「あまり怖くない北欧ホラー映画。ホラー映画でも変わった作品が好きな方はぜひ。」アンデッド 愛しき者の不在 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
あまり怖くない北欧ホラー映画。ホラー映画でも変わった作品が好きな方はぜひ。
今年16本目(合計1,558本目/今月(2025年1月度)16本目)。
他の方も書かれていますが、北欧のホラー映画というのは日本や韓国ほかと違い、お化け等が直接描かれることは少なく(まったくないわけではない)、日常生活が映し出されながら、少しずつ精神を病んでしまってみんながおかしくなってしまう、というような描かれ方をするシーンが多いです。本作品も墓場を掘り返すなどのシーンは一応ありますが、少しずつ精神的に変になっていくそれぞれを描いた作品になります。
その意味で純粋なホラー映画とは違うし、その意味で行くと肩透かしを食うのではというところですが、北欧のホラー映画というのは程度の差はあってもこのようなスタイルが多いし、そのことまで了知してみるなら、むしろいわゆるこの手の映画でありがちなグロい描写もないし、北欧のホラー映画はある意味見られる機会がレアなので(2024年でも2~3作品だったか)おすすめといったところです。
なお、映画の中で歌うシーンはそこだけフランス語の歌詞になっているようですが(聞き取ると確認できる。字幕とも一致する)、特にフランス映画の資本が入っているわけではないようです(フランス映画でよくある、例の謎の旋律で登場するCANALも登場しない)。
ちょっと変わったホラー映画というところはありますが、日本にせよ韓国にせよ「ありがちな」それら以外のホラー映画を見たいならおすすめといったところでしょうか。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
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