劇場公開日 2025年9月26日

「ドラマ版のノリでよかったのに…」THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 ドラマ版のノリでよかったのに…

2025年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

■ 作品情報
オダギリジョーが監督・脚本・編集を務める。主要キャストは池松壮亮、オダギリジョー、麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、鹿賀丈史、吉岡里帆、深津絵里など豪華俳優陣。

■ ストーリー
鑑識課警察犬係のハンドラーである青葉一平には、相棒の警察犬オリバーが、酒と煙草と女を好む着ぐるみのおじさんに見える。彼らは数々の不可解な事件に挑んできた。劇場版では、一平とオリバーが行方不明者であるコニシさんの捜索のため、リヤカーが残された海辺のホテルへと向かう。しかし、その先に待ち受けるのは、開けてはいけない扉の向こうに広がる、前代未聞の不思議な世界。物語は、予測不能なカオスな展開へと突入していく。

■ 感想
あの独特なドラマがまさか映画化されるとは!耳にしたときは、正直なところ不安半分、期待半分といった心境でした。そんなわけで、公開初日からのレビュー低評価を目にし、やはりドラマ未視聴勢には、あのシュールでナンセンスな世界観は響かないのだろうな、と勝手に納得していました。しかし、あのノリが嫌いではない自分ならきっと楽しめるだろうと、オリバーとの再会を楽しみに劇場に足を運びました。

開幕当初こそ意味不明でしたが、序盤はテレビドラマと同じノリを感じ、一平を始めとするハンドラーたちの懐かしい顔ぶれににホッとします。オリバーも相変わらずの着ぐるみ姿で、彼と一平のやりとりに思わず顔がほころびます。ドラマ版の映像がちょこちょこ挿入される演出も、ファンにはうれしいサプライズです。しかし、そんな雰囲気も長くは続かず、物語は怒涛の勢いでカオスな展開へと突き進んでいきます。もうこれは「考えたら負け」というレベルを超えて、理解することを放棄せざるを得ません。

そして何より衝撃的なのは、肝心のオリバーが、途中からほとんど登場しなくなってしまうこと。見たいものは見せてもらえず、これだけの豪華俳優陣を集めて、いったい何を見せられているのだろう、という戸惑いが募ります。いや、むしろ、これほど名だたる俳優たちが、よくぞこんな支離滅裂な作品に付き合ってくれたものだと、その寛容さを賞賛したくなります。

それでも、やはり一人のファンとしては、この劇場版はいただけません。話が多少ぶっ飛んでいても構いませんが、ドラマ版の核であったオリバーと一平のユーモラスなやりとり、その周囲でボケ倒す同僚たち、そして都合よく事件が解決していくあの独特のテンポ感を、劇場版でも存分に味わわせてほしかったです。

おじゃる
トミーさんのコメント
2025年10月3日

共感&コメントありがとうございます。
渡された脚本を何回か読んだけれどまるで意味が解らなかったと、言っていました。

トミー
トミーさんのコメント
2025年9月30日

深津さんがオファーを受けた時、オダジョーの脚本がまるで・・と言ったのがよく解りますね。
オダジョー好きにして!とGOサインだったんでしょうか。

トミー