秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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初恋は儚くとも楽しみ、人生は短くとも尊びたい
小学生の貴樹と明里が過ごした日常の想い出は美しい色合いで、その映像美に何処か懐かしさを感じて惹き込まれる。雪の降るホームで、貴樹を見送る明里は貴樹の明るい未来を願いつつも、既に自らの明日を見つめて別れを決心していたのであろうか? もし、貴樹が言葉で"好きだ"と伝えていたら二人の未来は違っていたのだろうか? それから16年の歳月が過ぎ30歳になる頃の場面では、二人の偶然の再会に期待を寄せて観ていたが実現する筈もなくモヤッとさせられた。"ただ話したいだけ" 、それすらも叶わなかったのは、今の二人は各々が自分の世界で暮らし明里は既に結婚していたので交わらないことが運命と云うことなのか? それとも、大人になった二人が会えば美しい想い出が色褪せる結果に繋がってしまうからだろうか? そして、過去に交わした約束の日に貴樹は雪の降る桜の木の前で明里を待つが、それは美しくも切ない想い出であることを知る。貴樹は、岩舟駅の待合室で深夜まで待っていてくれた明里への想いをプラネタリウムの館長に聞いてもらう訳だが、果たして立ち止まっていた自分を解放して灰色のビルに囲まれた世界から踏み出すことが出来るだろうか…
貴樹が踏切を渡るシーンですれ違う明里を見るのは、未だ明里を忘れられないからであろう。16年の歳月は容易には消化できない。
ところで別件にはなるが、花苗(森七菜)の青春は瑞々しさに溢れていた。彼女の恋も儚く散ってしまうが、そのことも含めて花苗の人生は輝き続けているに違いない。
この映画は、過ぎ去った日々を振り返ってみると桜の花びらが秒速5センチメートルで散り落ちるが如く短いと教えてくれたと思うが、今の自分は晩年の寂しさを隠しつつ人生は未だ長いと思って抗いたい。
ちょっと赤面してしまうがそれも良い。
なんと言うか甘酸っぱさもありこれをドラマで観るのは恥ずかしい。
恥ずかしいに恥ずかしいを重ねていて観ていてちょっとふわふわしてしまう。。
からの現実~×2
ふわふわと道程の青春時代のまどろみにいたはずなのに急に夢から叩き起こされるのが評価◎
人間の心の揺れ動きが見事に表現された作品
原作は小説で読み、このモヤモヤをどう表現されるのかドキドキしながら鑑賞しました。まず映像の美しさとエモさに引きこまれましたし、貴樹を演じた3人の役者の繋がりがとても自然で驚きました。どなたも素晴らしいお芝居で貴樹の心の葛藤、微妙な揺れ動きが伝わってきました。
原作から追加されたプラネタリウムのシーンは本当に松村北斗さんのお芝居に圧倒され、自然と涙が出てきました。他の作品も拝見したことがありますが、心の内面を丁寧に表現できる素晴らしい役者すんだなと思いました。
また、パンフレットを読み、奥山監督の作品の分析力と思慮深さに驚かされました。なかなか気づけなかった監督のこめた思いも感じながら観ることができ、解像度があがりました
遠野に全共感することは難しい、だけどこんな淡い記憶あったなと思い出させてくれる作品
原作未視聴、実写から入っての感想
結論から言うとアニメだから成り立つストーリーだと思った
男女で分けるものでもないけれど
もしここで区別をつけるとしたら主に男性目線なストーリーであり観客も男性の方が自分と重ねる瞬間は多かったのではないか
現在の遠野の姿に半分理解しつつ、半分は共感できないうじうじさを感じたため評価が難しいが
あの淡い記憶は誰しもがそんな幼少時代があったねと思わせてくれるような演技が良かったのでここを評価したいと思う
このストーリーで理解できた点は
・雑談をすることは悪いことではないということ
