THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIEのレビュー・感想・評価
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どこでもトビラ
狭間県警鑑識課警察犬係の人たちの話。
良くわからないキャバレー的なところに集まってくる面々、からの…なオープニングから始まって、警察犬オリバーのハンドラー青葉一平がインタビューを受ける様子になって行くけれど、エロオヤジだし会話できるしガッツリオダギリジョーだしなオリバーw
あらすじ紹介に記された内容のコメディが進行して行き…と思ったら、オムニバス形式の群像劇?
すっとぼけた楽しさはあるけれど終始グダグダで、オリバー以外は笑いにまでは繋がらない寸止めの様なコメディという感じで、まあそれなりにはというところかな。
有名俳優がカメオ的に結構沢山出てくるので、それを探すのも一興ということで。
それにしても、ごぶさたしていますな深津絵里が全然老けていなくてびっくりした。
オリバー最高
最後に驚き…
TV放送から観ていたので、映画化と聞いた時はすっごく期待してましたが、一寸オダギリワールドには着いて行けなく油断していたら最後の方で今年25周年で展示会も開催している、あの特撮の人間態の方が一瞬映った様な、またエンドロールにそのプロデューサーの方の名前が有った様な(違っていたら御免なさい)感じがしたのでそこが凄く気になりました…
映画監督オダギリジョーの作家性がでている
クリアにならない世界を、自分の頭でクリアする楽しみ
銃声や音に対する反応が印象的だった。
深津絵里は音で気絶するはずなのに気絶しない。
一方、シンガーは銃声を受けてもびくともしない。
「同じだけど同じじゃない」──この反復に、映画全体の仕掛けを感じさせられる。
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物語の始まりではオダジョーが「人間」として撃たれ、ラストでは池松くんが撃たれる。
繰り返される構造なのに結末は微妙に違う。
まるでどこかのルートが変わったことで、別の可能性に分岐したように思えた。
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お父さんの女装目覚めは「本世界」の出来事として描かれる。
魚、海、のどぐろ──「雄性先熟」という言葉が頭をよぎる。
世界はひとつではなく、海の中と地上を行き来するように、境界が曖昧にゆらいでいる。
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タコ焼き、小さいおじさん。
見えないだけで、いろんな世界とつながっている感覚。
もしかして、私たちのいる場所も2人がいたグツグツしていた「タコ焼きの中」なのかもしれない。
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小西さんのエピソードも忘れられない。
ボランティアの前はただのサラリーマン。
自殺しようとした瞬間、雷に打たれ、オリバーとフュージョン。
そこから「スーパーボランティア」へと変貌するくだりは、ありえないのに妙に説得力があった。
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そして驚いたのは、『クウガ』のグロンギ役だった俳優さんの出演。
思わず「えぐ!!!」と声が出た。
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インド映画のように突然踊り出すシーンもあり、意味がわからなさすぎて最高。
時効警察だって、熱海の捜査官だってそうだったじゃないか。熱海の捜査官は神話を極めたら理解できた。今回もこちらの知識量と繋げられるかの問題。
「わからないからつまらない」ではなく、「わからないからこそ好きになれる」映画だった。
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観終わった後に「クリアにならない」と言う人もいるけれど、
この作品は「自分の頭でクリアにする」映画だと思う。
もし誰もが同じ感想を持ってしまう作品だったら、こんなに面白くはならない。
シュールでハチャメチャ!
オダギリ・ジョーの趣味嗜好を堪能する映画
NHKのテレビシリーズは、ギャグやミュージカルやシュールな展開を盛り込みながらも、それなりに犯罪ミステリーとして成立していて、そうした「おふざけ」と真面目さのバランス感覚が好きだった。
翻って、この劇場版は、そんなバランス感覚をかなぐり捨て、完全に不条理劇に振り切っていて、頭で考えるより、心で感じる映画になっている。
序盤こそ、失踪したスーパーボランティアの行方を捜すミステリーになっているのだが、池松壮亮とオリバー(オダギリ・ジョー)の活躍はここまでで、後は、麻生久美子の父親(鹿賀丈史)のカミングアウトの話やら、「小さいおじさん」やタコ焼きにまつわる永瀬正敏の異世界巡りの話やらが延々と続いて、「一体、何を観せられているのだろう?」という気分になる。
ラストが冒頭のシーンに繋がるというオチはあるものの、ストーリーなど無いも同然で、そもそも、意味するものや作者の意図などを考察するような映画ではないのだろう。
趣向を凝らした分割画面や、同じフレーズでのしつこいやり取り、あるいは、破裂音で人が倒れる場面の繰り返しなどからは、オダギリ・ジョーの好みが感じ取れるし、物語には直接関係のない、巨大な月を背景とした海辺の岩場の上のベンチとか、廃墟の中で襲いかかってくる白い仮面の人々とかは、オダギリ・ジョーが、ただ撮ってみたかっただけのシーンであるに違いない。
吉岡里帆の台詞にNHKが出てくるだけでなく、「カムカムエヴリバディ」や「ドキュメント72時間」を連想させるような場面もあって、ドラマの企画を通してくれたNHKに、ちゃんと目配せしているところも嬉しくなる。
「ズバリ!」、これは、オダギリ・ジョーの、個人的な趣味嗜好を堪能する映画なのだろう。
劇場で上映される映画の多様性ということを考えれば、たまには、こういう個性的な作品があっても良いと思うし、そのような映画をシネコンで観られることは、ある意味、幸せなことなのだと思えるのである。
これはだめだ
2025年劇場鑑賞259本目。
エンドロール後映像無し。無いのかよ!
