秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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紙飛行機がずいぶん遠くまで飛んでいた。
見に行ってよかった・・・。
実写版が公開されたと聞いて、昨日アニメを見ました。(正直このときは、「アニメを見たら実写版は見なくても良いかな・・・と思って見始めました。)アニメ版は、やはり良かった。どう感想を書いてよいのかわからない感じの良さがあった・・・。と同時に拭いきれないモヤモヤ感も残り、のたうち回ることに・・・。これは実写を見ないわけには行かないと思い、急遽今日見に行ってきました。
結果、見に行って良かった。アニメを見て、僕と同じようにモヤモヤ感を抱いて、悶え苦しむ感じになった方には、ぜひ見に行くことをおすすめしたいです。
実写映画では、貴樹や明里の考えや心情を推測したり理解したりできるような描写や設定があって、心のモヤモヤ感がもう少しだけ安定した位置に落ち着く感じがしました。
主演の松村さんや、他の役者さんたちはもちろんですが、幼少期を演じた子役の方々の演技がとても素敵でした。自然でそれでいて何かこう、引き込まれるというか、夢の中というか、幻想的な感じがして、列車のシーンのあたりで自然に涙が溢れてしまいました。
オッサンには難しい。
何事にも達観しているように見えるアラサー男の孤独と虚空と過去と生き方と。。。
アニメ未鑑賞で臨んだが、泣きどころががいまいち分からずフワフワした物語のまま終わってしまった。それなりに入り込んで見てはいた。途中の出会えそうで出会えないまだるっこしさは充分楽しんだ。ただ現在の二人演技がイマイチ。というか綺麗な景色や情景を男の内面や気持の表現としてサポートしてる感じで表情や演技には入り込めなかった。小中学生や高校生の演技のほうが凄く入り込んで見れた。
その辺が泣けなかった理由かな?
森七菜はいつまでたっても高校生役が素晴らしい♪見ててドキドキする♪白山乃愛もいい♪
アニメ見たくなった。
とても面白かったです。
画がとにかく綺麗
涙腺が何個あっても足りません…(泣)
このレビューを書いているのは、新海誠監督のファン、そして米津玄師氏のファン(米民)です。ファン目線での感想が強めになっていることを、あらかじめご了承ください。笑
なお、作品の「雰囲気」を語ることを重視しているはずなので、ストーリーの決定的なネタバレは含まないと思います。
この作品を一言で表すと、リアルな恋愛模様を描きつつ、生々しい人間模様をも深く掘り下げた、まさにハイブリッドな傑作でした。
特に、中学生の繊細な恋愛感情の描写が非常にリアルです。そのリアリティゆえに、当時の甘酸っぱさや、すれ違いの痛み、そしてやるせなさを追体験することになると思います。感情移入が深くなるため、当時の経験が蘇る方もいるかもしれません。私も実際、似たような境遇でした。このリアルさこそが、この作品の重要な【注意喚起】だと思います。
正直に言って、この作品は、原作(アニメ版)が持つ独特の**「切実で、時にきつい」雰囲気を実写でもしっかりと引き継いでいます。特にラストシーンのリアルな描写**に、「不快に思う人もいる」という気持ちはかなり分かります。「本当に分かります。自分もそれで小学生の時、気まずかったので…」という点は、作品の核心的なリアルさを物語っています。(※原作は主に中学生の物語として描かれています。)
この実写版の魅力は、何と言っても**「リアルさ」**です。もちろん、新海誠監督の作風である「情景と心情のリンク」が、実写化によってさらに生かしきれている作品だと感じました。
というか、もう致命的なのですが、このレビューで表現しきれないほど、**エモすぎ**ました。
特に、主題歌や劇伴における米津さんの楽曲とのマッチングが絶妙で、**楽曲から受ける**「ガガガ…(ノイズ)」のような複雑さや、不安定さといった感覚が、この作品が描く複雑な人間関係や感情**にかなり合っていると思いました。
いつもはネタバレありで語り尽くすのですが、この作品はネタバレがない方が、エモさや切なさをダイレクトにかなり面白く楽しめると思ったので、あえて具体的な物語の描写は含みませんでした。
ぜひ、これから観る人は、**「ただリアルで切ない、繊細な作品の雰囲気」**だけ頭に入れておいてください。
家族で2回目見に行ってきます!!
