秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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やはりアニメの方がいい
本作は、幼少期に惹かれ合った二人が、お互いに想いを伝えられないまま、長い年月を通じて相手を想い続ける、温かくも切ない物語です。
結局のところ二人は結ばれることなく、静かに物語が終わるその余韻が、胸に深く残ります。
私の経験上、アニメの実写化はうまくいかないことが多いのですが、本作はSF的な要素がない分、比較的うまくいった方だと思います。とはいえ、やはり私はアニメ版の方が好きです。
その一番の理由はキャストです。本作のように、登場人物の幼少期から大人になるまでを描く場合、実写ではどうしても年齢に合わせて俳優を変える必要があります。そのため、演技力にばらつきが出たり、声や容姿の違いに違和感を覚えたりしてしまいます。
本作でいえば、幼少期の男女の演技は良かったのですが、それ以降はやや微妙でした。特に男性側は「暗い演技ばかり」と感じてしまいました。
その点、アニメであれば同じ声優が通して演じるため、声や印象に一貫性があり、物語により没入しやすいです。
最後に、アニメを観たときにも感じましたが、本作は偶然やすれ違いの描写がやや多く、少々やりすぎに思えました。
儚い恋愛の物語
面白かったです。
約束している日に再会するというのはありふれた話ですが、女の子側にすでに別の男がいて約束に現れないというのは新鮮でした。
ただ、女の子側も約束を完全に忘れているわけではなく、男側の幸せを願っており、男側も「女の子が今何をしているのか.今まで何をしていたのかを話したかった」と吐露するシーンが印象的でした。
約束の日に女性が現れなかったあと、同僚の付き合っていた女性に好きだった部分を告げる主人公の姿が、約束の日を境に彼の今まで持っていた「人を遠ざようする性格」が変わったということがわかり心に残りました。
▪️よかったとこ
桜と桜の映像美
松村北斗の演技
▪️いまひとつ
紙飛行機飛びすぎだろ!
小中学生にしては達観しすぎている
種子島行った後も連絡しなかったの?という疑問
賛否
ここからスタート
明里は中学生のとき、電車に乗り込む貴樹を見送るとき、渡そうと思っていたメッセージを渡すことなくポケットに入れ直したときにこの恋を終わりにしたのだろうなと思う。貴樹と過ごした時間、そして交わした言葉の数々を宝物のように大切にしてその後の人生を自分らしく生きてきた。
一方、貴樹はずっと明里のことが気がかりで、心を過去に置いて来てしまったかのよう。何事にも本気に向き合えずに、どこかで明里の影を探して生きてきた。
過去の自分とようやく決別できた貴樹の人生は、きっとここから始まるのだと思う。明里よりも随分と時間が掛かってしまったけれど。
美しい映画だなと感じました。しかし、恋する乙女の感覚を忘れつつある自分の年代に合う作品ではなかったのかなぁと。テレビドラマとして見るくらいで丁度良かったかもしれません。
素敵な作品でしたけどね!北斗くん貴樹にエールを送りたいです。
まさに秒速
アニメーションの秒速は何度も見ています。
が、個人的には実射秒速のほうが好きです。
というのも、尺の違いがあるので葛藤や心の機微っていうのは今回の実写のほうが丁寧に描かれていますので、アニメーションより遠野貴樹という人物に思い入れが湧きました。
小学生のやりとりは微笑ましく、それ故にその後の転校が辛い。
