ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件のレビュー・感想・評価
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トニー様のいぶし銀!
史上最悪、敏腕詐欺師のトニー・レオン必見ですっ
ものすごーっく面白かった!!
こんなにポップでコメディタッチで話が進んでいくとは思わなかった(笑)
インファナル・アフェア大好きなのですが今回はトニー・レオンが悪役ということでめちゃ期待して観ました〜。
テンポが早いですが背景はしっかりわかるし脚本素晴らしい!トニー・レオンが一文無しからのし上がっていく姿は爽快でかっこいいですし、年代別のファッションがまたいいっ色気ムンムンなトニー・レオンが拝めますっ。
個人的にはアンディ・ラウがもう少し目立って欲しかった感は否めないです、、、普通の正義感強い捜査官みたいな感じで逆にトニー・レオンが際立ちましたが、、、
最後に本当の出資者とトニー・レオンがすり抜けることが出来た背景がわかるとスッキリ(笑)
全体的にとてつもなく高品質でした〜また観たいですっ
これが香港人のトラウマと呼ばれている事件
視聴者に求められるのは、誰でも一度は習う範囲の香港の歴史と、一般的な経済の流れ。後はとても解りやすく情報がまとめられていた。簡単に言えば日本のバブル期と安易に比較されやすいが、当時の香港はその比ではない。文化、人種、経済、倫理観、全てがぶち壊れている時代。日本統治で100万人以上の人間が減った後、香港に残った60万人ほどでイギリス統治下の偏見や差別で苦しめられている中での経済的な逆転、そして経済の転落は香港人のトラウマとまで言われている。本当なら、もっと描きたであろう部分がゴソッと削られて、犯人をリアルに追い詰められていく過程は良かった。
こんな事件の犯人なのに、結末があれな点がリアル。当時の金融は紙なので、どの国でもミスや賄賂が横行していて逮捕するのが困難な時代。殆ど自供させるしかなかった。逆に言えばこの結末に物足りないと感じる人が多いだろうが、ゼロから成り上がって崩壊している所までコミカルに描かれていて見やすのも事実だろう。
もっとリアルにすると、見ていられない事実と時間が必要になるのだから。
ある事件を元ネタにしている以上はしかたのない範囲だ。
アンタツチャブル‼️❓
冒頭の参考人5人を縛っていたものは、どんな鎖だったのだろうか
2025.1.28 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年の中国&香港合作の映画(126分、G)
実際の事件「佳寧集団詐欺事件」をモチーフに描いたクライムスリラー映画
監督&脚本はフェリックス・チョン
原題は『金手指』、英題は『The Goldfinger』で、「不正な取引」という意味
物語の舞台は、1970年代の香港
技師として香港で働こうと考えていたヤッイン(トニー・レオン)は、密入国の末、同郷のツァン・キムクォン(スン・キムロン)を訪ねた
全く相手にされなかったが、キムクォンの弟ギムキウ(サイモン・ヤム)は彼に興味を持った
ギムキウは新陽不動産を狙っていて、新松グループのン・レンソン(タイ・ボー)と取引を行っていた
だが、資金繰りが悪化していることを見抜かれ足元を見られていた
そこでギムキウはヤッインをサクラとして雇い、値段の吊り上げ交渉を目論んだ
このエピソードを機に親睦を深めたヤッインとギムキウは、甥のジョニー(カーキ・サム)と3人で、多くの詐欺を行っていく
ヤッインは事業資金を得て、会社の設立を始める
そんな彼の元にやってきたのが、チュン・カーマン(シャーリー・チョイ)で、ヤッインは彼女の名前を会社名にして、グループを立ち上げることになった
映画は、この出来事から11年後をメインに描き、ICAC(廉政公署)の上級調査官のカイユン主任(アンディ・ラウ)の捜査を中心に描いていく
ICACは皇家香港警察から独立した組織で、警察の汚職を取り締まる機関だった
