなかった。
韓国映画もドラマもほとんど見てないが、設定や展開をイロイロひねってくるところがきっと韓国映画らしいのだろうなと思った。
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