高校、中学パートも原作に沿いながらリアリティを加え得る感じで良い。ただ、高校パートの喫煙のくだりは、いるか?と思った。
で、終盤、ここまで原作通りだから当然、2人は会えないのだろうと推測。ただ、遠野が勇気を持って一歩踏み出したもんだから、中盤に明里の左手薬指にしっかりと指輪が煌めいていようが、応援するよ。会って一言でも会話してほしいと。
まぁでも、あそこで会って大団円は秒速じゃない。
まさしく秒速の実写として、完璧に終えてくれた。
ただ、主題歌は変えないで欲しかったなぁ。
良かった
普段観るする映画とは毛色が違うが、評判がいいのでストーリー知識ゼロで観賞。前評判通り映像が綺麗。
役者さんの演技も良く心に染みる内容。ロマンチックだけど現実的な所がまた良かった。
忘れられない過去
原作見たはずだけど覚えていない(笑)
まあ女の人が30歳ならすでに結婚してる可能性高いよね。
結局 ダメダメ男の失恋物語りに終わっているので
理解できない女性は多いかと思いますが
私はすっかりこの男ですw
(シチュエーションは違いますが)
忘れられない過去を引きづり何度失敗したか
映画見終わって 俺じゃん と思ったけど
嫁さんに「感想は人それぞれだからなんにも言うなよ!」
と言われたのでここで書きます。
アニメ版の方が良かった【85点】
私は「会いたい」という言葉を残したい
松村北斗の声や抑えた繊細な演技にFirst Kissで惚れ、今回も彼を目当てに見に行きました。
本作はずっと穏やかな流れです。見終わった後も穏やかな余韻でした。
5万あるという生涯に出会う言葉を1つ残せるなら、私は「会いたい」という言葉を残したいと思っていた。ひょっとしたら貴樹の気持ちに通じるものを自分も持っていたことを実感し、プラネタリウムシーンでは涙が出てしまいました。
0.言葉が素晴らしい
○彼との思い出は音、景色、匂いなど日常そのもの
○あなたの存在で私は明るく生きていける
○大切と思うことにオチや適当な返事は要らない
○あなたならきっと大丈夫
○彼には思い出さない位、幸せでいて欲しい
尊い言葉です。
1.子役さん2人が瑞々しくて素晴らしい
お互いを思い合い、大切に言葉を紡ぎ合う姿が美しく、瑞々しくて眩しい。
駅で待ちわび、不安と安堵の混じった白山乃愛さんの泣き笑い顔、雪の夜に桜を観るシーンは必見。
今まさにこのタイミング、年齢の輝きだと思います。監督が2人と話し込み、引き出したというエピソードが素敵です。
2.種子島の風景
夕陽、朝日、ロケットの飛立つ空。
森七菜は何を見て、「私なんかはずっと見ていなかった」と感じたのだろう。きっとシャツを掴んでも振り向かない、優しいけれど届かない、そう感じたのでしょうか。はにかみ、照れ隠しに髪の毛を触りながら話す姿は可愛らしい。
上田悠斗君、青木柚さん共に優しく穏やか。大人の松村北斗に繋がる。というかそっくりな気がします。
3.松村北斗の涙
都会の生活で忙しく過ごすうちに心を閉ざし、人と距離を取る。そんな彼も最後にプラネタリウムで泣きます。
あの演技はアドリブなのか?と言うくらい自然で、、、
ただただ会いたかった。言葉をかけたかった。言葉をかけてもらいたかった。
ほろ苦い思いが自分にも去来します。あんなにも美しい思い出ではありませんが、、、遠距離になった大学時代の大切だった彼女を思いました。私もあなたにいつかどこで会えたら恥ずかしくないように生きていたい、そう思っています。
グッサリと刺さりました
映像美に浸れます。僕らがおそらく目にしたことのある、あるいは目にす...