私も雑談は不要だと思っていたけれど、雑談することで自分が進めていないことを認められる、誰かの助けを借りて前を向けるのを知ったから雑談は悪いことじゃないよ、と序盤の遠野に言ってあげたい(結果的に雑談をできるようにはなるけれど)
・転校生という共通点にシンパシーを感じる点
これは学生以外にもあり得る話だが共通点があるとグッと距離は縮まるし良き理解者だとも思うしもっと話たいと思う
遠野と明里はそれが知らない土地の中でできた友達だったからこそ余計に思いが深いのだろう
・明里が約束は忘れて過ごしていてほしいと思う点
あの日あの時それぞれの一歩を踏み出せたのは紛れもなく相手のおかげだけれど明里は大切に別のフォルダとして保存したところに女性的目線が入ると感じた
私だって小さいころ本当に些細な出会いで好きになった相手を思い出せるくらい大切にしまってある
だけどあのフォルダをもう一度開けなおそうとは思わない
しもしそんな状況が訪れても今の幸せを離さずに過ごして欲しいと願ってしまうだろう
・好きな時に好きと言えない点
本当に失ってから大切さに気づくのと同じ感覚
これに関しては本作品を見て気づきがあるいい点だと思ったがいい言葉なのに映像の中ではさらっと流れたなとも感じた
共感できなかった点
・後半ようやく雑談をして前へ進む何かを掴みかけているのに最後の踏切で電車がすぎるまでずっと、ずっと待ち続けている点
おそらくこの意図はないのだろうけれど遠野はいつ前を向いてくれるんだろうと思ってしまい観客の心情をミスリードした感がある
・高校時代の遠野の誰も眼中にない姿
それ自体は構わないが、花苗の気持ちを知りながら一緒にいたんだろうな、自分は何かを伝えるわけではないのにと思ってしまいずるい人だなと思った
そして同じことをまた会社員になっても繰り返す姿はなんだかなぁと思ってしまう
・親目線だと子どもの安否が心配になる点
映画だから!と言われればそれまでだが、雪の中栃木に行き置き手紙だけで出てくる2人をみて
実写化したことによりアニメを知らない勢はリアルとリンクさせて感情移入ができなかったらしい(一緒に見に行った人の感想)
ファンタジーでもアリと思う作品はたくさんあるが
今回についてはファンタジーになるつもりはないけどファンタジーになってしまった作品だったなと感じた
別視点での感想として役者さんたちにコメントを添える
・松村北斗さん
遠野には共感できないのだがプラネタリウムで言葉を詰まらせながら話すところや話しづらそうに会話をはじめる点は彼だからできる演技だなと思った
また声の良さも相まってプラネタリウムのナレーションが十分よかったとおもえた場面でした
・宮﨑あおいさん
本当にいつまでも可愛らしくてずっと好きな女優さんであり、自然派だなぁと改めて感じる気張ってない大人な感じがいい
その場面ごとに一番溶け込む演技だった
・森七菜さん
国宝の時も思ったがどんどんスキルを上げている
今年は助演で数々の作品に出られている
学生時代の姿があまりにも可愛すぎて本当に恋する乙女だったし泣きの演技もよかった
キュンときてしまうくらいには照れた顔が愛らしい
・上田悠斗さん、白山乃愛さん
大切な幼少期シーンを愛おしく演じていた
きっと誰しもがこんな昔があったねと思い出させてくれる2人の距離感がちょうどよかった
全体的に自然な演技をできる役者さんが配役されているところは良かったと感じる
綺麗な景色と思い出
