秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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どの時代も生きることに切実で誠実で、幸せを実感するまでの余裕はない...
どの時代も生きることに切実で誠実で、幸せを実感するまでの余裕はない。けど、あのころの自分もきっと、いまの淡々と毎日を過ごしている自分のことを抱きしめてくれるような気がした。
結婚とか恋人がいるいないとか、どうしてもわかりやすい事実に囚われる現代だけど、いつまでもずっと、ただ好きな人がいるってほんとうに素敵なこと。
自分のこれまでの人生のことも温かく振り返られる映画だった。松村北斗は天体との相性がいいなあ。
観る世代、性別、過去の恋愛と現在の境遇によって感想が異なる
観る世代、性別、過去の恋愛と現在の境遇によって感想が異なる作品なのかなと他の方のレビューを見て思いました
私の感想は…
映画の前日に原作アニメーションをサブスクで初鑑賞
正直な感想はアニメーションの絵は綺麗だったけど
話の内容はキモい、の一言
(原作ファンの方々申し訳ありません
以下若干暴言が続きますが私個人の感想です)
中学時代の木の下でのキスシーン
キモい
明里のお弁当
自分の中学時代を思い出しても子供を見てても
あんなの作らない
思春期男子(思春期の初恋を引き摺ってる男子)が
こんな風だったらいいなーの妄想が詰まり過ぎてて
キモい
1、3話が貴樹の主観で語られてるせいか
全く感情移入出来ませんでした
その翌日に映画版鑑賞
アニメーションの話数的に(3)→2→1→3と流れ
高校時代の貴樹のどこか他人と距離を取って何考えてるのか分からない都会から来たミステリアスでぶっきらぼうだけどさりげなく優しくて掴み処の無い転校生感を青木柚くんが、片思い女子高生を森七菜ちゃんが上手に演じてて素敵でした
そこから小学生時代の乃愛ちゃんは可愛いし、悠斗くんの明里は友達だし好きだって純粋な感じもとても良かったです
木の下でのキスシーン
真っ白い雪原に映るシルエットの2人が重なってく
あの映像がとても綺麗で素敵だったし
あの位の見せ方が丁度いいと思いました
大人になってすれ違う2人
それでも子供の頃好きだったモノを
お互い好きでい続けてた事を知った貴樹と明里
もしかしたら凄く近くに居たかもしれない
会えたかもしれない
でも会えなかった…
会わなかった…
無駄だと思ってきた他愛ない雑談も必要で
言えなかった好きを伝えるだけじゃなくて
元気?何してたの?の一言を話したい
雑談したいって事に貴樹が気付けて良かったなー
だから別れた彼女に誤解されたままではなく
素直に自分が彼女を好きだった気持ちを伝えられたのは
貴樹の成長、大きな一歩だったのかな、と
踏み切りのシーン
振り返って明里がいなくても前に進んでいく決意が
原作よりもグッと深く感じられて
私は好きです
人生には自分が気付いてないニアミスも
あったカモしれない
でも出会わなかったからこそ
甘酸っぱくてちょっと切なくて
くすぐったい想い出を抱えながら
別の、今の人生を進んでいく
高校時代に片想いしてた先輩に
大人になって再会できた時に
好き(でした)の一言が言えなくて…
そんな自分の甘酸っぱい想い出を帰り道思い出し
「One more time one more chance」を聞きながら
家族の待つ家に帰りました
迷う映画
きっと自分が20〜30代で、独身で、初見であったなら、ものすごくハマったかもしれない。
この映画の評価が難しいところは、そもそも新海さんの癖強のオリジナルアニメが既にあって、嫌が応なしにも比較してしまう点。比較するのがナンセンスである意見も分かるが、脳裏にちらついてしまう。その点で、なかなかデスアドバンテージになってしまってる。
おそらく「現在の役者陣で見てみたい」というモチベーションで始まったと思うが、それに白羽の矢がたった監督はじめスタッフ陣、役者陣は良い仕事をしたと思う。
一方で、それは自発的、内的に発生するクリエーションではないので、狂気とも思える映像美を追求してできたオリジナルと比較するとどうしても作品の質としてパワーが落ちる。それも難しい点だった。
また、パンフの内容からも見受けられたが、いろいろ迷いながら作られたカットがあったと思う。「さすがっ」と思うような良いカットや実写ならではの表現もいくつかあったけども、「これは本当に納得した絵なのかな?」と思うような部分もあった。そこはアニメと比較して実写の限界だったのかもしれない。
トーンは岩井俊二や篠田昇を意識したようにも見えるけど、これもまた狂気の二人と比べると、運とパワーが及ばない。この点は仕方ない部分もあって、見方を変えれば若々しいであったり、これからの伸び代に期待する、とも言い換えられる。
音楽については、江崎氏や米津玄師の楽曲を否定するわけではないが、1991は名曲だと思うが、やはりオリジナルの天門さんの楽曲が「新海作品らしさ」をたらしめてる要素として、かなり大きいウェイトを占めていることを改めて実感した。
というわけで評価も迷う映画であった。
しっとりと
子役の2人の演技に感涙
アニメ版は随分前に鑑賞済みですが、実写化ということで鑑賞。子供時代の明里(白山乃愛)と貴樹(上田悠斗)の演技が良かったです。シニアの私ですが、特に岩舟駅でのシーンは感涙してしまいました。小学校時代の初恋ってあんな感じだったかなぁ...と思い、帰宅後小学校の卒業アルバムを探して見てしまいました😅。
高校生時代の花苗(森七菜)の貴樹(青木袖)に対する恋心の表現、描写が切なくて、心の中で応援していました。
大人になってからの明里役の高畑充希さん、貴樹役の松村北斗さんもすばらしいかったです。特に松村さんの他人と距離をおいている演技には孤独感が感じられましたが、彼女役の理紗(木竜麻生)との付き合い方や接し方には「それは無いんじゃないないの😡」と思ってしまいましたが...