最後が…
原作に対するリスペクトがとても感じられて、とても良質な映画に仕上がってました。
本屋でニアミス、思わず笑いました。現実もそうかも知れませんね。あり得ないところでバッタリとか。
配役も高畑光希?と思いましたが、今をキチンと生きている明里にハマってました。アニメ版とはまた違う魅力があったかと。貴樹君は松村北斗で本当に良かったです。水野さんにちゃんと言えた場面、大好きです。
子役もハマり過ぎて逆に将来が不安になりました。
種子島はもう…アニメをなぞるだけなんだけど、そこが良い。あそこはもう完成されているので森七菜が頑張ってくれて凄く良い。
本当は5点ですが…少し物言いがありまして。
この実写版は貴樹君の成長ムービーだと思うんですが、館長に思いを吐露して前向きに゙生きていく貴樹君をもう少し丁寧に描いて欲しかったです。水野さんとの最後の場面、もっと長尺でやって欲しかった。水野さんの更なる突っ込みに対して、もっと感情や思いを伝えられる貴樹君を見たかったです。
で、踏切の場面。
明里からの視点も入れても良かったかなと。
また、貴樹君が明里だと思った人がいないのを確認して踵を返してすぐエンディング。もっと歩かせて前を向いていく貴樹君を表現させて欲しかったな…
アニメでは薄く笑って前を向いて歩いていたけど、実写はまだモヤっとしてんのかな?と感じてしまいました。
明里のように今を生きてほしいです、貴樹君には。
花苗ちゃんもきっとそうしてるよ。
で1点引かせていただきましたが、当分の間は心に残り続ける映画で鑑賞出来て良かったです。
自分も、今を誠実に生きようと思いました。
帰れなくなっちゃたもんね
これまで観てきた映画の中で、一番心に響いた映画が、『秒速5センチメートル』(アニメ)だったから、どうしても純粋にはいれなかった…。
観比べてしまう……、このシーンちゃんと使ってる!とかえ?此処はこれだけ?とか……。
新たに足された部分や進展された部分、端折られた部分、やはり氣になって正規に愉しめなかったかもしれない。
“別物”として観れれば良かったんだろうけど、アニメ版をあまりに追いすぎてきた分、どうしても入りきれなかったのかも…。
山崎one more〜が流れた時は安心感を覚えたし、思い出は〜が流れた時もホッとした氣持ちになれた。(ツライんだけどね)
欲を言えば、リンドバーグも使って欲しかったかな…。
イイ映画だったけど、高評価にできなかったのは、個人的な想いの強さで、作品そのものが劣ってるわけではないです。
アニメの声優があまりにピッタリ過ぎて秀悦過ぎてたのを思い知らされた。
何十回と観たけど、また観たいし、もう一度スクリーンで観たいと感じた。
もう大丈夫になった君でも
人の揺るぎない考えや姿勢は、過去の体験が大きい。そしてその考えや姿勢は、また起こる体験で変化し、そしてまた...。「忘れられない思い出は日常」とはこのことだろう。
その人にとって変わらないものも素晴らしいし、変わってしまうものも素晴らしい。だがそれには、「大丈夫」と言ってくれる人が必要なんだと思う。
もう大丈夫になった君でも、日常となった思い出に浸って立ち止まってもいいんだよ、と伝えたくなったし、伝えてもらったように思う。
「思い出じゃなく日常」
秒速5センチメートルの実写映画、観てきました。
アニメは記憶が薄れてたけど、あの胸が締めつけられる切なさだけは鮮明。3話をどうまとめるのかドキドキだったけど、完璧な作品!
森七菜、高畑充希の演技力はすごい!国宝ぶり!
宮崎あおいの
「自分の大切な思い出に、笑いとかオチとか必要ないよ」
真剣な表情に、キュッと胸が締まった。
貴樹と自分を重ねて感情移入しまくり。
プラネタリウムのシーン、感情を抑えてた貴樹が初めて爆発する瞬間…
「ただもう一度、明里と話したかった。『久しぶり、元気だった?』って、何気ない会話がしたかった」
泣きながら話す姿は、過去に取り残された全ての人の代弁みたいで、たまらなく泣けた。
一方、明里の「思い出じゃなく日常」。
電車に乗って、空を見て、音楽を聴いて、街の景色にふと蘇る人や感情。
何気ない毎日に思い出す“何か”があるなら、それが一番強い思い出なんだって、ズドンと刺さった。
人生で立ち止まっても、この作品に前向きな一歩を押してもらった気がした。
今日は山崎まさよしがエンドレスループ…🎧
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