「不特定多数よりも愛を受けたい人から認められたい」太陽がしょっぱい サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
不特定多数よりも愛を受けたい人から認められたい
2024年劇場鑑賞97本目 秀作 66点
舞台挨拶にて鑑賞
全体として作品の出来でいうと☆3.0から厳しく言うと☆2.5でもおかしくないけど、テーマがどことなく応援したい気持ちにさせられて☆3.5に
ちょっと前に何かで小学何年生か忘れたけど女の子が夏休み中に二重整形して2学期開始直後に好きな男の子に告白するみたいな記事か動画を見て、本人や親御さんの尊厳なので身近にいてもとやかく言わないけど、その決心と感覚とルッキズムの進み具合と他者を寛容に豊かな街づくりをみたいなまるっと時代背景全てがもう色々と進んでいますね、、と言うのかしら(知らん
まぁでも大学生はお金はないけど時間があって、社会人はお金はあるけど時間がない、みたいなのと同じなんでしょう
美貌を保ち、性欲の対象として受け入れられる短い期間に良い種族から選ばれるために優れようとするのは、狩猟民族でいったら最たる動物的本能なのかもしれない
それでいて、女は受け身で選ばれる立場として自らを過信し数段上から眺めていると誤解して選りすぐりをするのもこれまた動物的である
タイトルの意味は個人的な考察だと、太陽は眩しいから目を細めるし、しょっぱいものを食べるとこれまた渋い顔になる、そして身近でスマホの中の人物になった近くて遠い存在になってしまった彼女を太陽と模して、その彼女は整形をしているので言い換えると料理で言う過度な味付けを加えていると表現して、上記の様にしょっぱくなり目を細めると、ざっと何個か浮かぶ
キービジュアルのポスターで主演の女優さんが目を細めたアップの写真を使用し、劇中でも上瞼がとりわけ重そうではあったが、登壇され撮影もしたが、凄く綺麗なお顔をしていたし、何より笑顔が綺麗だった
母や祖母や関係を忘れたがそれなりに登場するお姉さんは同性なこともありそれなりに否定派な中、女性に対して多くの人が性の対象とする男性代表としてなのか、父の心境の変化から共感と一心同体まで時代に順応していく様は、こっちが本当の主人公なのではないかと錯覚してくる
兄も現代の別の問題を抱え、彼女や父、家族に未必の故意の様な形で奮起されていくのもよかった
僕もコンプレックスなんて沢山あるし、今でも気にしようと思えばいくらでも落ちてく様に気にし始めるけど、結局は外見の評価って他者に委ねられるし、10人いたら10人それぞれの生きてきた中で蓄えられた美学の中で判断されるから、それを一つの物差しで誰しもが綺麗と思う様な有様になりたいと思い始めたら、もうそれは黄金比に近づいていく他なくなり、かえってもともと備わっていたチャームポイントである優れているパーツまで埋もれてしまうので、他者に委ねつつ、自分は自分のここが好きというマインドが正解なのだと、何年かのコンプレックス時期を経て結論づけた
乃木坂46の遠藤さくらや日向坂46の小坂菜緒も高校3年間マスク生活(コロナ禍前)で引け目をひた隠ししていたんだし、劇中の彼女の様に悩む現代を生きる多くの若い女性は私の顔なんて誰も見てない、けど公にできるほど心強くないとイタチごっこの中戦っているんだろうけど、上記のお二人の様な魅力をきっと君ももっているのだから、根拠のない自信でももって欲しいと切に思うよ