吉岡秀隆さんや宮﨑あおいさんも良いシーンで登場していたと思います。
貴樹には、過去の思い出は美しく苦い思い出として心に刻み、新たな出会いに向けて今後の人生を満喫してほしいなぁ…と思いました。
精算
TVから突如流れた、涙を零さざるを得ない懐かしい曲。画面に顔を向けると、それは実写化が決まったCMでした。
それからしばらくして。あんなに美しい作品を実写化してしまう恐ろしさ、不安、心配が募る中、公開前にもかかわらず知人が必ず観に行けと言うのでムビチケを購入。役者が上手い下手関係なく、きっと主人公の貴樹は味がしてくれるだろうと少し期待をはじめました。
とどめは米津玄師の1991。なぜか切なくなるこの曲の歌詞を眺めながら、きっと切なくなると思い躊躇っていた気持ちを押し出して足を運びました。
結果としては、観に行くべきです。私はこれのおかげで、あの時から止まってしまった何かを精算できたような気がします。
そんな補完は求めていない
元のアニメを何回も見た人間からすると、期待外れだった
実写化でどこをどう補完して、どこにオリジナリティを出すかは難しいのかもしれませんが、原作の良さが30%くらいしか出せていないと思いました。
特に気になった部分で言うと、タカキの子供時代がコミュ障すぎる。アニメ版のタカキはもっと表向きは人当たりの良い、好青年といった印象です。
人と会話するときはもっと取り繕った感じで、一人でいるときは何か遠くを見て思いフケっている。
そういう繊細が微塵も無かった。
実写版では話しかけても反応は薄いし、声のトーンや返事も...根暗なやつにしか見えませんでした。
いや女の子はこんな奴を好きにならんだろwとさえ思ってしまった。
他で言うと、舞台や演出の雑さが目立った。
時代的には平成初期とかだと思うのだけど(携帯とか古いガラケーみたいなの使っていたし)、駅や街並みが異様に綺麗でここ最近の風景にしか見えなかった。
また、火球が空を過ぎるシーンがありましたが、めっちゃ近い割に空が全然明るくならなくてCGもテキトーだなーと感じた。
先述した背景も、CGもそうでずがお話を成立させるために存在しているだけで、没入感とかその時代を感じさせたいみたいな努力が全然感じられなかった。
新海さんはアニメ秒速の余白部分を『力不足だった』と認識しているみたいでしたが、だからこそその余白がタカキの心情を考えさせられる繊細さに繋がり、音楽を際立たせ、あの作品にしかない切なさを出していたと思う。
実写版はその余白の補完をとにかく頑張って説明していて、逆にそのせいで本来あった視聴者がそれぞれに感じ取る空気感や2人の思いみたいなものが無くなってしまったと思う。
この映画内では、アニメにはないオリジナル演出として、大人になってから何度もタカキとアカリがすれ違って、会いかける演出が出てくるが、そういう可能性を感じる演出は本当にやめて欲しかった。
約束の日にタカキが木の前に向かうシーンがあるが、『どうか会わないでくれ』とずっと祈ってしまった。
あそこで2人が再開するシーンに改変されてたら☆1つも付けたくない最悪の映画になっていたが、そこは回避されて良かった。
また、その会いそうで会わないみたいなシーンを意図的に入れすぎて、最後の方の踏み切りで2人がすれ違うシーンがめちゃくちゃ薄味になっていた。
アニメではあそこのシーンでクライマックスを迎えるレベルのエモいシーンなのに、そういう惜しい!みたいなシーンを随所に入れられるとロマンチックさの欠片も感じられず、台無し。
私は昔の新海さんが描いた、男特有の実は女々しい部分、いつまでも美化された幼少期の恋愛みたいなものが好きだったのですごく残念でした。
