秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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追体験と思いきやよく考えてみると自分も似た経験してた
見てすぐの感想は『主人公もっとしっかりせえよ』だったけど、私は見た目もそんなだしあまりモテない人生を送ってきたので、何の努力もなくモテる主人公を羨ましく感じながら映画館を出ました。
ラストで跡が残るほど涙を流し、感慨にふけったのはこの作品による追体験のためだと思ってました。
しかし翌日仕事を終え、電車の中でふと思い出したんです。自分も小学生だったとき好きな人が引っ越した経験があったなあと。
その人とは小学校5年のクラス替えで仲良くなり休憩時間や放課後にたわいのない話をして笑いあう仲ではあったものの、ずっと私の片想いだと思って過ごしていました。
それから1年が経過した引越し当日、その人に『今から好きな人の家に行くから一緒について来て』と言われ、ブラブラと歩いた先が私の家でした。
あっけにとられながら、また照れもありその場しのぎの会話を延々としたのを覚えています。その後、こちらからは告白もせず、家まで送り、別れました。今思えば、告白しておけばよかったと思いますが、当時は自信がなかったのだと思います。(今もないですが、、、)そのときのその人の気持ちを考えると胸が痛くごめんと謝りたい気持ちになります。
次の日から喪失感で一杯でした。
学校が終わると、もういないとわかってるのに意味もなくその人の元自宅を幾度となく訪れました。そういった経験を経た1年後、別の人に恋もし、すっかりその人のことは忘れてしまってました。
そしてさらに3年が経ち高一の春、仲良くなった私の友達が中学校の卒業アルバムを見せてくれたのですが、その中にその人の姿がありました。
驚きました。
すかさずその友達に、『次その人に会うことがあれば俺のことを伝えてくれないか?』とお願いしました。
半年後、その友達から『お前のこと伝えたら、覚えていてくれたことが嬉しいって言ってたよ』と教えてくれました。私はそれを聞いて何故かがっかりしたのを覚えています。内心あちらからのアプローチを期待してたのか、またはいろんなことがあり自分に自信をなくしていた時期だったのでその発言をネガティブに捉えたのかもしれません。
自分が映画のラストで涙を流したわけは単純に映画のヒロインが相手の幸せを願う深い愛に感動したのもあると思いますが、それ以外に深層心理で『なぜ引越しのときに勇気をもって告白してくれたのに私の気持ちを伝えることが出来なかったのか、高校で再会のチャンスがあったのになぜ誘わなかったのか』という後悔の気持ちが映画とリンクしてのことだったのかもしれません。
私もみっともない、いくじなしのくせに主人公に『もっとしっかりせえ』と思ってしまった自分が恥ずかしいです。
アニメはうろ覚えだが映画はそれ以上の感動
役者さんのパワーが凄すぎて気付いたら感情移入してしまう作品。
あまり前情報なく観に行ったのですが、役者さんで成り立っていると言っても過言ではないと思いました。
もちろんストーリー構成も素敵で、3つの時代のシーンが入れ替わり構成されているのにもかかわらず、自然に繋がっていて違和感なく楽しめました。しかし、映画自体の内容や伝えたいことはいまいちわからなくてすみません。
登場人物は全員が本当にその人の人生を生きているかのようなお芝居でした。
森七菜さんは恋している子のお芝居がうますぎて、学生の日常をそのまま切り取ったかのような映像が流れていましたし、白山乃愛さんはその子なんじゃないかと思うお芝居で、撮影当時小学生だったことに驚きました。そして松村北斗さんは、素敵な役者さんだとは存じ上げていたものの、あまり出演作品に触れてこなかったのですが、映像の中に本当に生きていると感じる自然なお芝居の中に、どこか観客を引きずりこむような表現力があり、想像以上でした。半端なかったです。
今年の映画は他にも話題な作品は多々ありますが、秒速の松村さん主演賞総なめしてほしいとも思うほどでした。
その他の方たちも全員が本当に魅力的で、誰が観ても感情移入してしまう作品だと思いました。
原作を知らないので、内容自体は全然理解できず、覚えてもいないですが、とにかく俳優さんたちの演技力がすごかったことに感動しました。
たくさんの人に届いてほしいです🍀
景色と2人の子役がいい!
