「ノスタルジー感のてんこ盛り」秒速5センチメートル やあやあさんの映画レビュー(感想・評価)
ノスタルジー感のてんこ盛り
いやぁ好きです、こういうの。
まずノスタルジー感がすごかった。映像もすごくきれいだった。没入しました。
自分の古き良き時代の誰かの顔を思い浮かべた人もいるんじゃないだろうか。
誰もが通り過ぎたそれらを美しくパッケージングして差し出されたみたいでした。
過去を引きずって一歩間違えると独りよがりの痛いキャラになりかねない貴樹は、きれいな映像のおかげでむしろノスタルジー感をさらに色濃くする相乗効果さえ感じました。
2人のすれ違いもやりすぎるとくどいけれど、その一歩手前で引く感じが絶妙。
「男は個別保存、女は上書き保存」
昔流行ったそんな言葉が頭をよぎりました。
2009年現在の待ち合わせ場所で2人が会うのも出来すぎだし、2人とも行かなかったらドラマにならない。どちらか片方だけが向かうわけだけど、それは男性なんですねえ。ラストに踏切で振り向くのも。切ないけれど、この映画はハッピーエンドじゃないからこそ魅力が際立つんだと思う。
あれ、ただ似たような設定の「冷静と情熱のあいだ」は混じりっけなしのハッピーエンドで、あれはあれでよかったような記憶 笑
人と人とが出会う確率は0.0003%なのかあ。
さらにお互いの生活に踏み込んで、人生を共にするのはそれこそ天文学的確率。そんな奇跡をおろそかにしてはいけませんね。
貴樹も次に縁ある女性は大切にしろよ!!
思い出はいつもきれいだけど~それだけじゃおなかがすくわ~(byジュディマリ)
ところで、プラネタリウムで貴樹がポストイットに書いた言葉、人が一生で出会う5万以上の言葉の中から選んだただひとつの言葉って映されなかったですよね。何だったんだろう。
そしてもし私がポストイットを手渡されたら、私ならなんて書くかな。
今書いていて思ったけど、この映画って数字に絡めた雑学が多いのね。
「秒速5cm」「0.0003%」「5万語」
マメ知識が増えました。
ひなさん
私の方こそ、共感とコメントありがとうございます。
そうですね、貴樹と明里が再会して結ばれるだけがハッピーエンドじゃない、ひなさんのおっしゃる通りこれもハッピーエンドのひとつの形ですね。この物語にとても合ったラストだったと思います。
やあやあさま
共感ありがとうございます🙂
コメントさせていただきたいことがてんこ盛りですが、1点だけ…
人によって受け止め方はそれぞれですが、私はラストで貴樹が前を向いている実写版は、“ハッピーエンド”だと受け取りました。
貴樹のプラネタリウムを観た明里は、帰りに「プログラミング・解説/遠野貴樹」の文字に触れて、天体の職に就いた「貴樹くんは大丈夫」と安心して、約束の日に再会せず海外に旅立ったと思いました。
明里と再会できなかった貴樹は、これからは明里の存在が北極星のように道を照らしてくれるといいな、と思っています🫡
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