劇場公開日 2024年12月7日

どうすればよかったか?のレビュー・感想・評価

全182件中、121~140件目を表示

4.0家族内の閉塞感は他人事でない

2025年1月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ドキュメンタリー映画好きなので、どうしても観ておきたかった作品。動員数が多く話題のようだが、いわゆる映画的な展開を期待すると肩透かしを喰らう。ひたすらモヤモヤと閉塞感のある場面が続くからだ。

ただし統合失調症の当事者と両親を家族の視点から長年に渡って捉えた映像は大変貴重。かつ、受診していない統合失調症患者と家族という側面は特殊だが、「正論」が通じない家族というのはどこにでもあり、他人事としても見ていられず、心が痛くなる。

この貴重な映像を長期間撮影して、映画として完成した監督にただただ感服。そして語りたくなる映画であることは間違いがない。(実際、私もこのようなサイトに初めて投稿しました。)

誰にでも勧められる映画ではないが、個人的には観ておいて良かった。どなたかのレビューでもあったが、星を付けるのはとても困るが、上記の理由から無理やり付けました。(印象チェックに「考えさせられる」はないんですね。私はそういう映画が好きなので、少し意外でした。)

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スー(ジェーンじゃない方)

5.0あまりにも様々な感情が交錯するため、タイトルの問いに対して絶句せざるを得ない一作

2025年1月5日
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鑑賞方法:映画館

タイトルの、容易に答えが導けない問いを考え続けないではいられない一作です。

アイヌの人々や文化の映像作品を撮り続けている藤野知明監督だけに、その編集手腕は実に巧みで、20年以上にわたる家族の記録を一つの流れを持った作品として完成させています。

観終えた時には「あの時ああしておけば良かったんじゃあ」とか、「結局この人が事態を悪化させたんじゃあ」とか、いくつか答えめいたものが思い浮かんでしまいます。もっともこれは、おそらく監督本人も意図していない、優れた編集により浮かび上がってきた「解決策めいたもの」です。そうした憶測が成り立ちようもなかったことは、20数年という歳月が物語っています。

中盤、藤野監督の姉の病状に大きな変化が生じるのですが、その場面で観客の多くが感じるであろう、「私はこの姉を、どんな人として見ていたのか」という静かな衝撃、そして結末に至って監督の父親が述べたこと、さらに家族の記録を作品化するという監督の申し出に対する反応、これら一つひとつにいくつもの感情が重なってしまうため、結局のところ「どうすればよかったか?」という問いに対しては、少なくとも現時点では、絶句で返すほかない、と認識せざるを得ないでしょう。

パンフレットの解説、各論者の論考は本作の理解を一層掘り下げてくれるとても素晴らしい内容なので、できれば一読をおすすめします!

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yui

4.0カメラを回し続けたからこその様々な残酷さ

2025年1月5日
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ハング

3.0パーソナルドキュメンタリー

2025年1月5日
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鑑賞方法:映画館

記録というものの意義深さ、カメラという武器、カメラをまとった暴力・・・
完全に私的なドキュメンタリーではありましたが、色々と思うことがありました。
自分が気になっていたこと、欲すること、それをカメラにぶつけることができた・・・ふとした強いきっかけから撮影しだした印象でしたが、長い年月ねばり強く記録し続けた結果がこうしてひとつの作品になったということなのでしょう。
ぶっちゃけ、ほとんどがハンディカムのビデオ映像で、しかもほぼ1台だけでの撮影、だから映像の質云々で見てしまうと、非常にもの足りません。なので記録されている内容によほどの衝撃を受けなければ、なかなか作品に対する評価も・・・といった感じです。
とはいえ、じっくりと時間が過ぎ去っていくことをしみじみ感じさせてくれる作品だとは思います。身近で私的な記録とはいえ、なかなかここまでしつこく記録し続けることは大変なことだと思いますから。

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SH

3.0どうすればよかったか?

2025年1月5日
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悲しい

知的

難しい

両親も弟も姉のためにできることをやった中で、見ている私たちならば「どうすればよかったか?」。決して両親を悪とする編集に惑わされてはいけない。今回のケースでのある意味最適解を見た後でも、本当に姉のためになる行動は何か分からなかった。家族も病気も障害も無限のパターンがある中で、私たちは何をするべきか考えなければならない。上映館・回の追加や満員御礼かつ高評価作品ではあるけれど、感動するような映画ではなくドキュメンタリー。

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夕べレン夕

5.0公開してくれた事を感謝します

2025年1月5日
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鑑賞方法:映画館

私には統合失調症の母親がいます。
冒頭の危害を加えられたらどうしよう。だったら殺すしか無いか、でもそれをしたら人生がだめになるなというナレーションは私が今思っていたことそのまんまでした。