空、雲、木、海、とにかく景色が印象的。ロケットのシーンはやっぱりいいです。鑑賞しながらノスタルジックな気持になったり。。森七菜ちゃんも自然でとても良かった!ホントに自然な2人の会話。
しいて言えば、小・中学校時代の子役の女の子がとても美人で大人っぽい印象を受けたが、大人になった役が童顔の高畑充希ちゃんはちょっと違うかな?と、思ってしまった。
「あ、こういうことあったな…」という切なさの羅列
映画館で見てほしい作品
情景が美しい作品
白山乃愛ちゃんへ
ロマンチックなストーリーと映像
淡く美しい
マンガやアニメの実写化にはあまり好意的ではなく、どちらかというと観ない方が多いのですが、予告映像を観た時にこれは映画館で観たい作品だと思いました。
『秒速5センチメートル』とうい良い意味で感想をうまく言葉にするのが難しいアニメーション作品に鈴木史子さんの脚本で奥行きがくわわり、奥山由之監督らしい映像が生きた物語として新海誠監督の原作と重なったように感じました。
どの場面を切り取っても日常生活のキレイだなと見上げた風景や言葉にできない心模様が淡く美しく繊細に映し出されていました。
瞬きするのがもったいないほど。
役者の皆さんも1991の楽曲も本当に素晴らしいです。
誰にでも出会いと別れはおきる出来事であって、人が人と出会う確率を丁寧に紡いだ作品は多くの人の今や記憶に届くのではないかと思います。
映画館の大きなスクリーンでの鑑賞をおすすめします。
美しくない
松村北斗は120点満点。高評価しないといけない作品?
アニメは未見。とにかく長かった。
せめて90分にしよう。内容的にそれで十分。
冒頭から東京の夜景。物憂げな表情。からの美しいピアノの旋律。これが何ターンかある。恐らくエモ演出なのだろうが、わざとらしい。
本当に何も起こらない。子ども、高校生と優しい世界が続くが、退屈。
新海誠が好きな人にはハマるのだろうか?
画面もずっと暗く、辛気臭い。
しかし松村北斗の演技は良かった。
「夜明けのすべて」でも評価されていたとおり。
繊細すぎてコミュ障気味の主人公を見事に演じていた。 横顔も画力あり。
白山乃愛も良かった。子役2人の演技力が本作の肝なので、2人共優しい世界をしっかり構築していた。
桜、海、夕焼け、雪。日本の美しい四季を美しく映像化していた。新海誠らしい空の美しさ。何層にもなった雲の広がる空。
それなのに何でだろう?
山崎まさよしの歌も今じゃないタイミングでかかっていた。米津玄師の主題歌も合っていなかった。
ロマンチックだなあ
アニメの詩情を深化させた、映像美あふれる実写版
実写劇場版『秒速5センチメートル』を観ました。
静かで深く、人生の奥底に触れるような素晴らしい映画でした。
原作アニメを改めて観ましたが、これは“アニメで綴られた文学”というべき作品であり、新海誠の作家性を鮮やかに示していました。実写版はその精神を誠実に受け継ぎながら、誰の心にもある「取り戻せない時間」や「言えなかった思い」をより掘り下げています。
上映時間は倍近くになりましたが、冗長さは感じず、むしろ登場人物の感情がより丁寧に描かれた印象でした。
一方で、アニメ版第二章「アストロナウト」にあたる高校時代のパートは、少し浮いて感じられました。花苗の視点で描かれる片思いの切なさは美しいものの、主人公・貴樹の心情が見えにくく、物語全体の人物像としての一貫性がやや薄まった印象です。また、花苗のその後を恩師との会話の一言で済ませてしまったのは惜しかった。もう少し描かれていれば、より心に響いたと思います。
それでも、アニメ版の詩情を損なわず、実写ならではの映像美と質感で「人が成長しながらも何かを失っていく」切なさを描き出した本作は、誠実で見応えあるリメイクでした。
ラスト、桜の花びらの舞う踏切での貴樹の姿には、過去の痛みを抱えながら前に進もうとする再生の気配があり、静かな感動が残りました。
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