「十数年前にアニメ版は視聴済み。当時は山崎まさよし氏の「One mo...」秒速5センチメートル hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
十数年前にアニメ版は視聴済み。当時は山崎まさよし氏の「One mo...
十数年前にアニメ版は視聴済み。当時は山崎まさよし氏の「One more time, One more chance」の世界観へと結び終えるために作られたシナリオ、ストーリーという印象でした。今回、実写化、加えてアニメ版より1時間増ということで、近日上映の「平場の月」ほどではないにせよ、貴樹(演:松村北斗)と明里(演:高畑充希)のヒューマンドラマの要素を加え、大人になって二人が再会する展開に改編?・・・などと想像して観に行きました。
貴樹や明里の社会人ライフ、理紗(演:木竜麻生)と貴樹の関係などが深めに描かれ、いわゆるファンタジー世界で終わらない現実的描写はありましたが、貴樹と明里、もしくは貴樹と花苗(演:森七菜)のウフフでモジモジなシーンは、アニメ版では会話が流れつつも、周りの風景や二人のシルエット、後ろ姿を描写する演出でしたが、実写版ではモロに二人の表情が映され、その尺も長く、もはや現役恋愛世代ではない私にとっては直視できない「気恥ずかしさ」と「もどかしさ」に苦しくなった次第(笑)。また、実写ゆえに現実感が強まって、「さすがに13歳でキスはしないよな」「明里の家で泊まれるよな」「大学時代に会えなかったのかな」といったアニメ版ではスルーできた部分が引っかかってしまったのは、私の心が汚れているせいでしょうね。
松村北斗さん、高畑充希さんの安定感ある演技は言うまでもありませんが、今回、明里の小学生時代を演じた白山乃愛さんは「かわいい」というだけでなく、既に「顔」で演技ができる女優さんですね。びっくりしました。アニメの実写化は色々とプラマイありますが、こういう所はアニメでは精緻に表現しきれない所であり、そういうプラス面が感じられた分、実写化は良かったのかなと思います。
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