私の母は私が生まれる前から投薬をされており、何のきっかけか突然薬が合わなくなり、今はこの映画のお姉さんのような症状になりました。
病院には今も通っています。ですが突然叫び出したり何処かに電話をかけたり、お金を借りるといって家を出て行ったりします。
幻聴と常に言い争い、殺す殺すと一晩中怒り狂っています。

私が子供の頃、母がまともだった頃は薬が合っていて、今は合っていないんだという事がこの映画を観てわかりました。
何処を見ているのかわからない鬼気迫る表情は楽しい思い出の中の母の顔とは違います。

映画の中てお姉さんがピースサインをしたシーンで号泣しました。私にも母との楽しかった思い出があった事を思い出しました。

映画のレビューは統合失調症の家族を持たない人のものが多いように思います。
私は統合失調症の家族がいる人間です。どうすればいいなんてわかりません。わかるはずもありません。
ですが、セカンドオピニオンをすすめようと思いました。昔の母を取り戻すためには合う薬が必要です。この映画は救いです。本当にありがとうございます。

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モ-ts

4.0反精神医学でも精神医学擁護でも見るべき!「どうすればよかったか?」

2025年1月5日
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泣ける

悲しい

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Kenshin

3.5家族だから聞けないこと、言えないこと

2025年1月4日
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家族間の問題は大なり小なりどこも抱えていると思う。そこに何が正しくて何が間違っているかの線引きは簡単にはできない。「普通の家庭」は家族の数だけあるのか。
家族も他人、と割り切るのは頭で理解できても、そう簡単に踏ん切りがつくほど単純でない。

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ななな

4.0実家物語

2025年1月4日
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鑑賞方法:映画館

まさかの大盛況で、パンフは売り切れ。え、そんなに人気あるんだ…ドキュメンタリーを見慣れている私はいいとして、若い人やカップルとかが正月から観る映画なのか??
…と思った感覚は、観終わっても同じです。エンタメ性はないと思います。でも、ドキュメンタリー好きには必見。
年齢や時代、場所設定がさりげなくわかるようになっていて、「あ、監督、私と大学同じ…」「大学実家から通ってた?てことは、ここ札幌?」「私とお姉さんは10歳以上離れてるけど、監督は私と歳近い?」「あ、千歳空港、数日前行ったばかり…」「雪積もってるってことは、正月の帰省か。ここも私と同じ…」「実家、うちより広くて裕福そうだけど、高齢の親と話が通じにくいのは同じ…」「歳とってから生まれた子か…うちと同じ…」
と、お姉さん以外はとにかく設定が自分と近くて感情移入しまくり。
統合失調症という病がテーマであるけど、歳の離れた親(また札幌というなんだか都会でもあり田舎でもある微妙な空間の)との関係を描いたホームムービーでもあると思った。とにかく舞台がほぼこの実家なので、家の構造や家具などが観ているうちにほぼ自分ちのような気になっていく。数日前帰った実家で何十年もそこから出ずに暮らしていた両親のこと、そして「実家」という時が止まったような空間を感じる映画だった。

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Tomoko

4.5強さとは、困難を真正面から受け止められること

2025年1月3日
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鑑賞方法:映画館

2025年一発目の映画鑑賞は、「どうすればよかったか?」でした。昨年12月7日に劇場公開されて以降、その衝撃の内容からメディアでもたびたび取り上げられた作品でしたが、それ故に中々都合が良い時間帯にチケットが取れず、遂に年を越しての鑑賞となってしまいました。

ようやく鑑賞できた感想は、何とも身につまされる内容で、本当に「どうすればよかったか?」と自問するばかりでした。20代で統合失調症を発症した姉と、そのことを認められない両親を20年間もの長きに渡って見つめ続けた弟の藤野知明が自ら撮影し、監督となったドキュメンタリーだけに、第三者である我々観客が軽々に論評すべきものではないのかも知れません。でも本作を世に出した藤野監督の思いは、本作を観て観客に何かを感じて欲しい、考えて欲しいということだろうと思料されることから、私なりの感想を述べたいと思います。

そもそもですが、第三者である観客の多くが感じただろうことは、両親は何ゆえに統合失調症を発症した時点で、姉にきちんとした治療を与えなかったのかという苛立ちです。父親は医者であり、母親も医療研究者だったので、一般よりも高度で手厚い治療を受けられた可能性は高かったのではないかと思われます。それにも関わらず姉の病気をないものとして隠蔽してしまい、最終的には家の中で半ば軟禁状態にしてしまう両親の心の内はどんなものだったのでしょう。
初めは自分の子が統合失調症であることを認めたくない悲しき親心だったのかも知れませんが、自らの心の平安と世間体を保つために自らに吐いた嘘が、いつの間にか本当のことであるかのように思いこんでいるように見えた両親の姿には、観ていて心が痛くなりました。
そして感心したのは、しばしば統合失調症の症状が表れる姉に普段通りの態度で接しつつ、両親に対しても冷静に接し続けた藤野監督の心の強さでした。そして自らの家族の記録を20年の長きに渡ってビデオカメラに収め、最終的に父親の了承も得て今回公開したことは、並大抵の人が出来ることではないと感じられました。仮に自分が藤野監督と同じ立場に置かれたら、彼のように冷静でいられるだろうかと想像すれば、間違いなく出来なかっただろうし、どちらかと言えば自らの嘘に依存してしまった両親寄りの態度を取っていたのではないかと思います。

