「私は「会いたい」という言葉を残したい」秒速5センチメートル MKさんの映画レビュー(感想・評価)
私は「会いたい」という言葉を残したい
松村北斗の声や抑えた繊細な演技にFirst Kissで惚れ、今回も彼を目当てに見に行きました。
本作はずっと穏やかな流れです。見終わった後も穏やかな余韻でした。
5万あるという生涯に出会う言葉を1つ残せるなら、私は「会いたい」という言葉を残したいと思っていた。ひょっとしたら貴樹の気持ちに通じるものを自分も持っていたことを実感し、プラネタリウムシーンでは涙が出てしまいました。
0.言葉が素晴らしい
○彼との思い出は音、景色、匂いなど日常そのもの
○あなたの存在で私は明るく生きていける
○大切と思うことにオチや適当な返事は要らない
○あなたならきっと大丈夫
○彼には思い出さない位、幸せでいて欲しい
尊い言葉です。
1.子役さん2人が瑞々しくて素晴らしい
お互いを思い合い、大切に言葉を紡ぎ合う姿が美しく、瑞々しくて眩しい。
駅で待ちわび、不安と安堵の混じった白山乃愛さんの泣き笑い顔、雪の夜に桜を観るシーンは必見。
今まさにこのタイミング、年齢の輝きだと思います。監督が2人と話し込み、引き出したというエピソードが素敵です。
2.種子島の風景
夕陽、朝日、ロケットの飛立つ空。
森七菜は何を見て、「私なんかはずっと見ていなかった」と感じたのだろう。きっとシャツを掴んでも振り向かない、優しいけれど届かない、そう感じたのでしょうか。はにかみ、照れ隠しに髪の毛を触りながら話す姿は可愛らしい。
上田悠斗君、青木柚さん共に優しく穏やか。大人の松村北斗に繋がる。というかそっくりな気がします。
3.松村北斗の涙
都会の生活で忙しく過ごすうちに心を閉ざし、人と距離を取る。そんな彼も最後にプラネタリウムで泣きます。
あの演技はアドリブなのか?と言うくらい自然で、、、
ただただ会いたかった。言葉をかけたかった。言葉をかけてもらいたかった。
ほろ苦い思いが自分にも去来します。あんなにも美しい思い出ではありませんが、、、遠距離になった大学時代の大切だった彼女を思いました。私もあなたにいつかどこで会えたら恥ずかしくないように生きていたい、そう思っています。
コメントありがとうございます
私なら、生きるという言葉を残します。
大人になった二人の演技も良かったですが、
子役、特に、仰るように白山乃愛さんは素晴らしかったです。
プラネタリウムでの、二人のカミングアウトも良かったです。
ラストの踏切りのシーンも、
これで二人は人生を前に進めるんだなと実感しました。
では、また共感作で
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