劇場公開日 2025年10月10日

「実写にする必要性が感じられない」秒速5センチメートル tsuuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 実写にする必要性が感じられない

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

主人公に全く感情移入出来ず、原作アニメもあまり好きではないですが、唯一、映像の美しさは素晴らしかったのに、実写になったらそれすら無い
アニメ原作の補足としてみるべき作品?
ちなみにあまり好きではないと言いつつ見たのは、私の周囲にこの作品が好きな男性が多いからです、視点を変えてみれば良さがわかるかと思いましたが…?

tsuu
9scopesさんのコメント
2025年10月17日

感じ方は「人それぞれ」なのだなぁ、と。

私は原作を全く見ておらず、また信者でもなく、そこそこ評判が良いので見てみたよ、という民です。

個人的には、全体のストーリー的には納得しづらい点もありつつも、それをはるかに超えて、「見てよかった、得した」と思える映画でした。
なので早速、まずはアニメに遡ってそちらも観てみようと思い、昨晩「子供時代」の部分だけをまず観たのですが…
私個人の比較での感想としては(信者の方々には申し訳ないが)、「実写版の方がはるかに心を動かされた」です。
あの幼年時代の物語のキモはおそらく「先が見えないことによる不安」なので、結末を知らずに最初に見る方がメチャメチャ良く見えるのが当然なのだと思います。

そして、そこを割り引いて冷静に比較をした場合、実写版の方が確実に有利になるのが、「声」と「音」かと。
男の子の声、隣り合った机での第一声からもう、ズルズルッと世界に引きずり込まれ、私も五十年前の小学生になった気持ちで見てしまった。
あの2人の「声のリアル」は、オトナの声優がどんなに頑張っても出しようがない。
あれは「幼かったからこそなおさら美しい」世界だったのだな、と感じた次第です。
そしてもう一つ。長時間を占める電車で向かうシーン。
駅員や車掌のアナウンスで状況説明がなされるわけですが、アニメ版ではここにまでお金を使えなかった時代のせいか、車内でも駅構内でも全く同じ、リアル感が薄い声と音声なんですね。
これ、実写版を先に見てしまえば、求める没入感に達することができず、残念だなぁと感じざるを得ない。

別に、「実写版が上」などとケンカを売るつもりは全くありませんが、アニメをとことん踏まえた上で作られた実写版なのであり、そのための「コダワリ」は十分に成功しているのではないかなぁ、と個人的には深く感じている次第です。

9scopes
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