最終的に言えるのは、人の人生には、いついかなる困難が降りかかるか分かりません。その時にその困難を真正面から受け止められるか否かが、その後の人生を決めるのだと痛感しました。自分のような弱い人間が、藤野監督のような態度を取れるかは極めて心もとないところですが、そうした時の糧にさせて貰いたいと感じた作品でした。

そんな訳で、本作の評価は★4.4とします。

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鶏

5.0家族愛ゆえに陥る「正常性バイアス」

2025年1月3日
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KaMi

2.5一家族の記録としては価値はあるかも

2025年1月3日
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レビュー評価も高く知り合いにも勧められて池袋シネマロサで鑑賞。
若い時から成績優秀で医師を目指して医学部に進学した姉が統合失調症の症状があらわれて20年余りを映像作家を目指す弟の監督が記録したドキュメンタリー作品です。
正直なところ題名の どうすればよかったか? というテーマに疑問を覚えました。家族誰もが姉を心から心配し、できる限りのことをした記録なので両親に過去の後悔を促すようなシーンが納得できませんでした。
家族の記録映像として残す価値はあると思いますが監督に感情移入はしにくかったです。
同じ悩みを抱える方には救いにはなる作品でしょうが一般映画としておススメ度は低め。

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Yoji

5.0偏見が自分の子に向くとこうなるのか

2025年1月3日
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れい

5.0正解はない

2025年1月3日
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逆に言うと家族の数ほど正解がある。
映画を観ていて驚いたのは、家の中が驚くほど綺麗で本人の身なりも整っていたこと。そして未治療でも意外と本人の病状が安定していたこと。精神科医療に携わった人なら同意いただけると思いますが、普通はとっくに破綻していて「そうはならんやろ」、というレベルです。親の愛情、みたいなものが透けて見える気がしました。その愛情が「ズレてる」と言うのは簡単だけど、本人が考えて、考えて、考え抜いた上での行動なので、取り扱いは非常に難しく、「こんなこといつまで続けるつもりなの?」とか、つい投げかけたくなるけど、正論で人間を説得できるなんてのは幻想でしかないんですよね。陰謀論に染まった人を簡単に説得できないのと一緒ですね。
多分、多くの人がこの映画を観て、すぐに医者に連れて行かなかった親が悪い、あるいは傍観してもっと積極的に関わらなかった弟が悪いとかいう感想を抱くかも知れないけど(実際、パンフレットで監督は「両親を説得し姉を受診させるまでに25年もかかってしまったのはあまりにも長すぎました」と回顧)、それは悪者探しをしているだけで、必ずしもどうやってそれを達成するか?の答えにはなっていない訳です(「どうするばよかったか?」の問いには方法論も含まれている)。でも人は、誰が悪かったと言う形でストーリーの理解をしたくなるんですよね、そっちの方が分かりやすいから。でも医療的な視点で言えば、そもそも誰が悪いとかのジャッジはしないんです。そんな事をしても、何の解決にもならない上に事態を悪化させる恐れがあるので。
また同資料には、結局お姉さんは病識の獲得には至らなかったと言うようなことが示唆されていました(=「姉が病気を認めていない以上、実際に発表するのは姉の死後と決めていました」)。結果だけ見れば、強制医療の一択だった、と言えなくもないですが、この25年の課程を経ずにこの穏やかな結末を迎えられたか?は、甚だ疑問だったと思います。フィンランド発祥のオープンダイアローグの例を出すまでもなく、世界的に見て意外と精神疾患に対して強制医療をスタンダードに据えている国は少ないという事実。実際イタリアの精神科医師団が日本に視察に来て、苦言を呈して帰られるとか普通にありましたからね(汗
さてここからが本題です。それにしても弟である監督が凄かった。帚木蓬生氏が広めたネガティブケイパビリティ(=問題を問題として保持する力)の権化のような存在。はっきり言ってこれ、誰にもでもできることじゃないですよ。控えに目に言っても「超人」だと思いました。負担ではあっても、親が子供の面倒を見るのはギリギリ維持されるんですが、兄弟となるとその率がグッと下がります。社会通念では、親が子供の面倒を見るのは当たり前でも、兄弟が面倒を見るのは必ずしも当たり前ではありませんからね。「もー知―らない」と投げ出しても、結構許されるんです。(例えば重大事件の加害者の親に対してマスコミは執拗にコメントを求めるけど、兄弟のコメントはあまり見たことがないでしょう?)普通はそうなるんです。そういった意味から、兄弟から統合失調症を眺めた記録は本当に貴重であり、かつ資料的な価値は高いと思いました。非常に質の高いドキュメントで痺れました。

