「良い意味での欲望」くもとちゅうりっぷ K・Mさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味での欲望
途中、画面上に別の絵が薄く見えてしまうシーンで本作が一度描いて撮影したセルを洗って再使用した事が伺える。
余裕の無い状況下でこうまでしてアニメを創りたい、表現したいという欲望は後進するアニメーターやクリエイターの原動力になったことだろう。
誰かの為にではなく、自らが欲するままに望むものを追求する姿勢は風雨の描き方、動植物の一挙手一投足に滲み出ている。
それに魅せられ次々と感応していく過程があるのならば、まずは素直に驚き揺らいだ心の上澄みを紐解いてみれば良いと思う。
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