実写化の意味を感じた
タイトルなし
アニメに風景の美術で負けるかと思いきや、雪原の中の電車のあかりも、そして種子島の発射の雲も負けていなかった。松村くんの起用も大きかった。男の子も良かった。横顔の感じがそっくりで。
あとになって電車の時の声が聞こえるのは原作もそうだったか。
原作、アニメより厳しい現実。
なぜ高畑かと思った。少女のイメージとも繋がらないし。でも最後まで来て分かる。
宮﨑あおいや森七菜のエピソードは、アニメの方がもう少し分かりやすいか。繋がってなかった。
最後、松村くんが水野に謝るシーンは良かった。こんなに情けない松村くんは始めて。少し可哀想感。
ナチュラルな会話の演出はいまいち。
子どもたち2人の感じも悪くないけど、凡庸か。
それでも、この物語の持つ、何だか他にないオリジナリティは好きだ。
非合理なことばかり書き留めていた少年。それは自然と繋がり、少女がそこにはいる。
そして雑談は排除。
どちらも好きとは言えなかった関係。
北斗くんと新海さんはすずめの戸締まり以来の関係。
新海さんはプラネタリウムで北斗くんが語るシーンではもう泣いていたという。
ぼかされていた新海の無意識をはっきりと奥山は描いたってことかな。
大丈夫って2度言われたのだ。
でももう一度アニメを見ると、男性ジェンダー(彼女を守るという意識)色強く、森七菜ちゃんはもう少しアニメでは俗っぽくなく。
新海さんは当時30代、岐路にあったという。過去には少し退行していたのだろう。水野さんの描き方は一方的だし。でも、このアニメ映画自体はクール。
男性はこの結末に胸が痛む?!
ネタバレしたくないのですが、最後の結末に胸が痛みました。想定外の結末に思わず酷い!と言いたくなるような気持ちですが(想像通りになっていたら評価は4.6ぐらい笑)、それはおそらく男性の中にあるロマンチックな願望(執着?)がちょっぴり裏切られたからなのかもしれません。反対に女性はというと、男性より現実を受け入れることを選ぶことが多いかもしれないと勝手に想像しています。それが故に男は女々しい(差別用語?)のかもしれません(もちろん逆もありです)。このラスト以外については、本当に微細なところまでよく作られた作品だと手放しで拍手です。特に役者の表情や会話、そして取り囲む風景の美しさにやられてしまいます。しかもいろんなシーンが全部繋がって、きっちりと回収されるテクニックはめちゃくちゃ秀逸でした。なかでも交換手帳というお話は、深く深く心に刺さりました(私も結婚するまでの間、交換日記をした思い出があります)。離れて暮らしても、交換手帳で愛を囁くってすごく昭和っぽくて素敵です。それほど二人の愛は、純粋で純潔無垢でピュアなものだったのでしょう。小学校6年生から中学1年の間の交換手帳はそれから悲しくも途絶えています。なぜ途絶えたのか、それはヒロインがカバンに手帳を仕舞い込んだ時からでしょうか?そして30歳になるまで再び会うことがなかったわけですが、ラストの踏切を挟んでのシーンは、まるで君の名はの階段でのすれ違うシーンを彷彿とさせてくれて、やっぱり新海監督だなと腑に落ちました。
追記 主人公が高校時代に出会った森七菜の演技が実にしおらしくて泣けました。一途な恋愛感情を見事に演技し切っている姿にリスペクトです!
白山乃愛が素晴らしかった
アニメの儚い美しさを損なう出来になっていたらどうしよう…
なんて思っていたけど、杞憂でした。
1時間もかからないアニメを、2時間の映画にするのですから、当然、追加要素があるわけです。
それが、蛇足だったり、世界観をぶち壊すものだったりしたら、本当に嫌だなと思ってたんです。
実際には、原作アニメの雰囲気をしっかりと表現してくれていたし、追加要素もそれを邪魔するものではなかった。
そして、白山乃愛が本当に素晴らしかった!
