「「マサーフェル・ヤッタ」に住む人達の顔と声」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
「マサーフェル・ヤッタ」に住む人達の顔と声
人が住んで居る家をブルドーザーで破壊し、家財道具と大工道具を没収し、人に銃を向けて脅し逮捕し或いは殺し、ブルドーザーで小学校を破壊し、井戸にセメントを流し込む。一方で入植者用の家をどんどん建てる。武装した入植者は丸腰のパレスチナ住民に向けて発砲する。以上の動作主である「イスラエル人」は、自分達の祖先 =「ユダヤ人」が追い立てられさまよい辛い思いをしたこと、以前はパレスチナの人々と共存していた歴史に思いを馳せない、できない。彼等の目的はただ一つ、パレスチナ人住民の拡大を妨害し一カ所に閉じ込めることだ。そんなことバーセルは初めからわかっていた。
彼らにはユヴァルのように、パレスチナの人々の言語、アラビア語を学んで欲しいということしか今の私には思い浮かばない。昔、パレスチナの人々と同じ土地で仲よく暮らしていたユダヤ人はアラビア語を話していたことを、サイードという人を思い出して欲しいと思うことしか今の私にはできない。バーセルとユヴァルが出会ってよかった。
イスラエルとパレスチナの問題の根源はイギリスなんだから責任もってどうにかしろと思う。ホロコーストゆえドイツは国としてはイスラエル寄りにならざるを得ないジレンマがある。だからこそプラグマティックなイギリスに働いて欲しい。
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ゆきさんのコメント
2025年2月27日
こんばんは。
しんどい作品でしたね。。
ユダヤ人にもユバルの様にパレスチナの人々の言語・アラビア語を学んで欲しい。。そうですね。
talismanさんらしいご指摘ですね。早く停戦して、みんな、最低限衣食住困らない生活を送れるようになる事を願うばかりです。