劇場公開日 2025年10月10日

「鑑賞後、空気の味がした」秒速5センチメートル yumさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 鑑賞後、空気の味がした

2025年10月17日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

「君の名は」で新海作品に出会い、他作品も見漁った学生時代から早10年近く。
貴樹くんと同い歳になりました。

私たちはみんな、形は違えど心に引っかかり続ける記憶があるのだと思っていて。
それが、恋なのか、もう会えない友人なのか、追いかけきれなかった夢なのか。
はたまた違うものなのか。それとも全部なのか。
私は全部かも。
鑑賞後、じんわり温かいものを感じながらも、槍のような引っ掛かりに目を向けて、考えながら帰りました。

本編について。
原作へのリスペクトと重たすぎる程の愛を感じて、幸せな時間でした。
とにかくフィルム感が綺麗過ぎて、懐かしいような温かさ。
それだけで目が潤みました。
原作は約1時間、実写は約2時間だったので、どういう風に膨らませるんだろうと思っていたのですが、なんか、もう、想像以上で。不必要なシーンが無く、間延びすることも無く。
ひとつひとつのシーンを味わっていたらいつの間にか2時間経っていました。

主題歌も本っ当に素敵!
秒速といえば「one more time one more chance」というくらい繋がりあっている作品と楽曲だと思うのですが、
本編観終わった後に聴く「1991」は秒速の主題歌そのものでした。
帰ってからも「1991」を聴くと一瞬で映画の記憶が蘇ってくる。
やっぱり米津さん凄い。

役者さん方もみなさん素敵で。
その中でも1番は森七菜さん。
森ちゃん大好き人間なのですが、凄すぎて……!
友人と「もはや怖い!(大褒め)」と喋りながら帰りました。

ロマンティックさがある作品が好きな方には向いてないかもしれません。
鑑賞後にラストシーンについて話してる方がいて、そんな感想が聞こえました。
(実写はだいぶロマンティックになってるよ…!)と心の中で思いました…笑

実写を鑑賞する前に、原作を久々に観ました。
貴樹くんの気持ちが分かるようになった…と思いながらも、観た当時の感覚も残っていて。
きっと、10年後に観たらまた違う味がするのだろうなと思います。

映画館の大スクリーンで観られる間にまた観に行きたいと思います!

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yum
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