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HAL-9000

4.0感想がタイトル通りでした

2025年1月3日
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悲しい

統合失調症に興味があり鑑賞しました。
最後まで記録し公開して下さった監督には敬意と感謝でいっぱいです。
登場する人、誰も悪い人はいないです。
タイトル通り、どうすれば良かったのか、を少しでも共有することが出来たことがこの作品を観た収穫でした。
鑑賞出来て良かったです。

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阿久津京子

1.0どうすればよかったか……

2025年1月3日
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難しい

統合失調症がどんなものなのか、良く分かりませんが、どんな病気でも、変だなと思ったら病院受診すべきだし、それが本人が判断出来ない、動けないのであれば家族がすべきだと思う。
年代的に世間体とか、偏見とか、色んな問題があったかもしれないけど、おかしいと思ったら親がなんと言おうと、兄弟、親戚が動いて無理やりでも早く病院連れて行くべきだったと思う。
だって、普通に考えれば親は先に居なくなるし、残されて面倒見るのは兄弟だし……
親を責めるような映画に思えたけど、撮ってる弟にも責任がある……と私は思う。
何が目的で映画にしたのだろうか?私には分からない。
分かったことは、もっと早く病院行って、薬のんで、普通に生活させてあげれば良かったのになぁ……

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yoccy

4.0どう受け取ればよかったか

2025年1月2日
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「どうすればよかったか?」という問いを姉への対応のことを指すと受け取れば、答えは明らか。症状が出た時点できちんと精神科に通わせること、あるいは入院することしかなかった。

しかし、この父と母が捉えられていたものにどう対処するか?という意味で取るならば、確かに「どうすればよかったか」としか言いようがない。

偏見や差別意識をや内面化してしまった人をどうするか?それもあるだろうが、実際はもっと複雑だったはずだ。なぜ姉を治療しようとしないのか、この父母に20年前に聞いたとしても答えは出なかったのではなかろうか。

家庭は社会の矛盾が端的に露呈する場でもある。監督にそんな意図はないかもしれないが、これは単に他人の家庭を撮ったドキュメンタリーではないと多くの人がどこかで感じているからこれだけの反響もあるのではないか。

お姉さんのピースサインがわずかな救い。

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Pocaris

4.5映画を観終わって…

2025年1月2日
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悲しい

知的

まず最初に
「弟よ、君が両親を押し切ってでも
病院に連れて行けなかったのか!!?」
でした(涙)

が、しばらくして
弟も両親も
そして、本人も皆んな
苦しんだんだよな

もう少し早く薬を飲んでれば
お母さんとも
女同士の会話もできてたろうになぁ〜
オシャレやメイクなど…

コレはエリート出の両親の
プライドが邪魔したとか
もう今となっては過去です

ただ…
少しの間でも
薬を飲んで
穏やかな生活に
戻れただけでも
良かったのではないか

そしてお姉さん本人が
笑顔を見せてくれてたのが
何よりもの救い
(逆に「ならもっと早く…」って
思う人も多いだろうけど)

悔しいけど
誰のせいでもないよ

鑑賞してて
とてもツラかった映画でした

自分の家族を出し
この作品を作って
公開まで辿り着いた
監督 (弟)さんを
称賛します👏🏻

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H1DE!

4.5籠の中の加護。

2025年1月2日
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前代未聞、これは世界一残酷なホームビデオだ。

親は娘を家に監禁したけど、息子もカメラの中に家族を監禁した。血は争えないなと感じる。

父親の言葉に、どうすればよかったか?の答えがある。
ヨソはヨソ、ウチはウチ。他人の内輪揉めなんか知ったこっちゃない、そうやって私達はいけしゃあしゃあと生きてきたのだ。

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や

4.0タイトルなし

2025年1月2日
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鑑賞方法:映画館

年末は席が取れず、今日も満席。
これを撮ってまとめた人たちの営みはすごいと思うけど、いつも正月。お姉さんとの関係は、母親によって閉ざされていたのだろう。
何もしなかった監督の印象があったけど、パンフを読んでると、それなりに、主治医に会おうとしたり、告知された姉孝行したりといったことが見えてくる。また、ラストで母が認めなかったんだと父は言うけれど、それは嘘だと監督がパンフで書いている。
最初の方のシーンで、統合失調症の家族の会話だなと思った。心が通い合っていない。本音が語り合われない。会話というのは恐ろしいものなのだ。

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えみり