「思い出の過剰な美化」秒速5センチメートル HKさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出の過剰な美化
主人公は何者かになろうと必死にもがいたり、
初恋の想いを引きずっているという話だが、
そういった苦しいであろう心情が、
美しく洗練されている映像できれい
サッパリ流されて伝わってこない。
悲しいストーリー展開も、すべて美しい思い出に浄化されて
ノスタルジックで過度に感傷的に映る。
自然体な会話はよいが、典型的な内容が多くて刺さらない。
いっそセリフが全く無いぐらいの方が面白かったのではと思う。
タイトルなど、なにか印象的なワードを散りばめたいとか、
技巧的、作為的な感じが目立って、残念ながら私には合いませんでした。
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