「泣く子は嫌いよ」大丈夫と約束して m mさんの映画レビュー(感想・評価)
泣く子は嫌いよ
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スロバキアの貧しい村で生まれ育ち、都会に出稼ぎに出ているシングルマザー
久しぶりに会う息子とピザ屋で楽しい時間を過ごしていた
狭い店内でぐずっていた子供を迷惑そうに見ながら息子にそっと放った言葉「泣く子は嫌いよ」
この言葉で、彼女がどんなふうに息子を育ててきたか
彼女自身がどう育てられたかが、わかってしまう
そして息子に今楽しく過ごしてるんだから早くママと暮らしたいとか面倒臭いダダこねないでねって牽制でもある
貧しい村で自分も片親に育てられ不自由もたくさんあって辛く悔しい思いもたくさんしてきただろう
盗みはダメよと息子を心配していた、そんな母が胡散臭い男と詐欺で稼いでいた
母への淡い期待や甘えた自分と決別する成長物語
モペッドで自然豊かな美しい村を走り回る子供たちが楽しそうで、暗く怖いトンネルを抜けたられたように、いつか皆自由にもっと遠くまで行けますように
息子の友だちグループのまだ小さくワルになりたての子がTikTokで覚えたてのワルい言葉を得意げに使ってるのがもう可愛くて
でもあまりワルさするんじゃないよ、なんて思ったりして
少年たちは皆あの撮影場所の村の住人だそう
主演の男の子は俳優になるのかな?
とても良い目をしていた
監督はこれが長編デビュー作だそう
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