「ポスター通りの雑多なコラージュ」海辺へ行く道 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ポスター通りの雑多なコラージュ
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『いとみち』の監督で、好きなキャストが多く出るので楽しみにしていた本作。
…で、これは結局なんの話だったんだろう。
主人公の奏介が色んな人から美術的な依頼を受ける様が軸、なのかな。
しかし主人公ともアートとも無関係な話も混ざっており、そもそも主人公が主人公っぽくない。
一つ一つ触れるにはあまりにエピソードが多く、それぞれの繋がりが微妙なので逆に複雑。
膨らませれば面白くなりそうなネタを雑に使い捨ててて勿体ない上に、見てるこちらは消化不良。
あんなに上に載ってた高良健吾と唐田えりかは1章で退場かい。
ダイバーが宮藤官九郎とか気付かんわ。
麻生久美子が親じゃなくて親戚、など設定も意味を感じないものが多数。
借金返したのにケンがいなくなった理由は?
すず婆ちゃんのお金とか、介護職員の真意とか、人魚の模型売却の経緯なども語られない。
というかキャラの背景が一切描かれないから、知らないドラマの総集編見てる感じ。
わざわざ声のみの出演に松山ケンイチと駒井蓮を呼ぶあたり、同窓会感覚で撮ったのだろうか。
少なくとも140分の長尺で撮る作品ではない。
豆腐すら切れない包丁は逆に凄いし、審判のいる生き残り制の盆踊りは好き。
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