救いとか報われるとかいらないんだよ本当に。
小さい頃の恋愛ってそういうものだし、そういうわだかまりみたいな、戻りたくても戻れないグズグズとしたなんとも言えない気持ちを抱えて生きていくんじゃないか。
あと天門さんの音楽が素晴らしいのだからもう少しリスペクトを持って使ってほしかった。
この映画で唯一良いなと思った部分としては、森七菜さんのキャラクターづくりと演技。
アニメ版から更に情報量がました感じで、実在感がすごく良かった。
人生
この作品をただの恋愛映画としては受け取れませんでした。
私が感じたのは、「儚さの素晴らしさ」です。
人生は儚いものだと思います。でもその儚さは決して悲しいだけのものではなく、
むしろその奥にこそ美しさがあると感じました。
「好きと伝えればよかった」ではなく、
「好きと伝えられなかったこと」にも確かに意味がある。
「タイミングが合わなかった」ことも、
それが人生なのだと思います。
人は離れると少しずつ忘れていく。
でも、それも自然なことであり、
時間の流れの中で生きる人間らしさなのだと思いました。
この映画の結末はハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、ただ“現実”としての人生を描いている。
観終わったあと、「そうだよな」と静かに納得してしまうような、そんな深い余韻が心に残りました。
儚さの中にある美しさ
それこそが、人生の本当の姿なのかもしれません。
トラウマは、米津玄師の軽快な「1991」が消し去ってくれた
原作アニメは10年以上前に深夜何気なく観て、誰も幸せにならない現実の残酷さにトラウマになって2度と観なかった。
実写化され、演技指導があったのか役者個人の解釈なのかは分からないけど高畑充希さんの寂しさと優しさの中に見え隠れする「今が幸せ」感ある笑顔の演技に救われた気がしました。
アニメ的な構図というか実にそれらしいCG的な実写表現と、雑な強めのフィルムグレインが「当時アニメをみた」という「過去の思い出」感を空気感としてうまく表現してくたように感じて、記憶の中の新海誠ワールドが実写化したらこういう表現なんだろうな、という期待通りの表現だった。
原作アニメは、救いのない現実の結末が主題歌の「One more time....」といっしょに心の重く響いてくるわけですが、実写化され見せられる登場人物たちの過去話は、現実の残酷さよりも違う登場人物たちの現在進行系の話を雑に切り貼りさて見せられてる印象もあり最後の踏切のシーン、取ってつけた感があって残念だった。(まぁ、それぞれの俳優個人の印象が強すぎるんだろうなぁ。ここらへん「からかい上手の高木さん」は違和感なかった)
とはいえ幼年期の明里役の白山乃愛の演技は切なすぎ。
可もなく不可もなく「無」
終わってみれば「無」でした。
原作もわからずアニメも見ていなかったからなのか、何を伝えたい作品なのか全く分からなかったです。
人気作品というだけで見に行ったのが間違いでした。
自分に合わなかっただけなのかもしれませんが、アニメを見ていたらおそらく映画は見ていなかったでしょう。
これが人気でいいの?って感じ。
何か特別に心に残ったものもなく、
「桜の花びらって秒速5センチメートルなんだあ」って知識だけ得た感じ。
寝不足だったら寝てました。
良かった点
映像の作り方はとても綺麗。
子役も含めてみんな演技うまっ。
悪かった点
子供時代を振り返りながら進んでいくので転校前か後か分かりづらかったし男の子の心情が読み取りづらかった。
なんか久しぶりに嗚咽を漏らした
追憶?
