「よき実写版」秒速5センチメートル もっぴーさんの映画レビュー(感想・評価)
よき実写版
少し前に原作を2度ほど観てから行きました。
正直実写版はそれほど刺さらなかったというか、よくわからないという感想でした。(沢山いらっしゃる原作ファンの方すみません💦)
実写版で各パートの掘り下げ、追加された描写によりわかりやすく観やすくなっていたと思う。
桜、雪、空、夕焼け、海、夜景…すべての風景も美しく印象的でした。
松村さんは完全に遠野貴樹だった。
あんな虚無感をずっと纏えるのすごい。そして所作、声、横顔がとてもいい。静かなシーンでも説得力がある。
たこ焼き頬張るシーンで蘇るのも、プラネタリウムで館長の前で感情吐き出すシーンも圧巻でした。彼は演技ではなく役を生きていた。
幼少期明里役の白山さんもとても素晴らしかった。
暗くて一人ぼっちだった、というのが嘘みたいに明るく可愛らしくキラキラしていたのは、貴樹のフィルターを通した姿だったのかな。
表情の演技が子役と思えぬ上手さだった。
貴樹より少し大人びているのもあの年代の女子をよく表現されていた。
森七菜さん、恋する高校生過ぎて最高に可愛らしかった。サーフィンも本当に努力されたのだと思うので、波に乗れた時は私も心の中でガッツポーズしたし、砂浜で涙するシーンは私も号泣。
きっと彼女は切ないけれど一皮むけていい女に成長してると思わせてくれる。
そして、2人を繋ぐ宮﨑あおいさんの役どころも素敵でした。ほんわかしているけど大事なことを伝えている。
お互いのことを「昔の教え子が」「会社の同僚が」のように」さりげなく相手に伝えていたのも、これ最後会える…?と思わず期待してしまった。
結果的に貴樹と明里が再会できないラストシーンも、これでよかったと思います。
監督と松村さんのコメンタリー聴いてしまったので、また観に行ってきます。
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