映画化すると聞いて録画はしてあったけど未見だったドラマ全話を観ましたが、謎が結構残っていて、映画前提か、と思って受け入れました。
いや謎放ったらかしじゃねぇか!しかも中盤からもう池松壮亮とオダギリジョーの話じゃなくなってんじゃねぇか!最後はえ?これで終わりじゃないよね?エンドロール少し流れて待て待て待てで巻き戻るよくある演出だよね?と思っていたらマジで終わってしまって愕然。
オダギリジョーさんはもう監督とかしないで仮面ライダークウガの劇場版に出て下さい・・・。クウガなら変身しなくても、ライダー1人も出てこない映画でもみんな納得してくれるから・・・。
なぜわざわざ映画化した?
オダギリジョーが企画・脚本・演出・編集・主演を務めるNHKで放映していたドラマの劇場版。でも、残念ながら、現時点で自分的には今年暫定ワースト作品かな?
本作の良いところ:俳優陣が豪華
本作の良くないところ:それ以外
確かに素晴らしい俳優陣が驚くほど多数出ている。しかし、それがプラスに働いているというより、役者の無駄遣いにしかなっていない。
あまりに多くの一流役者陣を揃えたが故に(出番を配分するためなのか)エピソード分けしてオムニバス形式で描かれるため、一貫して一つの話が進むのではない。その結果、そもそも主人公であるべきオリバーや、警察犬係の一平や冴子が活躍する場面がほとんどなくなっている。いったい、何のためにわざわざ映画化したのだろう?という疑問しか浮かばない。
とにかくテレビ・シリーズの大ファンだっという方や、『ツインピークス』の赤い部屋の場面などが好きな方、そして、よく分からないものを芸術だとありがたがるタイプの方にはお勧めだ。
まるでアート!感性を刺激される映画
久々に刺激的な邦画作品に出会いました。
それの刺激はどこか、アート鑑賞中に生じる独特な感覚と近いものがあり、私にとっては良質な栄養を摂取したような気持ちです。
これから観る方にお伝えしますが、先行情報(特に設定解説)でコメディの要素が強いので、オダギリジョーが着ぐるみを着て演じる奇抜で分かりやすいコメディ映画だと思って観ると怪我をしますよ!
私も開始までその考えでいましたが、冒頭シーンでその考えは手放し、それが正解でした。
【追記】
映画館にて2度目の鑑賞をしてきました。
たこ焼き、腐ったお菓子、銃声と倒れ込む人、それぞれの時空で現れる印象的なモチーフとトリガー、パラレルワールドを行き来した末に果に辿り着いた振り出しの世界、でもそれは本当に始めと同じ時空なのか。
明らかな異世界はすぐ分かる。では、これまでの日常と同じような顔をした異世界で人はいつ気がつく?今の日常は本当の世界?そもそも本当の世界とは?
珍妙な掛け合いのコメディからシュルレアリスムのような世界観、それを音楽の妙とともに映画という枠の中で表現しようとしたオダギリジョーにアッパレ。
テーマが不明
これは『ない』よオダジョー………。
うん。
ドラマ版はミステリーな要素がありつつエヴァみたいにぶん投げられてる感もあってそのバランス感覚が面白かった。
特に占い師が実は神々廻に催眠術にかけられた人が見てたイメージだったんだ〜とか分かるようなシーズン2の3エピソードはとても面白かった。
最後に神々廻がオダジョーになる所とかもね。
今回のはそのバランス感覚が完全に破綻してる。
あと50分足りなかったんじゃないの?