冒頭では香港警察との衝突の様子が描かレ、このデモによって、過去の汚職は不問とされたと説明されていた
物語は、詐欺が多発し、株式のインサイダー取引や、不当な吊り上げ工作があったと疑われたヤッインが捜査対象となっていく様子を描いていく
前半は、ヤッインの事件の関係者となる友人たちの回顧録になっていて、レンソン、ジョニー、カーマン、ヤム・チェン、(マイケル・ニン)、ロバート(カルロス・チェン)たちの「思い出話」が描かれていく
ギムキウと一仕事を終えたヤッインは、レンソンが例の物件を政府に高値で買わせたことを知り彼の元を訪れた
レンソンには専属の株式ディーラーのヤム・チェンがいて、この時のヤッインは彼に大損をさせられていた
だが、ヤッインはヤム・チェンを引き入れようと、大きな夢を語り始める
それが香港に聳え立つ金山大厦を手に入れるというもので、事業を大きくしつつ、子会社同士の株の買い入れなどを行いながら、カーマングループの価値を吊り上げていった
そんな折、ギムキウと再会を果たしたヤッインは、上級社会の連中と顔を合わせるようになる
手始めに華業銀行の副頭取のロバートとの接触を行い、彼が溺愛している女優(スミス・マリア)をあてがうなどして、金山大厦を購入させて、カーマンの株価を吊り上げていくのである
その後、香港の中国返還が決まり、イギリス系資本が撤退し、中国本土からの圧力が強まると、香港経済全体が冷え込んでしまう
投資意欲も消失し、全ての株価が下落の一途を辿っていく
その頃になると、ヤッインもかなり追い詰められていて、関係者の不審死などが相次いでくる
だが、それでもヤッインは有罪になることはなく、一連の詐欺事件はジョニーが身代わりとなって、生き延びてしまうのである
映画は、淡々と出来事を並べていくものの、金融関連の知識がゼロだととてもついていけない
ある程度株式の売買をしたことがあるとか、香港の経済に詳しいとかでないと厳しい部分もある
だが、そこまで複雑なことは描かれておらず、株式を現金と同じような価値があることを見抜いたヤッインが、資金集めのために現金ではなく株式を発行し、さらにその手数料を賄賂として購入者に渡していたという流れになっている
そして、それによって、株価に対して約1%の現金で相手を取り込むことができてきたのである
基本的に会話劇のため、俳優の演技力合戦になっているのだが、これを面白いと思えるかどうかは何とも言えない
会話の中身がわからなければ退屈だし、目を覚ますようなシーンも幾つかしかなかったりする
カイユン暗殺未遂とか、協力者の始末などはゾクっとする部分はあるが、一番怖いのは「一般債権者(株式購入者)には保証がない」というところだろうか
上級階級には損をさせない設定になっていて、株価が1香港ドルになっても50で買い戻すという約束をしていて、それだけ行って一般は無視という流れになっている
ヤッイン自身も東マレー海国銀行のムシャ・ハファ(フィリップ・ケウン)との違法取引における3年の懲役刑だけを喰らっていた
唯一の有罪であるものの、これだけの巨額な詐欺事件を起こしているので、実質「薄皮一枚もめくれていない」ようなものに思える
架空の妻の名義に送金したお金がどうなったのかなどは描かれず、あくまでもヤッインとカイユンの対決に重きを置いていて、そこにエンタメ性を見出していたのかな、と思った
いずれにせよ、この手の特殊な事件をどう描くかというのは難しく、あまりにも噛み砕きすぎると物語の展開が阻害され、事件そのものの重みというものが無くなってしまう
人の欲をわかりやすく表現するのが、性欲、食欲、支配欲で、本作ではその中でも性欲と支配欲というものを重視していたように感じた
色で狂う証券マン、色で力を誇示される上級などのように、その人物の何を抑えれば征服できるのかをヤッインはよくわかっている
金欲に溺れるものには現金を掴ませ、下半身を押さえて身動きを取れなくするのは常套手段で、そう言ったものを露骨に描かないのも良いのだろう
ヤッインは全てのものや人を道具と見なしていて、お金があっても手に入らないものをコントロールしてきた
