「期待度△鑑賞後の満足度○ 原作アニメほどは感動しなかったけれども、2時間の映画にする為の脚色に付け足し感がなく世界観を壊していないので安心した。松村北斗の上手さにも驚いた(喉仏の大きさにも驚いたが)」秒速5センチメートル モーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度△鑑賞後の満足度○ 原作アニメほどは感動しなかったけれども、2時間の映画にする為の脚色に付け足し感がなく世界観を壊していないので安心した。松村北斗の上手さにも驚いた(喉仏の大きさにも驚いたが)
①私は原作アニメの『秒速5匹センチメートル』が大好きである(新海誠監督作品では一番好きだと思う)。だから実写化なんて、もし原作アニメの世界観を壊されていたらたまらない、と思って観に行く気は無かったのたけれども、目に触れる記事から(細かく読んではいないけれ立ち尽くしているど)評判が良いようなので、鑑賞する気になりました。
②喪失感から人生に立ち尽くしている主人公を松村北斗が好演している(同じに名字だからといって甘いわけではありません)。
朝ドラ『ばけばけ』で変わってしまった時代・世界に立ち尽くしている父親を演じている岡部たかしが本作に出演しているのはご愛敬(勿論たまたまでしょうけど)
原作アニメはそこまでの描写で終わっているけれども(だからやるせないような甘酸っぱいような余韻が残るのだが)、本作はそこから先の主人公が一歩踏み出すところ(新しい自分)まで描いている。
ただ、一歩を踏み出した主人公にたちまちパートナーが出来るようなあるあるの都合主義の甘い展開ではなく、また喪失感を味わうことになるビターな展開が良かった。
されど、プラネタリウムのプログラミング・アナウンスという新しい道を暗示して終わる(そして子供時代の夢に近づく)前向きなエンディングになっている(これはこれで良いと思います)。
そういう意味では、冒頭が主人公が新しい人生を踏み出すば場所を訪れるシーンから始まっているのは構成として上手い。
③高畑充希は、私が原作アニメから受けたヒロインのイメージとはちょっと違うので評価としては微妙。
④宮﨑あおいも好助演。しばらく見ない間に若くてはつらつとした女の子から落ち着いた大人の女性になっていた、という感じの驚きがあった。
ただ、主人公の高校時代の先生が、大人になったヒロインの上司だという設定は偶然が過ぎるだろうという印象。
⑤映像は確かに美しいけれども、演出の方は悪くはないが映像におんぶにダッコしているのか、特にこの監督ならではの演出の特色や味があるとかというわけではなく普通。
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