空と桜と雪、風景がとても綺麗でした。新海誠さんの世界を実写でも上手く表現されていて驚きました。物語としては、小中学生時代の2人がとても良かったです。特に明里ちゃんが可愛くて。白山乃愛ちゃん。これから楽しみな子役さんです。だから、高畑充希さんは少し違和感があったかな。高校時代の森七菜ちゃんも高校生を演じきっていて凄く良かったです。松村北斗さんの演技はとても好きなので、後半切なくて涙しましたが、でも女の子側に視点を変えてみると未練タラタラで眼中に入れて貰えないの可哀想過ぎるかも。あと、宮崎あおいさんと吉岡秀隆さんが同僚になってて2人と繋がってるのが、ニアミスありありでうーん…。結末は知っていたけど、それでも何故、結ばれなかったのかモヤモヤしてしまいました。あと、やっぱり山崎まさよしさんの曲をメインにして欲しかったです。評価が高くて期待値が上がっていた分、少々辛口になってしまいました。
これじゃない、、、
原作アニメファンなので、どーしても納得いかないところが多く、、、
原作の映像美へのリスペクト、実写として進化させたい意欲は分かるが、あまりに主人公が未練たらし過ぎて感情移入できず、、、
ご都合主義的に主人公の2人以外がニアミスしすぎるのも冷める。
なんでこんなに感情移入できないんだろうか。
あんなに泣くかね。そんなに好きならもっと早くに会えるチャンスはいくらでもあっただろうに。そのツッコミどころは原作でもあるんだけど、アニメならではの映像美とノスタルジーでかわせたのに、饒舌になりすぎたために、ツッコミどころが多すぎて、全然乗れない。
もっとうまくやりようあっただろうに、、、
うーん、とにかくこれじゃない感。
アニメの実写は限界あるんですね。
刺さった
原作が好きで、演じる俳優陣も好きで鑑賞。
原作を忠実に実写化しつつ、実写オリジナルの要素もあって、登場人物たちの人柄や心情が見えて、作品の中で生き生きとしていると感じた。
監督はキャラクターを相当深堀したんだろうな。実写ならではの表現の幅の中に、細かくそれが散りばめられている気がした。
白山乃愛さんと上田悠斗さんは本当に可愛いし、幼少期のああいう2人だけの世界みたいなのあるな〜と感じた。
森七菜さんと青木柚さんの掛け合いも好き。セリフっぽくなさがむず痒くて、青春時代の甘酸っぱさにキュンキュンした。
高畑充希さんも本当に素敵で、芯の通ったキャラクターがよく見えるし、個人的には、それまで気づかなかったけど、プラネタリウムで拍手した時に、あーやっぱり指輪してる、、いつから結婚してたの、、?と切なくなった。
松村北斗さんは本当にこういう役が似合う。ご自身の性格や考え方を遠野貴樹という人物と重ねて演じられた部分があるんじゃないかなと一ファンとしては思ってしまった。
あと本当に映像が綺麗すぎて驚き。
間違いなくもう一回見る。
実写化した意義がある作品
正直アニメ版は「美化された、初恋拗らせ男」の閉塞感が漂っていて、んー苦手で…。
実写化されるということで、10年ぶり位にアニメ版を振り返って見てけど、やっぱり風景描写はめっちゃ綺麗だけど、なぜ世の中でこんなに評価されてるのかが、分からずだった私。
今回、実写版で、大人になってからの貴樹パートや、明里の日常が丁寧に描かれていて、一気に解像度が高まりました。
高畑さんのプラネタリウム帰りのバスのシーンから自然と涙が。
松村北斗さんの独白シーンは胸が詰まる気持ちに。なんであんな演技できるのか。
そして最後の踏切シーンは、前向きな一歩なんだなと分かりました。
誰かに伝えた言葉が、相手とってこんなにも「養分」になることがあるんだなと。
自分も言葉を大切に伝えたいし、もらった言葉を大事にしていきたいなと思う、素敵な作品でした🌸
アニメ未見:映像に役者の佇まいは絶品、気持ちの動線が難しかった
アニメ未見の感想です。
桜、雪、月、海、空、映像美はとにかく絶品。
高校時代の思い出は花苗の恋心もあってきらめきのカラットが半端なかったです。
登場人物それぞれのセリフまわしや佇まいは、日常生活のやりとりを切り抜いたような自然さで、行きつけの紀伊國屋書店そのままの風景もあいまって、現実との地続き感がありました。
松村北斗さんは、ファーストキスも良かったですが、今回もあれだけ生気がないのに格好良いのがすごい!
