秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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泣くつもり無かったのに
原作も知らずフラットな気持ちで鑑賞してきました。
序盤映像の美しさ儚さもありましたが若干間延び感あるものの小学生〜中学生時代の切なさや心細さで自分と重なる部分をふと思い出していつの間にか泣いていました。
あと松村北斗さんのセリフの行間の演技がとにかく素晴らしい!
次は副音声で観に行くつもりです。
足りない
エレベーターで鍵を落として、拾う描写を実写でも入れて欲しかった。貴樹の現在を表わす大事なシーンなので。
貴樹の大人時代を深掘りしており、アニメ版のような(良い意味で)鬱屈としたところ少なくなっていた。しかしそれによりラストシーンの踏切で踵を返し、新たな人生を歩み始める場面のコントラストが薄くなってしまっているように感じた。
また全体的に語りが少なく、アニメ版を観たことがない方には伝わっていないことが多いだろうなと感じた。もちろん映像・セリフだけで伝えようとしている熱意はあった。
キャストに関しては皆さんプロだなあと感じた。特に明里の幼少期、白山乃愛さんはこれから名前をよく聞くようになるだろう。ただ貴樹の幼少期役の上田悠斗くんは少し幼すぎた。アニメ版の中学生にしてはどこか大人びている印象が無くなってしまっていた。
大人になってから、あの踏切で一度だけすれ違うから良いのに、共通の知人が数人でてきたり、ニアミスしたり、2人の距離というものをもう少し尊重して欲しかった。アニメ版の副題は「a chain of short stories about their distance」です。
切なくて、愛おしくてジジイも感動した映画です。
最近「秒速5センチメートル」と云う本が書店の店頭に沢山並んでいるので、その意味が知りたかったのと、「映画は原作を先に読む」のルールを破って鑑賞。
もともとは新海誠監督がアニメで映画化したものを今回「SixTONES」の松村北斗、高畑充希主演で実写映画化したそうですが、不覚にも予想外のストーリーで感動しました。
東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、お互い転校生と云うことで心を通わせるが、卒業と同時に明里は栃木に引っ越してしまう。
ところが、1年後今度は貴樹の父親が種子島に転勤することになり、種子島に行く前に明里に会うため貴樹は吹雪の夜に栃木を訪れ再会を果たす。
2人は雪の中に立つ桜の木の下で、2009年3月26日に同じ場所で再会することを約束しキスをして別れる。この中学生の淡い恋に多くの女性の嗚咽が聴こえました。
時は流れ、東京でシステムエンジニアとして働く貴樹は30歳を前にプラネタリウム施設に転職しそこで明里とすれ違う。
結局、エンディングでは二人は劇的な再会を果たすと思ったらすれ違う。
すき間時間で観た映画でしたが、貴樹と明里を演じた子供達の演技も松村北斗、高畑充希の演技も秀逸で良い映画でした。
しっとりと胸が苦しくなる、素敵な作品でした。
淡い切なさや胸の苦しみが心に残る、素敵な作品でした。
病気や死でお涙頂戴の作品が多い中、この作品は全く違いました。
主人公と周りの人たちとの出会いや関係によって、静かに、温かく、心を掴まれる作品です。
2時間ちょっとの作品ですが、飽きることなく、最後まで見応えがありました。むしろ、後半になるにつれ、物語に引き込まれ、夢中になっていました。
新海誠作品のアニメーションの風景、景色の美しさもとても魅力的ですが、それをそのまま実写としたかのような美しい映像も素晴らしく、心を掴まれました。
米津さんの音楽も物語に合っていてピッタリでした。
一回見ればいいや、では無く、またゆっくり観に行こうと思える素敵な作品です。
映像美はステキでした
原作とは違うがこれはこれで良い
原作を超えた稀有な作品
もう1度観たくなった😿
原作も好きで、今回だいすきな推しが出演するということだったので観に行きましたが、とにかく映像が儚くて綺麗。音楽も一つ一つのセリフもとても素敵でした。私もあの世界に入りたくなりました。途中からは涙がとまらず、観に行って良かったです。もう1度観にいきたいと思います!
アニメとは別。でも良い!