16年という歳月。
未だ後ろを向いている松村北斗くん。
前を向いて久しそうな高畑充希さん。
決着をつけないと先に進めない。
うだうだして生きていきた北斗くんに100%感情移入した。
別れが新たな出会いを生むのも真なり。そんな未来が見え隠れしたとはいえ、どうしても「恋が永遠に続けばいいのに」と思ってしまう。
何はともあれ今年の日本映画のベストの一本だろう。
初恋の人、今も覚えてますよ
2007年のアニメは公開時に劇場で1回、その後、かなり前にレンタルDVDで1回観ただけですが、新海誠監督では一番好きな作品です。63分のアニメを倍近くに膨らませてますが、テーマ性は変わってないし、これはこれで上手く構成されていた印象です。特にアニメでは第1話になる『桜花抄』をそこに入れたか~!という上手さを感じました。
また、本作は実写ならではの美しい景色・映像がてんこ盛りです。各シーンで「あ~こんな映像だったな・・・」と思い出すと同時に、今にして思えば、逆にあのアニメの画作りもかなりリアルだったのかも?という気もします。また、配役はメインキャスト以外も魅力的で子役も上手でした。特に明里の子役さんはメチャメチャ可愛くて、貴樹が恋に落ちる説得力を感じました。
ただ、物語としてはどうでも良いことなのですが、種子島コーヒーの紙パックは映画用に無理してでも作って欲しかったです。
とにかく、エモーショナル
原作アニメを大昔に観ていますが、内容もほぼ覚えておらず、おもしろかった印象すらありませんでした。
にも関わらず観たのは、このアプリで以外と評価が高かったからです。
前置きはここまでとして、観終わった感想としては、まさにエモーショナル。
最近で言うエモいですが、軽くなってしまうのであえてエモーショナルと言わせてもらいます。
原作アニメの印象が良くなかったのは、まだ自分がこの作品を観るのに精神が追いついてなかった様な気がします。
年齢によって感じ方が全然違う作品に思えます。
一言で言うと、
「出会うのも運命、出会わないのも運命」
最後のシーンは大好きな「君の名は」を彷彿とさせるところもまたエモーショナル。
せつない
いいところもけっこうあるんだけどね
点数低めですが、駄作というわけでもないし、けなすつもりもありません。ただ私とは合わなかった。
アニメ版はかなり以前に見たことがあるが、特別な思いは無くおおよそのストーリーを覚えている程度。
映像は大変きれいで、アニメで作りこんだ場面を思わせるようなところもあり、作り手の感性+技術の進歩の偉大さを感じる。俳優陣も全く悪くないのよね。主役の二人に加えて脇を固める吉岡さん宮崎さん、森さん白山さんも。
アニメとは変更点多し、との話をネットでちらっと見かけたので、約束のシーンも変わるのか?とも思ったが、前半から話の展開がどう考えても無理そうでやはり再会は無かった。まあ、貴樹の最後のほうの姿からすれば、何らかの形で二人が再開するのもありだとは思うが、やはりそれではかなり別の物語りになってしまうか。
昔の経験、記憶に縛られいろいろ拗れたままの主人公の話はいくつか思い出すが、どうも男が多いね。”男は過去、女は未来に生きる”が世の通説なようでそのほうが描きやすいのか。でもそもそもまっとうな人間関係が築けなさそうなほどの貴樹の拗れが過去の出来事にどれだけ結びついているかどうかも怪しいし、長年の蓄積がいくつかの偶然でややあっさりと氷解していくあたりが合わなかった最大の要因。まあ、氷解を後押しする恩師の宮崎さんや館長吉岡さんとの交流はよかったんだけどね。
おおむね評価します。
これはバッドエンドではない
ある程度大人になった人間にとってこの映画の過去パートは、
さぞや甘酸っぱいがすぎることでしょう。
特に男性においては
充実しなかった、鬱屈としていた、
好きな人に告白できなかったなど
まぶしい青春を送れなかった人ほど刺さること請け合い。
中高年の男子なんてものは大抵が格好をつけ、
心ここにあらずみたいな態度をとり、
クールを気取り演じる生き物。
この映画の主人公はそんな恥ずかしい格好つけを
『素』でやっているので
映画を見ている男性諸君は恥ずかしい過去を思い出して
身悶えするかもしれない。
しかも文字通り『次元が違う』原作アニメとは異なり、
実写なのでダメージがダイレクトに伝わる。
いつまでも『初恋』という一番輝いていたアノ頃に
捕らわれ続けている男に対し、
彼女が最後に出す『答え』が実にいい。
なおかつアニメとは違い現代パートを多めにする事で
主人公がいかに初恋をひきずっているかがよくわかる。
アニメのあっさりした結末も素晴らしいが、
この実写は原作のそれとは違った魅力がある。
元のアニメ映画を見た人で
『この映画はバッドエンド』と称する意見をたまに見かけるが
これは決してバッドエンドではなく
むしろ未来が明るくなる映画だと思っています。
実写がどうなるかはご自身の目でお確かめください。
個人的な名作!
原作に思い入れがありすぎるので
全693件中、141~160件目を表示
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