ですが、気持ちの動線の持っていきようが難しかったです。
アニメ未見なのですが、貴樹の名をパンフレットで見た明里が次のシーンでバスを降りたり、明里も貴樹に気持ちがあるのではというミスリードがあったり、高校時代は花苗の立場で貴樹が何を考えているのかわからなくもどかしい気持ちになったりして、気持ちがすっと流れてクライマックスを気持ちよく浴びられる感じではありませんでした。
明里が別れの時に口にした言葉が、最初はアナウンスや鳥の声でかき消され、あとで聞こえるというのも、ちょっともったいぶっててにごらせてしまったかなと思います。
見終わったあと、会いたい会いたいと思っていた人は、実はすぐそこですれ違っているかも、という人とのつながりも味わいかなと思いましたが、ミスリードを企図していたとしたら、そこはいらなかったかなと思います。
世界観に命を吹き込む演技
オリジナルのアニメーションは未見。また、新海誠監督作品が好きだけど
全作品を観てはいないので”にわか”ファンとしての感想。
・独特の世界観が好き。過去に鑑賞した新海誠監督作品に通じる雰囲気。
・原作アニメとの比較ではなく劇映画として、登場人物に共感できる。
生身の人間が演じるからこそ表現できる機微が伝わってきた。
優秀なアニメーターさんが作画して優秀な声優さんが声を吹き込んだ
作品ももちろん良いはずだが、実写の方がより多くのことを語って
くれるのではないか。フィクションでありながら自分事のような感覚で
観ることができる、そう思った。もちろん演者に演技力がある
という前提で。
大事件が起きたり誰かが亡くなったりする話ではなく、親の転勤で離れ離れ
になった初恋の人を一途に思い続けるある男(遠野貴樹=松村北斗)の物語。
派手な見せ場が好きな人には物足りないかもしれない。実際、隣の
席にいた人が足を何度も組み替えたりため息をつく音が聞こえてきた。
多分その人には退屈だったのだろう。
自分も最初の方は方向性が掴めず戸惑った。そして物語そのものよりも
情景描写や場面ごとの心の機微に注目しているとだんだんその世界観に
引き込まれていった。宇宙や星に関係する話がたくさん出てくるのが独特だ。
何度も出てくる、桜の花びらや雪が”秒速5センチメートル”で舞い降りる
場面での空気感が好きだ。
ちょっと謎だったのが、栃木県岩舟の彼女に会いに行くとなった時にどうして
待ち合わせがあの時間だったのだろうということ。家に泊めてもらう前提
ならそれもありかもしれないが、画面を見た限りでは違うようだった。
何か特別な理由を説明する描写があったか?結局朝お別れすることになるが
その間はどこで何をしていた?