見終わった時の感覚は、アニメとは全くの別物だった。実写は映像美(桜や種子島のシーン)がとても印象に残り、そして、アニメと比べ終わりがスッキリした。主人公がポジティブで、前向きであり、アニメと比べあまり共感はしなかったです。心にはぽっかり穴も開かず、アニメの冴えない主人公とはかなりギャップを感じた。あと、ヒロインの心情はあまり知りたくなかった。実写映画は理想で、アニメは現実って感じでした。
アニメも観るつもりなら、先にアニメを鑑賞してから、こちらを観たほうが良いです。
実写化することの意義
全てが計算されたアニメーション、それも既に高い評価を受けている作品に対して実写映画ができることというのがあるのだろうか。
単純に実写化を知った時にはそのように考え鑑賞する予定はありませんでした。
それでも観ることにしたのは奥山監督がメガホンを取ると知ったためです。
私は写真を趣味にしていて奥山さんの作品に感銘を受けていたこと、それにネバーヤングビーチというバンドの名作MV(本当に名作)を演出していたこと、更に豪華俳優陣を迎えて撮影した自主制作映画アットザベンチも鑑賞済みで素晴らしい作品に仕上がっていたこと、これらのことから観ないという選択肢はなくなりました。
そして実際に封切り初日に鑑賞した結果、私にとってとても大切と思える作品の一つとなりました。
(どの場面、どの部分と言うのは多すぎるので割愛します)
名作アニメーション原作に対して敬意を最大限に払いながらも今の時代に実写で撮ることの意味や意義を真剣に考え抜いて制作されていることが伝わってきます。
キャストの皆さんや脚本、撮影、宣伝に至るまで素晴らしい仕事をされていると思いました。
ありがとうございます。
新海誠はアニメで観たい
ノスタルジー感のてんこ盛り
いやぁ好きです、こういうの。
まずノスタルジー感がすごかった。映像もすごくきれいだった。没入しました。
自分の古き良き時代の誰かの顔を思い浮かべた人もいるんじゃないだろうか。
誰もが通り過ぎたそれらを美しくパッケージングして差し出されたみたいでした。
小学校時代の美少女を30近くになっても引きずるという一歩間違えると痛いキャラになりかねない貴樹は、きれいな映像のおかげでむしろノスタルジー感をさらに色濃くする相乗効果さえ感じました。
2人のすれ違いもやりすぎるとくどいけれど、その一歩手前で引く感じが絶妙。
「男は個別保存、女は上書き保存」
昔流行ったそんな言葉が頭をよぎりました。
2009年現在の待ち合わせ場所で2人が会うのも出来すぎだし、2人とも行かなかったらドラマにならない。どちらか片方だけが向かうわけだけど、それは男性なんですねえ。ラストに踏切で振り向くのも。切ないけれど、この映画はハッピーエンドじゃないからこそ魅力が際立つんだと思う。
あれ、ただ似たような設定の「冷静と情熱のあいだ」は混じりっけなしのハッピーエンドで、あれはあれでよかったような記憶 笑
人と人とが出会う確率は0.0003%なのかあ。
さらにお互いの生活に踏み込んで、人生を共にするのはそれこそ天文学的確率。そんな奇跡をおろそかにしてはいけませんね。
貴樹も次に縁ある女性は大切にしろよ!!
思い出はいつもきれいだけど~それだけじゃおなかがすくわ~(byジュディマリ)
ところで、プラネタリウムで貴樹がポストイットに書いた言葉、人が一生で出会う5万以上の言葉の中から選んだただひとつの言葉って映されなかったですよね。何だったんだろう。
そしてもし私がポストイットを手渡されたら、私ならなんて書くかな。
今書いていて思ったけど、この映画って数字に絡めた雑学が多いのね。
「秒速5cm」「0.0003%」「5万語」
マメ知識が増えました。
すごい頑張りを感じた
シナリオとスタイルの矛盾
実写の2時間は長い
もう一度、あの切なさに会いに行く
アニメ版を観ていたので展開は知っていましたが、実写版ではまた違った切なさと深みを感じました。
山崎まさよしの「One more time, One more chance」が流れる瞬間はやはり胸に響き、キャストの自然な演技にも心を動かされます。
アニメ版『秒速5センチメートル』(2007)は、誰しもの心の奥にある“いつか見た景色”や“心象風景”を積み重ねたような作品でした。新海誠監督の描く「時間」と「距離」は、観る人の人生や記憶と静かに結びつき、なぜか懐かしく、自然と涙が溢れる不思議な力を持っています。
実写版では、原作で語られなかった明里の想いを、オリジナルキャラとの関わりを通して丁寧に補完。
社会人パートもより説得力を増し、“伝言ゲーム”的に想いが繋がっていく構成が印象的でした。
一方で輿水先生の転職設定や貴樹の喫煙描写など、やや気になる部分もありますが、物語全体としては「好き」と「すれ違い」「後悔と向き合う」というテーマを穏やかにまとめ上げています。
ハッピーエンドではないけれど、人生の儚さや優しさを静かに伝えてくれる——そんな美しくもほろ苦い作品でした。
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