THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIEのレビュー・感想・評価
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オダギリジョーの脳内を覗ける稀有な作品
9月27日、横浜ブルグ13で鑑賞しました。
時効警察が大好きで、もちろんNHKのオリバーな犬も大好きです。
至る所に散りばめられたクスッとくる上質な笑い。最初と最後にある深津絵里さんのもの凄いやつ。大女優にここまでやらせたのか?と感心しました。最初と最後のやつは本当に必見。是非映画館で、観るべき映像と音楽の作品だと思いました。
鑑賞後は、オダギリ監督登壇!質問コーナーで少しお話しさせていただきました。感激です。
オダギリジョーが、今やりたいことの詰め合わせ。脳内のダイレクトなアウトプット。これは2回3回観にいかなければなりません。噛めば噛むほど味のある作品です。是非とも御鑑賞下さい。よろしくお願いします。
どこでもトビラ
狭間県警鑑識課警察犬係の人たちの話。
良くわからないキャバレー的なところに集まってくる面々、からの…なオープニングから始まって、警察犬オリバーのハンドラー青葉一平がインタビューを受ける様子になって行くけれど、エロオヤジだし会話できるしガッツリオダギリジョーだしなオリバーw
あらすじ紹介に記された内容のコメディが進行して行き…と思ったら、オムニバス形式の群像劇?
すっとぼけた楽しさはあるけれど終始グダグダで、オリバー以外は笑いにまでは繋がらない寸止めの様なコメディという感じで、まあそれなりにはというところかな。
有名俳優がカメオ的に結構沢山出てくるので、それを探すのも一興ということで。
それにしても、ごぶさたしていますな深津絵里が全然老けていなくてびっくりした。
オリバー最高
映画監督オダギリジョーの作家性がでている
シュールでハチャメチャ!
オダギリ・ジョーの趣味嗜好を堪能する映画
NHKのテレビシリーズは、ギャグやミュージカルやシュールな展開を盛り込みながらも、それなりに犯罪ミステリーとして成立していて、そうした「おふざけ」と真面目さのバランス感覚が好きだった。
翻って、この劇場版は、そんなバランス感覚をかなぐり捨て、完全に不条理劇に振り切っていて、頭で考えるより、心で感じる映画になっている。
序盤こそ、失踪したスーパーボランティアの行方を捜すミステリーになっているのだが、池松壮亮とオリバー(オダギリ・ジョー)の活躍はここまでで、後は、麻生久美子の父親(鹿賀丈史)のカミングアウトの話やら、「小さいおじさん」やタコ焼きにまつわる永瀬正敏の異世界巡りの話やらが延々と続いて、「一体、何を観せられているのだろう?」という気分になる。
ラストが冒頭のシーンに繋がるというオチはあるものの、ストーリーなど無いも同然で、そもそも、意味するものや作者の意図などを考察するような映画ではないのだろう。
趣向を凝らした分割画面や、同じフレーズでのしつこいやり取り、あるいは、破裂音で人が倒れる場面の繰り返しなどからは、オダギリ・ジョーの好みが感じ取れるし、物語には直接関係のない、巨大な月を背景とした海辺の岩場の上のベンチとか、廃墟の中で襲いかかってくる白い仮面の人々とかは、オダギリ・ジョーが、ただ撮ってみたかっただけのシーンであるに違いない。
吉岡里帆の台詞にNHKが出てくるだけでなく、「カムカムエヴリバディ」や「ドキュメント72時間」を連想させるような場面もあって、ドラマの企画を通してくれたNHKに、ちゃんと目配せしているところも嬉しくなる。
「ズバリ!」、これは、オダギリ・ジョーの、個人的な趣味嗜好を堪能する映画なのだろう。
劇場で上映される映画の多様性ということを考えれば、たまには、こういう個性的な作品があっても良いと思うし、そのような映画をシネコンで観られることは、ある意味、幸せなことなのだと思えるのである。
これはだめだ
2025年劇場鑑賞259本目。
エンドロール後映像無し。無いのかよ!
映画化すると聞いて録画はしてあったけど未見だったドラマ全話を観ましたが、謎が結構残っていて、映画前提か、と思って受け入れました。
いや謎放ったらかしじゃねぇか!しかも中盤からもう池松壮亮とオダギリジョーの話じゃなくなってんじゃねぇか!最後はえ?これで終わりじゃないよね?エンドロール少し流れて待て待て待てで巻き戻るよくある演出だよね?と思っていたらマジで終わってしまって愕然。
オダギリジョーさんはもう監督とかしないで仮面ライダークウガの劇場版に出て下さい・・・。クウガなら変身しなくても、ライダー1人も出てこない映画でもみんな納得してくれるから・・・。
なぜわざわざ映画化した?
