「哲学的な映画なのかな」秒速5センチメートル やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
哲学的な映画なのかな
原作は観た事が有りません。
タイトルが素適だなとは思っていたんです。
なので、勝手にロマンチックなラブストーリーだと思っていたの。
だけど、実際にこの映画を観てみると、恋愛映画って印象を受けなかったんですよね。
どちらかと言うと成長物語かなと。
と、言いつつ話のほとんどが恋愛要素なので、やっぱり恋愛を無視してこの映画を語れないのですが。
それでですね、この映画で印象に残ったシーンが、明里が貴樹との日々を、今の日常になっていると語った所なんです。
そうなんです、思い出って過去の物だけど、確実に今の自分に影響を与えているんですよね。
当然、貴樹の方も明里と過ごした日々から強い影響を受けて、今の貴樹の一部になっているでしょう。
一方、高校時代は花苗の方は恋愛をしているけれど、貴樹の方はそうでもない感じ。
なので、今の貴樹に与えている影響は少ないかもしれません。
だけど、花苗の姉と再会した事でそれも変わってくる。
花苗の姉の言葉で、花苗との日々にも大切な思い出が有った事、相手の事をしっかり見られていなかった事、そういった気付きがまた貴樹に影響を与える。
今の出来事で、過去が新たな影響を与える事が有るのだなと。
その後もいろいろ有って水野と再び対面した貴樹、明らかに傘を借りた時とは違う貴樹になっている。
恋愛だけに限らず、人は生きていると様々な事から影響を受けて、常に過去とは違う自分になっていくのでしょう。
そんな事を考えていたらこの映画、哲学的な映画に思えてきました。
やきすこぶさま
共感とフォロバ、ありがとうございます🙂
私も「成長譚」の物語だと考えました。
ラストで貴樹が前を向いている実写版は、“ハッピーエンド”だと感じています。
貴樹のプラネタリウムを観た明里は、帰りに「プログラミング・解説/遠野貴樹」の文字に触れて、天体の職に就いた「貴樹くんは大丈夫」と安心して、約束の日に再会せず海外に旅立ったと思いました。
明里と再会できなかった貴樹は、これからは明里の存在が北極星のように道を照らしてくれるといいな、と思っています🫡
共感ありがとうございます。
〉恋愛映画というよりも、成長物語。
そうですね。
美しいけれど時間は結局というか、どうやっても
戻らないからタカキにとっては残酷ですね。
女の子たちは皆、進んでいくのに、タカキの目には
時間は秒速5センチメートル。
もどかしかったです。
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