単に可愛いとかではなく、表情や間のとりかたが秀逸で、映画の世界観にぴったりだった。
人気俳優が大勢いたわけだけど、白山乃愛がぜんぶ持っていった感があります。
小学校時代、転校直後の自己肯定感の低さ、そこから徐々に明るさを得る移ろい、幼い恋の萌芽、また転校しなくてはならなくなった絶望…
中学生になり、再会した時の想いのあふれ方、用意してきた弁当を差し出した時の はにかんだ笑顔、桜の木の前で見せた少し大人びた様子、貴樹の乗る電車が発車する際の複雑な表情…
これがあってこその現代パートだし、あそこで意思の強さを見せているから、ラストシーンが生きてくるというものです。
本当に良かった。
あと、森七菜にも感心しました。
今年は、いろいろな映画で彼女を見ましたけど、どれもしっかりと役割を果たしていたと思います。
今回も、島の垢抜けない女子高生をきっちり演じていました。
意外とカメレオン女優ですよね。
もっと評価されても良いと思うけどなぁ。
アニメ版の深堀り作
山崎まさよしさんの名曲「One more time, One more chance」と新海監督の描いた映像美との絡みがマッチしたアニメ版は、ラストの「One more time, One more chance」部分のみ数十回視聴しています。 全編通しては2回程。
映画.comでの評価が高かったので期待して視聴。
観終わってみて、期待した程良いとは思えずアニメ版の補完、深堀としてそこそこ良かった程度でした。 米津玄師さんの「1991」が流れた瞬間は、あぁ~アニメ版の感動を求めてるのは違っていたかな~と感じたりしましたが、「One more time, One more chance」が流れるシーンでは確り感動してたりしていました。
何かの宣伝で主演の松村北斗さんが、是非大画面で見てほしい(欲しくなる?)作品に等々言われていましたが、見終わってみてサブスクで十分だったかなとも思いました。 が、悪い作品ではないので出演者のファンや監督作目的での映画館試聴はありかと思います。
映画全編通して映像が鮮明でないぼやけた映像に感じたのは作品としての意図なのかな?アニメ版は新海監督映画特有の映像美があり、そこにも惹きつけられたので少し残念でした。
宮崎あおいさん、魅力的で綺麗になりましたね~
森七菜さんの高校生役、凄く良かったです。とても実年齢20過ぎには見えません。
良作
儚い思い出が、雪のように降り注ぐ物語
私は、派手だったりショッキングだったり、観客の恐怖を煽ったりする映画がやや苦手(=ストーリーテリングするのに観客を威嚇する必要あるのかな?という違和感がある)なのですが、
「秒速5センチメートル」は、その対極にあるような、静かで儚げで、しかし確かに心の奥底で煌めく大切な思い出を抱きしめ、じんわりと噛みしめるような映画です。
人と深く関わることに消極的で、遠い宇宙に憧れる主人公の遠野貴樹(とおの たかき)(松村北斗さん)の小学生期、高校生期、アラサー大人期の時点ごとに、
惑星の軌道が点で交わるような出会いがあり、そして離縁していく女性たちとの関わりが物語の軸になっています。
主要ヒロインのキャストは以下です
・小学生期:篠原明里(しのはら あかり)(白山乃愛さん)
・高校生期:澄田花苗(すみた かなえ)(森七菜さん)
・大人期:水野理沙(みずの りさ)(木竜麻生さん)
・大人期:篠原明里(しのはら あかり)(高畑充希さん)
あと、「澄田花苗」の姉であり、通う高校の教師である「輿水美鳥(こしみず みとり)(宮崎あおいさん)」も、貴樹と対話するシーンがあります。
※大人期にも美鳥は登場するので、「輿水」の名字はおそらく結婚後のものでしょう。
それぞれのキャラクターの感想・・・
・遠野貴樹(とおの たかき)(松村北斗さん)
まるで白い紙に藍色の水彩絵の具を薄く引いたような、自己主張をあまりしない自然体の男性です。
女性と関わるときも、「自分を良く見せよう」とか、「相手を支配しよう」というようなガツガツ感が全くありません。