オダギリジョーが企画・脚本・演出・編集・主演を務めるNHKで放映していたドラマの劇場版。でも、残念ながら、現時点で自分的には今年暫定ワースト作品かな?
本作の良いところ:俳優陣が豪華
本作の良くないところ:それ以外
確かに素晴らしい俳優陣が驚くほど多数出ている。しかし、それがプラスに働いているというより、役者の無駄遣いにしかなっていない。
あまりに多くの一流役者陣を揃えたが故に(出番を配分するためなのか)エピソード分けしてオムニバス形式で描かれるため、一貫して一つの話が進むのではない。その結果、そもそも主人公であるべきオリバーや、警察犬係の一平や冴子が活躍する場面がほとんどなくなっている。いったい、何のためにわざわざ映画化したのだろう?という疑問しか浮かばない。
とにかくテレビ・シリーズの大ファンだっという方や、『ツインピークス』の赤い部屋の場面などが好きな方、そして、よく分からないものを芸術だとありがたがるタイプの方にはお勧めだ。
テーマが不明
観る者を異世界にいざなうことができれば映画は成功、なんでしょうか?
正直、万人受けはしないでしょうねぇ
TV版は観ていないので、どんな感じだったか分かりませんが、この映画のまんまだったら、流石にNHK地上波でオンエアは無理だったと思います
個々のシーンはよく出来ていたり、クスッとさせらりたりはしましたよ。それなりには
(笑いのツボは遠くないようです)
ザックリ纏めるとこんな感じでしょうか
1) 「ある警察犬ハンドラーにはバディ(犬)が着ぐるみを着たオッサンに見える」って設定、面白そう
2) その周りに、色々、ヘンテコな登場人物達を並べてみよう
3) 色々、面白いコントが作れるぞ
4) 色々思いついたんで、繋げたら映画くらいの尺になりそうだ
5) とは言え、ただ繋ぐのはムリがあるから、場面切り替えの装置が要るね (...どこでもドア的な)
とまぁ、こんな感じですか。じゃコント集で良くない? (NHK L◯FE みたいな)
ストーリーの整合を無視して無理やり全部をつなげること自体には、さして意味があるようには思えない、気がします
実力のある俳優で豪華に演れば、そりゃ個々の(コントの)クオリティは上がります。無駄遣い、とは思いません(だって、面白いんだから)
でも、それはとても演技力のある芸人のコントが面白い、というのと同じ意味です
映画が、よく総合芸術と言われるのは、普遍的な"何か"を描こうとしているからなんだと思うんですよね
気楽に笑えると思っていたけど
扉男
【オダギリジョー、やりたい放題の邦画では珍しい超シュールムービー。久しぶりに美しき奥様も雰囲気バッチリな役で御出演で、俳優陣も超豪華です、ビックリ!】
ー もうさ、初っ端から、格好良い人なのに、着ぐるみオリバーのオダギリジョーが、可笑しくってさ。
それが、チャプターが進むうちに、ドンドン、展開と世界観がシュールになって行って、よく分からんなア、と思っていたら、この映画、NHKでの番組が元ネタなんだね。
知らんかったよ。TVはニュースしか観ないもん。
紅い扉、タコ焼き、ちっさいオジサン、スーパーボランティア・・。不思議アイテムてんこ盛りだったな。
嬉しかったのは、ホント久しぶりに観たオダギリジョーの奥様が、雰囲気バッチリの役で御出演されていた事かな。変わらないねえ。美しいねえ。ー
<でもさ、チョイ思ったのだけれども、シネコンで上映するのであればソコソコ、エンタメ性を持たせた方が良いんじゃないかな、と思ったよ。
才人、オダギリジョーさん。如何でしょうか!!じゃーね!>
■今作の感想は、楽しい、知的、難しいという初めての組み合わせに成っちゃったよ!!
オダギリジョーさんの趣味全開
NHKで放送されていた着ぐるみ犬の映画版ですがシュールな展開に拍車がかかり物語が完全崩壊しちゃってます。
最初のうちは笑い声が聞こえていた劇場内も後半になるに連れて笑いが消え、水を打ったように静まり返っておりました。
チャプターに分かれているのですが他のシーン同士の温度差が激しくて何を観ているのか分からなくなります。
特に、導入直後のキャバレーのシーンなどは使用してるEGO-WRAPPIN'の「色彩のブルース」も相まって、デヴィッド・リンチ監督の「ツイン・ピークス」に出てくるブラック・ロッジが頭を過る始末。
着ぐるみ犬の登場もなく、本当に何を観ているのか分からなくなります。(大事な事なので2度言います)
個人的には1番好きなシーンなんですが「犬」でやる事じゃないんですよね(笑)
兎にも角にもオダギリジョーさんの趣味全開なのが明らかな作品。
次は…作れるのかな。
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