サラリーマン金太郎【魁】編のレビュー・感想・評価
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モテモテ金太郎
ヤマト建設に入社した矢島金太郎は、最初の大仕事として、九州の地熱発電所建設プロジェクトの担当となった。張り切って仕事に赴いた金太郎だったが、下請け会社の工事ボイコットや地元温泉組合の発電所建設反対運動など、多くの困難が眼前に立ちふさがった。下請けの社長と張り合って受けたケガの治療をしてもらった元看護師の家が営んでいた温泉宿を手伝う事になった金太郎は、町の人々の思いや、下請けのポイコットの実情が見えてきた。さて、金太郎はどう切り開いていくのか・・・という話。
あれだけ突破力が有ったら凄いなぁ、と単純に金太郎に惚れてしまいそう。
しかし、会長と社長はドンの存在がわかった時点で及び腰となり、冴えない2人だった。
鷹司をまだ社内に置いて置こうとする人事にも疑問を感じた。いくら有能でも歯向かう部下を持っておきたいと思うものか?
戦国時代の武将じゃ有るまいに。
その点、金太郎は腹がすわってるし、いろんな女性からもモテモテで、それもわかる気がする。多くの女優が登場したが、中でも石田ニコルが別格の美しさだった。
ただ、前作ほどハラハラしなかった。慣れたのかな?
男も惚れる金太郎!
公開週は他の作品を優先してしまって時間が取れず、このまま配信待ちにしようかとも思ったのですが、今週は時間が取れたので、やっぱり観るなら劇場でと足を運んできました。公開2週目だというのに1日1回上映で観客もわずか4人で、早くも上映終了となりそうな感じですが、作品はとてもおもしろくて大満足です。
ストーリーは、大間のマグロ漁師だった矢島金太郎がひょんなことからヤマト建設に入社して、会社を私物化する大島社長の解任までを描いた前作に続き、九州の地熱発電所のプロジェクトを任された金太郎が、下請け会社のボイコットや地元住民の反対運動に直面する中で、その背後にある問題に気づき、持ち前の正義感と腕っぷしでさまざまな問題に体当たりでぶつかっていく姿を描くというもの。
前作に引き続き、男気あふれる金太郎の姿がとにかく熱いです。前半は工事をボイコットする下請け会社の説得、後半は反対運動を展開する住民との和解、そしてその裏で糸を引く黒幕への殴り込みと、どれもなかなか見応えがあります。
金太郎一人の活躍で全てがうまく運びすぎている気はしますが、それは金太郎に冴えわたる策があってのことではありません。むしろ己の信念に従い、無策で相手の懐に飛び込む、彼の真っ直ぐで誠実な思いに人は皆ほだされるのです。そういう目で見ると、全てがご都合主義なのではなく、全ての人が金太郎に惚れ込んだ結果なのだと思えてきます。
ラストは、それが熱く描かれたシーンで、金太郎の男気に魅せられた男たちの熱い姿が心を揺さぶります。ベタな展開のベタな演出かもしれませんが、こういうわかりやすく真っ直ぐな思いや生き方こそ、今の時代に必要なのではないかと思わされます。
SNS全盛でコスパだタイパだと、見栄えや損得ばかりを優先させる現代において、金太郎の生きざまはまさに真逆。でも、人の心を動かすものは、やはり人の心です。そこに古いも新しいもありません。古き良き昭和のノスタルジーと揶揄することなく、金太郎から真摯に学びたいものです。
感化されやすい自分は、さっそく明日から職場で熱く振る舞いたいと思うのですが、きっと勇気がなくてできないでしょう。それゆえによけいに憧れてしまいます。でも、できる時にできることから始めて、うちも同僚や部下を家族と言い切れるような職場にしたいものです。
主演は鈴木伸之さんで、武骨さがちょっと足りない気がしますが、今後もこの役が続けばますますピタリとハマってくるのではないでしょうか。脇を固めるのは、城田優さん、石田ニコルさん、草川拓弥さん、水谷果穂さん、勝矢さん、本田博太郎さん、尾美としのりさん、浅野温子さん、榎木孝明さんら。中でも、尾美さん、榎木さんは、金太郎に負けず劣らずの揺るぎない信念と男気を感じさせる演技がさすがです。
今の日本に必要な人材
やっぱりスゲー金太郎
意地
続編作ってくれぇ
金太郎、初の大仕事が、前作にも増してアツい!
風車も太陽光も海外資本で、環境も風光も破壊し裏から日本を乗っ取る流れにある実際の日本の現状を背景に、火山国・日本独自の地熱で挽回を図ろう、というまさしく熱い展開。
ところが経済的および政治的な圧力がかかり、下請けのサボタージュと地元の無理解が立ちはだかる。まさかの退任した元社長・大島源造(橋本じゅん)の置き土産。
遂に登場したフィクサー三田善吉(本田博太郎)と、中村加代(浅野温子)の理念バトル。
やっと役者がそろった感じだ。
一本気と腕力だけが頼りの金太郎( 鈴木伸之)は、どう立ち向かう?
今回は、前にも増して人情と覚悟がポイントとなっていた。ともあれ、やはり退かないアホは何よりも強いということを改めて悟らされた。自分自身を省みさせられ、襟を正される。
地熱発電編は今回で完結だが、金太郎の人生はまだまだ続く。
ライバル鷹司(城田優)の暗躍と流転、そしてその先。
ヒロインたる銀座のママ末永美鈴(石田ニコル)および本社の同僚・前田一美(影山優佳)との、今後の関係も気になる。
ちなみに話としてはこれだけで完結しているので、前作を未見でも大丈夫なのが凄い。
まあ、寅さんとかの一話完結を見習っている感じ。
老若男女すべてを受け容れる懐の深さもよいのである。
「命なくてもいい」
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