「誰もが共感できる作品」雪子 a.k.a. RYOさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが共感できる作品
性別も年齢も違い、ラップにさほど興味もなく学校の先生でもない自分が果たして共感できるのか不安に思いながら鑑賞しました。
結果、山下リオさん演じる雪子に見事に感情移入してしまい作中何箇所かで落涙する程に感動してしまいました。
ラップを通じて自分自身を見つめ直して再発見していくプロセスと教職員という仕事や学校教育の現状がリアルかつ優しい眼差しで語られていくシナリオが秀逸です。
脚本は直近で鑑賞して感銘を受けた秒速5センチメートルも担当した鈴木史子さん。
どちらの作品も普通に生活している人達の不安や閉塞感を性別や年齢、立場に関係なく丁寧に描かれています。
もちろん草場尚也監督の無駄がなく時にエモーショナルな演出、劇伴や作中のラップバトルのトラックも手がけたGuruConnectさん、ラップ監修されたダースレイダーさんなど皆さん素晴らしい仕事をされていました。
今年1月に公開され遅まきながら今回鑑賞した訳ですが、もっと多くの人に観てほしい愛されるべき作品だと思いました。
現在都内一館のみの上映ですが是非ご覧になってみてください。
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