そのわかりやすい例が性欲なのだが、それは同時に支配欲の強さを表しているとも言える
今の時代だとあり得ないようなシーンがたくさん登場するが、欲望をむき出しにして命懸けで生きてきたからこそ、熱いものがあったのかな、と感じた
完成度もう一つかな
あっ、居った
よくわからず残念・・・
先に観た「アンダーニンジャ」が期待したほどではなく、ちょっとものたりなかったので、そのまま本作をハシゴ鑑賞してきました。しかし、本作もイマイチの印象で残念でした。
ストーリーは、1980年代の香港で、野心家のチン・ヤッインが、持ち前の度胸と巧みな駆け引きを武器に、悪徳な違法取引を重ねて頭角を表し、莫大な資産をもつ複合企業「嘉文世紀グループ」を創り上げるが、チンの悪行を許さない汚職対策独立委員会の捜査官ラウ・カイユンがしだいにチンを追い詰めていくというもの。
冒頭で香港の警察の様子が描かれるのですが、基礎知識がなさすぎて、当時の事情が全くわからず、開幕と同時にちょっと戸惑います。しかし、その後は、チンが周囲の人物をうまく騙し、手玉に取りながらあれよあれよという間にのし上がっていくさまはなかなか痛快です。
とはいえ、さまざまな登場が人物し、顔と名前を覚えきれず、その立ち位置も不明瞭なまま展開していく金儲けのプロセスがイマイチ理解できませんでした。そのため、なかなか流れに乗り切れず、あまり楽しめませんでした。
仕事帰りの2本目の鑑賞ということもあって、睡魔に襲われて集中して観られなかった自分が全て悪いのですが、最後まで没入できず、感動もカタルシスも得られないまま終幕となってしまいました。とりあえず、刑事の執念が実ったということだけはかろうじて理解できましたが、機会があれば、ちゃんと覚醒している時に再鑑賞しょうと思います。
主演はトニー・レオンとアンディ・ラウで、「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりの共演らしいですが、その作品を観たことがないので、特に感慨はないです。脇を固めるのは、シャーリーン・チョイ、サイモン・ヤム、カルロス・チェン、マイケル・ニンら。
鳥肌の立つかっこよさ
攻守・善悪を『インファナル・アフェア』とは入れ替えたキャスティングに、鳥肌が立ちました。
陳松青(ジョージ・タン)が起こした、香港史上最高額の企業による汚職詐欺事件「キャリアン事件(佳寧案)」をがモデルらしく。
不動産不正会計、インサイダー取引と株価操作、不正融資、贈収賄、殺人なんでもござれでのしあがり、経済界に君臨する悪魔のような男をトニー・レオンが演じ。
それを追う捜査官をアンディ・ラウが演じていた。
トニーが悪くて悪くて仕方ないし、アンディがかっこよくてたまらない。
後半の緊迫感がたまらない
そこらの鑑賞では返り討ちにあうだけなので注意。
今年34本目(合計1,576本目/今月(2025年1月度)34本目)。
経済モノノワール映画という分類になりますでしょうか。アクションシーンは一応出ることは出ますが(不満に思った人が喫茶店で暴れる等)、大半が(日本でいうところの)商法会社法の話で、さらに簿記会計や、果てに商業登記法の知識や、裁判一般の知識まで要求してくる字幕が無茶苦茶に厳しく、そこそこの知識がないと詰むのでは…といったところで、去年(2024年)でいえば、ジャッキーチェンのアクション映画か…と思ったら、飛んでくるのはカンフーのキックで「なく」、なぜか中国の民法用語が飛びまくる(「善意取得」などという語が飛んできた)のに近い感じか…といったところです。
ある程度の知識がないと何が言いたいかある程度わからなくなって後半も結構厳しくなるところです。まともな理解を要求しようとすると相当な知識が求められるのがどうかなぁ…といったところです。
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(減点0.3/極端に難易度が高く、観る人を限定してしまう)
この点、法律ワードを飛ばしまくって混乱させた「シャイロックの子供たち」や「あきらとアキラ」などのレベルに匹敵しているので、そこそこ知識がないと詰みます(少なくとも法学部レベル以上の知識がないとアウトな気がする…)。