小学生~中学生カップルの瑞々しさがある演技が良かった。当時過ごした
時間を二人ともとても愛おしく心に刻んでいた。それが長い年月を経ても
それぞれの生き方に影響しているところが良かった。成人した二人を
演じた松村北斗・高畑充希の演技ももちろん良かった。
この作品の主要な出演者は会話がとても自然な感じで、どこにでもいる
普通の人の物語という親近感があった。物語を動かすための説明ではなくて
今この瞬間を生きている人間の普通の会話に聞こえた。
二人をつなぐ接点が見えてきて、最後は再会してハッピーエンドかと
思ったらそうではなかった。かつて「2009年に同じ場所で再会しよう」と
言っていたその場所に彼女は現れず。
小学校時代は親の転勤で離れ離れになることが決まった日にちょうど
踏切のあちら側とこちら側にいる場面があった。
大人になってからの踏切の場面。いつかは再会できると期待していて踏切を
渡る時、すれ違ったのはもしかして?ところがすれ違った後遮断機が降りて
電車が何本か通過。電車が通り過ぎた後にはもう彼女の姿はなかった。
その前に新しいパートナーと一緒の場面があったし、彼女にしてみれば
「元気でいてくれればそれで良い」ということなのだろう。すれ違うだけで
多分目線も合わせていない。切ない終わり方だ。でも余韻がずっと残った。
自分も親の仕事の関係でよく引っ越しをしたし当然転校もした。だから
何となく身近な物語と感じた。親の転勤で仲良しと離れ離れになってしまう
経験はかなり多くの人があるだろう。割とありふれたそんな出来事を物語と
して膨らませ、こんなにも切ない感情にさせることができる新海誠や映像作家
たち。やっぱり彼らはそういう才能に恵まれているんだなと改めて思った。
映像面では、まだスマホが普及していなかった時代を表現するためか、
35ミリフィルムで撮ったような画質になっていた。懐かしい雰囲気を感じた。
たくさんの印象的な場面があった。好きな映画ではあるが、所々で手持ち
カメラにしてわざと手ぶれさせた映像は好きではなかった。
実写版に何を期待していたのかな
遠景の構図は新海誠っぽくまとめていました。
ベースは新海誠作品だからそれっぽいのですが、
最期に見せたのは、男のファンタジーと女のリアルというのでしょうか。
あの雪のシーンは、やはりCGなのかな?
ラストシーンは「君の名は。」?
そして、強引にエンディング米津玄師に持っていった気がしました。
なんだかなあ
私が鬱になってるからかあんま内容が響いてこなかった
ダラダラ展開が続いてダラダラ男のほうが恋愛を引きずってる感じがなんかリアルだけどもうちょいどうにかならないもんかなあって感じになった
優しいのはわかる、だけど曖昧な態度を彼女さんに取りすぎてるのがやっぱ鼻につくって言うかだったらはじめから付き合うなよって気持ちがデカくなってしまった…あとフィクションだからありえないとは分かっているんだけどそれにしても色々と美化されすぎていたり美しく描かれすぎてる感じがして無駄の一切排除された濃すぎる料理感あってなんか微妙だった。アニメ原作もこれもやっぱり私の感性とは合わないのかも。リアリティのある展開のほうが好み。ただ好きな人はホントに好きな展開だろうなとは思った。すごくロマンチックだし。ただもうそこまで彼らの気持ちに寄り添えるほど気持ちが若くないのかもと思った。さっさと前に進んだらいいのに、と思ってしまった笑まあこれは原作の流れ汲んでるからそもそも仕方ないんだろうけど
それでも映画としては完成はされてて画面が綺麗だったし何より俳優さん達、女優さん達が魅力的だった。それだけでも観て良かったなと思った。宮崎あおいが可愛すぎる。
松村北斗じゃない、遠野貴樹がそこにいた
エンドロールが終わるまで、誰も席を立たなかった。どんな映画でも絶対にエンドロールが流れ始めて席を立つ方っている。誰もが余韻に浸っていたんだと思う。
言葉だけじゃなく、表情、間、風景全てを感じて観てほしい。一瞬も目が離せない。
この映画に限っては何か食べながらではなく、ただ観て欲しい、というか、買っても食べるタイミングがどこにもないと言う方が正しい気がする。賑やかな映画では売上に貢献したい。
ここからネタバレ
明里は結婚してたんだ、やっぱり女の人の方が現実的ではあるよな、と思うなど。未練があるのは男性よね…
