「身につまされる」どうすればよかったか? ひーさんの映画レビュー(感想・評価)
身につまされる
統合失調症の姉にスポットを当てているけれど、監督の家族たちの記録。
縁もゆかりもない北海道の家庭。
なのに、家族の事情を説明するナレーションだけではなく、映像の端々から裕福さや家族内の役割、教育方針などが読み取れる。
精神病や認知症の介護はまだ経験がないけれど、撮り続けた映像は両親の老いや家族の変化を残酷に目の当たりにさせる。
映画が終わる頃、そして観終わってからも長い間この家族のことが、自分の家族のこと以上に頭から離れなかった。
監督はもしかしたら、玄関に鍵をかけて誰にも知られずにいた姉のことを世間に認知してもらいたいと思っていたのでは?
もしそうなら、大成功だと思う。
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