「何もない日常の中に、とてつもない成長・変化が秘めている少年時代」海辺へ行く道 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
何もない日常の中に、とてつもない成長・変化が秘めている少年時代
純粋に子どもらしい生活を送る少年たちに、ちょっと変わった大人たちの存在によって、
子どもの持っている「可塑性」とも言えるような力が露わになって、心地いい2時間でした
学校は出てくるものの、授業勉強の場面はなく、クラブ活動や放課後の子ども同士や家庭でのおしゃべりであったり、また好きなことに専念して創作する場面であったり、勉強以外の場面で子どもが成長していく過程が流れていきます そういった時期に出会った大人や友人、趣味によって得られた力が、子どもを大人に向けて創り上げていく、そんな様でしょうか 登場する大人たちは、学校・家族の「いつもの大人」ではなく、外部からきた「怪しい大人」であることがストーリーになっています みなさんがおっしゃる通り豪華な顔ぶれではありますが、主人公は子どもで、遠いロケ地なのにもったいないと思ってしまいます 唐田さんも明るかったし、剛力さんも俳優としての印象を残してくれました ポスターにはなくエンドロールには名前のあった河井青葉さんや宇野祥平さんも、大事なところで存在をみせていました 駒井漣さんの名前も嬉しかったです あれほど「怪しい大人」に出会うことは実際にはないにしても、「芸術」という個人によって捉え方に幅があり、親にとっては「勉強とは捉えない不要なもの」が、少年時代の子どもたちにいい形で投影されているのが、快く思いました(9月4日 イオンシネマ和歌山 にて鑑賞)
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