でも、関わる女性側は、そんな貴樹に興味や好意を持って、しっかり見て向き合ってくれるし、存在を肯定してくれるような寛容な女性ばかりで、ある意味幸せ者です。
この辺は、原作がアニメなので、「リアルはちょっと違う!」というツッコミは私は自粛しました。
・篠原明里(しのはら あかり)(白山乃愛さん)
白山さんはまだ小学生でしょうに、完全にどこから見ても「大人の女性」の所作なのでビックリしました。
役者さんも人間ですから、どこかしらに「隙」があるのが普通だと思いますが、この子役さんは、完成されている大人ですね。
「大人ぶって背伸びしている子役さん」ではなく、本物の大人です。
これでなぜ小学生なんだ・・・と驚愕しましたが、映画に没頭するために、単純に「可愛らしくて性格が良い子だな」と思うようにしました。
・澄田花苗(すみた かなえ)(森七菜さん)
サーフィンが趣味の、アクティブな高校生です。
貴樹のことを「普通の男の子とは違う」と直感し、初々しい恋心を寄せます。
貴樹と学校の帰りに買い食いするシーンなど、表情や仕草から「貴樹のことが好き好き!」雰囲気がダダ漏れで、微笑ましかったです。
・水野理沙(みずの りさ)(木竜麻生さん)
アラサーとなった貴樹と同じIT会社に勤務する同僚であり、恋人でもあります。
貴樹と同様に、会社の人と、必要以上に関わらず、一定の距離を取ってコツコツ仕事をしています。
個人的に気になったのは、貴樹を家に呼んだときに、コーヒー豆をプロペラ式のコーヒーミルで挽いている所が、リアルだなぁと思いました。
・篠原明里(しのはら あかり)(高畑充希さん)
大人の明里は高畑充希さんが演じています。
とても雰囲気がフワフワとしていて、儚げで、可憐な女性です。
誰とでも、スムーズに仲良くなれそうな、魅力があります。
個人的に、高畑充希さんは結構「芯が強い女性」だと勝手に思っていたのですが、今回の役は、本当に羽毛のようにフワフワしているので、驚きがあり、新鮮に感じました。
(まとめ)
総じて言えば、女性キャストがみなさん可愛いです。
この辺も、アニメ原作の影響を受けてのことだと思いますが、映画を観ていても、その背後というか、屋台骨として、「あぁ、なるほど、原作のアニメの輪郭が見えてくるな」と納得する所がありました。
それだけ、制作陣が、原作をリスペクトしていた証だと思います。
全体の印象としては特に演出においては「映画を撮り慣れていない感」がありましたが、監督さんが写真家も兼業しているということで、背景映像がどれも美しく光っていました。
特に、桜と雪が同時に舞う情景は、しみじみと美しさに見惚れました。
そして、その背景は、一貫して、役者を引き立てる舞台装置に徹している・・・その辺の仕事も感服致しました。
当初あまり期待していなかったですが、「良い映画を観たなぁ」と大満足でした。「この制作陣はまだもっと伸びしろがある!」と期待したので星4.5としました。
森七菜という恋する乙女の天才
アニメ未見なら良いかもね
みんな、想い出のなかで日常を生きている
におい、季節、風景、音楽、食べ物、生き物…ふとした瞬間に、五感のどれかで感じるなにかで、誰かを思い出す時がある。想い出す時もある。もう、同じ時間を共有することはないけれど、かつてそうだった頃がよみがえる。そんな日々をそっと手に取り、懐かしく思い、愛おしく思い、そしてまた今日を、明日を生きていく。人と人が出会う確率は0.0003%と知って、どんなことよりすごいのかはいまいちピンと来ないけれど、奇跡なんだってことは分かる。その奇跡を忘れないよう、“記憶”というものがあるのかもしれない。どんなふうに毎日生きていたとしても、歩いて21年で月に辿り着く。30年で地球を一周する。生きているとともに歩みを続けている。「ちゃんと進んでいるんだよ」という言葉になんだか安心してしまった。あと何回、月に行こうか。あと何回、地球を周ろうか。日常にころがる想い出たちを、これからも愛していけたらと思う。今日もどこかで、僕の大切だった人たちが、元気で暮らしていますようにと。
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