貴樹が、前を向いたというのが表情からも、行動からもわかるエンディングになっている。ぺしょぺしょ泣く松村北斗は最高だ。かわいすぎた。周りも泣いてた。エンドロール終わってから鼻もかんでた。
高校時代から大人の描写は、心ここに在らず感がすごく上手だったな。タバコを吸うということ=なんか自分を大事にしていない感なのかなって。プログラミングも、なるべく人と関わらないでできる仕事探したんだろうなって感じ。前を向いて歩き出したあとはたぶんもう吸わないんだろうなって気がした。
遠野貴樹を演じた役者さん全員がずばらしかった。遠野貴樹の理解が同じになっていないと、こうはならないなと。
彼の生解説プラネタリウムは観に行きたいよね。録音でよいのでどこかでコラボしていただけないものか…
原作が、何回観ても途中で寝てしまうためどんなエンディングか知らずに観ていたが、この機会にまたチャレンジしたいと思う。
喪失感の先の光
物語の随所にある貴樹の抱く喪失感を凄く感じた。
けど、もしかしたら誰もが持っている喪失感なのかもしれないし、縁がまったくない人もいるのかもしれない。
その喪失感を長い年月と経験をかけて自分に落とし込んで進んでいく貴樹くんに涙が止まらなかった。
地球が終わるんじゃなくて、一つの句点を打てたのかなって感じた。
これまでも自分の物語として、そして新しい続きを続けていく。
最後に そんな貴樹くんの背中が見れて本当に良かった。
そんな風に物語に入り込めたのは、随所にちりばめられた映像の工夫と役者の演技力だと思う。
個人的にではあるが、明里の小・中学生役の白山乃愛さん、貴樹の高校生役の青木柚さん、そして貴樹役の松村北斗さん、明里役の高畑充希さん この方々がその瞬間瞬間の感情表現が与えられるものと考える余白とで絶妙なバランスでした。
あとラスト 館長である吉岡秀隆さんとの やり取りは必見。
ほんっとに良かったです、もっと回数重ねて細かい所まで観て、物語の奥深くまで入り込みたい。
時代背景も考えるとより深い
1995-1998年:作中の高校生の頃に携帯電話・PHSの普及
コミュニケーションツールが無く手紙でやり取りするしかない時代
2000年前後:作中の大学卒業の頃に就職氷河期
やりたい仕事につくことが難しかった時代
(求人率が低く、数十社受けても受からない時代)
連絡が取りづらく心が離れていくが想い出を忘れられず、
また望んだ仕事(天体関連)も得られない
そんな中再生していく物語
よく再現されている。
実写化されたシーンについては、とても丁寧に再現されており、特にコスモナウトの高校生時代のシーンは印象的でした。
アニメ版の雰囲気や世界観をしっかり踏襲していて、ファンとしても満足できる仕上がりだと思います。
一方で、もともと60分ほどのアニメーション作品を2時間に拡張したことで、オリジナルのストーリー要素が追加されています。
この追加部分は少しもどかしい展開や時系列の入れ替えがあり、アニメを観ている人からすると「ん?」と感じる箇所もありました。
それでも、アニメ版の名シーンが実写でしっかり再現されている点は高く評価できます。個人的にはその部分だけでほぼ満点をあげたいくらいです。
とはいえ、オリジナル要素にやや違和感を覚えたため、全体としては80点ほどの評価になります。
もともと1時間のアニメを2時間の劇場作品に仕上げ、より一般向けに構成したと考えれば、とてもよくできた実写化だと思います。
最後に、序盤は「見る映画を間違えた?」と思いました。
心の柔らかさをずっと持ち続けて行きたい
懐かしさを覚える美しい風景
優しく寄り添い救い上げてくれる音楽
素敵な言葉たち
演者みなさんの繊細で胸に来るお芝居
琴線に触れるシーンが多すぎて上手く感想が纏まらないくらい自分の中でさまざま感情が一夜明けても巡っていたし、今もまだ静かに感情が揺さぶられ続けている様に感じます。
良かった。
本当に良かった。
まるっと抱きしめたくなる様な愛おしい作品に出逢えました。
原作者である新海誠さんはもとより、奥山由之監督、主演・松村北斗さん始めキャストスタッフの皆々様、素晴らしい作品をありがとうございます。
また観に行きます
ネタバレです
ネタバレです
アニメ未見、情報をほぼ入れず見ました
こんなに綺麗な映像で、現実でなくて
映画なんだから夢物語でいいじゃん!