それかたこ焼きのシーンをとか『え?』とか『カッ!』の掛け合いのシーンとか、もう少し減らそうよ。
あそこ長過ぎて気が狂うかと思った。
Chapter毎の長さもめちゃくちゃバラバラ過ぎるしさ。
これで続き(というかオリバーの犬の作品群?でいいのかな?)なかったら怒るよホント。
この出来で最初の三日(金土日)で見て欲しいっていうのはちょっとイカンよ。
あと多分ドラマ版オリバー見てない人が見に来ても大丈夫とか言ってたけど絶対わからんよこれ。
オダギリさんのセンスを詰め合わせた不条理劇
ドラマ未鑑賞です。
俳優陣が豪華。そして熱演。
映画館で声に出したかったこと。
深津さんお美しい。音楽はEGO-WRAPPINか、エモい、いい雰囲気。浩市さんも加賀さんも、いいのかその役で(好き)。インド映画にリスペクト? アメリカンダイナーは好きだ。「Shall we dance?」「Oui. 」の英仏会話は笑うところだね。キーワードは「ポータル」か。
ばらばらかと思ってたシーンがつながってきても相当シュールだけど。なんか楽しかったです。
観る者を異世界にいざなうことができれば映画は成功、なんでしょうか?
 正直、万人受けはしないでしょうねぇ
 TV版は観ていないので、どんな感じだったか分かりませんが、この映画のまんまだったら、流石にNHK地上波でオンエアは無理だったと思います
 個々のシーンはよく出来ていたり、クスッとさせらりたりはしましたよ。それなりには
 (笑いのツボは遠くないようです)
 ザックリ纏めるとこんな感じでしょうか
1) 「ある警察犬ハンドラーにはバディ(犬)が着ぐるみを着たオッサンに見える」って設定、面白そう
2) その周りに、色々、ヘンテコな登場人物達を並べてみよう
3) 色々、面白いコントが作れるぞ
4) 色々思いついたんで、繋げたら映画くらいの尺になりそうだ
5) とは言え、ただ繋ぐのはムリがあるから、場面切り替えの装置が要るね (...どこでもドア的な)
 とまぁ、こんな感じですか。じゃコント集で良くない? (NHK L◯FE みたいな)
 ストーリーの整合を無視して無理やり全部をつなげること自体には、さして意味があるようには思えない、気がします
 実力のある俳優で豪華に演れば、そりゃ個々の(コントの)クオリティは上がります。無駄遣い、とは思いません(だって、面白いんだから)
 でも、それはとても演技力のある芸人のコントが面白い、というのと同じ意味です
 映画が、よく総合芸術と言われるのは、普遍的な"何か"を描こうとしているからなんだと思うんですよね
気楽に笑えると思っていたけど
扉男
【オダギリジョー、やりたい放題の邦画では珍しい超シュールムービー。久しぶりに美しき奥様も雰囲気バッチリな役で御出演で、俳優陣も超豪華です、ビックリ!】
ー もうさ、初っ端から、格好良い人なのに、着ぐるみオリバーのオダギリジョーが、可笑しくってさ。
  それが、チャプターが進むうちに、ドンドン、展開と世界観がシュールになって行って、よく分からんなア、と思っていたら、この映画、NHKでの番組が元ネタなんだね。
  知らんかったよ。TVはニュースしか観ないもん。
  紅い扉、タコ焼き、ちっさいオジサン、スーパーボランティア・・。不思議アイテムてんこ盛りだったな。
  嬉しかったのは、ホント久しぶりに観たオダギリジョーの奥様が、雰囲気バッチリの役で御出演されていた事かな。変わらないねえ。美しいねえ。ー
<でもさ、チョイ思ったのだけれども、シネコンで上映するのであればソコソコ、エンタメ性を持たせた方が良いんじゃないかな、と思ったよ。
 才人、オダギリジョーさん。如何でしょうか!!じゃーね!>
■今作の感想は、楽しい、知的、難しいという初めての組み合わせに成っちゃったよ!!
オダギリジョーさんの趣味全開
NHKで放送されていた着ぐるみ犬の映画版ですがシュールな展開に拍車がかかり物語が完全崩壊しちゃってます。
最初のうちは笑い声が聞こえていた劇場内も後半になるに連れて笑いが消え、水を打ったように静まり返っておりました。
チャプターに分かれているのですが他のシーン同士の温度差が激しくて何を観ているのか分からなくなります。
特に、導入直後のキャバレーのシーンなどは使用してるEGO-WRAPPIN'の「色彩のブルース」も相まって、デヴィッド・リンチ監督の「ツイン・ピークス」に出てくるブラック・ロッジが頭を過る始末。
着ぐるみ犬の登場もなく、本当に何を観ているのか分からなくなります。(大事な事なので2度言います)
個人的には1番好きなシーンなんですが「犬」でやる事じゃないんですよね(笑)
兎にも角にもオダギリジョーさんの趣味全開なのが明らかな作品。
次は…作れるのかな。
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