ただ、かなり遠くの国の法体系ではなく香港の法体系なので、日本のそれをある程度推測できる点において、ある程度法律系資格持ちは何とか対処できる範囲ではありましょうが、それも結構きついです。映画館でまで判例百選を思い浮かべるような作品はちょっと…。
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(減点なし/個々のセリフほかについて)
「会社を設立する登記が必要だから役所に行く」
→ 登記というのは例えば日本民法177条が参照する不動産登記法以外にも、会社設立のときにも登場し、こちらのほうを商業登記(会社設立登記)といいます。日本でこれを扱うのは司法書士という方です(弁護士でも行いうるが、専門性が高すぎるので基本的にはノータッチ。行政書士は初歩が理解でき、お客さんから聞かれたら「登記というのはこういうものなので、近くの司法書士のところにいってね」程度は言いうる)。
会社設立に対して、詐欺の被害者などが何も言わないのはなぜか
→ これはおそらく、日本の商法会社法において、「民法総則の瑕疵ある意思表示(心裡留保、通謀虚偽表示、錯誤、詐欺・強迫)は、会社設立の場面では、第三者対抗要件の論点がない(適用がない)」という趣旨の条文が香港にもあるものと思われます(それらは確かに民法上保護しえても、会社という多人数が関わるものに対して無効・取消しを主張できると法的安定性を欠くため。日本では明確な条文あり)
※ ただし、(日本では)条件を満たす限り、裁判上の請求をもって無効・取消しを主張できる場合があります(要件は限定されます。他の株主を害さないようにするため。また、将来効しかない(←つまり、無効・取消しが成立しても、過去にさかのぼる処理はされない))。
株主を害するような会社の取締役の行為(会社分割など)
→ 日本では異議を述べることができます。また、異議を述べることができないものは、条件を満たす限り詐害行為取消権を行使可能です(平成24.10.12)。映画内で同様な展開になるのは、同じ趣旨の条文があるものと思われます。
「検察官の不備によって裁判が終わり再度訴えられることはなかった」
→ この部分は、日本の刑訴法の「既判力」や「二重の危険の禁止」の趣旨が当てはまっているものと思われます。
なお、こうしたように「検察側に不利な規定」が置かれているのは、検察官は法を熟知しているから、という理由であって、民事裁判や行政裁判では弁護士などつけずに訴えることもしばしばあるので、被告の誤りや手続きのミスについてはある程度配慮されます(日本の場合)。
最高裁判所(相当)における事実審について
→ 映画内では「最高院」という表現で出ますが、日本では最高裁は法律審(ある事件が法律(特に、憲法)に合致するかしないかを争う裁判)であり、事実審(実際にある事件があったかなかったかを争う裁判)は行わないのが通例です(ただし、刑事事件で死刑か無期懲役が争われているような裁判では、通例でこれらは開かれます)。
この点、香港では扱いが異なるものと思われます(ただ、ここはかなりマニアックか…)。
すごくペラペラ
ツッコミ所
本土と違う香港ならではの近代史を楽しむ
先日の九龍城砦再現に続き本作ではCGによる80年代香港再現の完成度が素晴らしい。また実話をベースとした物語も上手で時制が行き来する構成もメイクが凝っていて混乱させられることもなく見られた。自分は00年代に香港居住歴がありそれなりの知識もあるから役者も含め面白く見たが、知識なくても面白いのでは無いかと思う。
トニー•レオンにアンディ•ラウは若い役もまだまだ問題ない。何より驚いたのはTWINSの阿saことシャーリーン•チョイの登場、好久没見了。ちょっとボリューム感出てたな。
追記:シャーリーンは監督の要望で8㎏の肉襦袢を着ていたらしいです。
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