ってマジで思いました笑
私的には十数年も誰かを思い続けるというのは
この主人公だから許されるかもだけど、
正直、気持ち悪い、ありえない
そんなのない、現実的じゃない
とか思いたいところだけど、
それでも、それでも、
この映画では
2人にくっついて欲しいと
切に切に願ってしまった
終盤、桜の木の下に彼女にいてほしかった
でも、バスでチラシの主人公の名前を発見
した時の彼女のリアクションがあまりに薄く
あ、これ、もしかしたら
って思ってしまった
それでも、願いが叶うなら、
あの桜の木の下に彼女にいて欲しかった
願ってしまった
残業で彼女が居酒屋に来れなかったシーンも
あーーって思ってしまった
作り手の思う壺だ笑
わかっているけど映像が
あまりに綺麗で切なくて没入してしまった
子供時代も青年期もとても良かった
山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」、『月とキャベツ』なんて懐かしい映画
手に届かないどうしょうもない願いの映画
だからこれを絡めてくる時点で
今回の映画の結末はわかっていたんだけど、
それでも、くっついてほしかった
ラスト、館長のそばで泣きながら
心中を吐露する主人公に共感して涙が溢れた
どう表現していいかわからないけど
私は見てよかった、とてもよかった
最後の踏切
電車が去っても彼女がいないことは
もうわかってるんだけど
もう期待もしないんだけど
現実をこれからも生きるという
ラストシーンとしてはとても納得した
もう一回見ようかな
主人公の男性、めちゃくちゃ良い
アイドルと思えない
月まで
公開日に観に行きました。
個人的には、とても良かったです。
勝手な解釈ですが、出会いによって人は変われる。
そんなメッセージを受け取りました。
それは、人との出会いだけではなくて、星々だったり、音楽だっり。
主人公は、ヒロインとの出会いで恋という優しい呪いにかかっています。いや、もう愛になってたかもしれないですね。
対処的にヒロインは主人公との出会いによって、恋の種を糧にして暗い未来から名前の通り明るい人間になれました。
最後には、館長からヒロインの思いを聞けた事で、恥ずかしくない自分の道を歩む決意をしたように感じました。
最後に月まで11年。
この言葉を聞いて私か感じたものは、hump backの月までと言う曲です。
月くらいまでなら迎えにいったのに。という歌詞が11年ぐらいかけてでも会いに行くというより深い愛の歌に聞こえました。
何が言いたいかというと、知ってる事が増えるときっと感じれる事、見える世界が広がるという事です。
だから人は色んな出会いにワクワクするんだろうな。
秒速5センチメートル。花びらですら進んでるんだ頑張ろ
いらない偶然を足しすぎ
種子島にいるはずの澄田お姉さんが、なぜか東京に現れ、しかも教師から書店員に転職して、明里の同僚になっています。さらに、偶然街で昔の教え子である貴樹と再会し、明里を誘って三人で飲みに行こうとします。たった今再会したばかりの、特別親しいわけでもない元教え子なのに、親しくもない同僚を急に誘うなんて、普通ありえるでしょうか? この展開は、0.000003%の確率といったレベルの話ではなく、ただの都合のいい偶然にしか見えません。
正直、澄田お姉さんが東京にいること自体に強い違和感があり、物語に不要だと感じました。もし繋ぎ役が必要なら、新しいキャラクターを登場させればよかったと思います。現在の設定はあまりにも無理やりです。同様に、プラネタリウムの館長もただ都合よく配置された存在にしか見えず、偶然があまりにも多すぎます。
原作では、貴樹と明里は繋がりを失い、人生が平行線をたどります。いつも心のどこかで探し求めながらも、簡単には再会できない。最後に、偶然踏切ですれ違う――この十数年間待ち続けた、たった一つの偶然こそが、切なさの真髄ではないでしょうか。
全227件中、161~180件目を表示
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