「良くも悪くも現代的な印象のリメイク」秒速5センチメートル かずきさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも現代的な印象のリメイク
個人的な感想として、原作アニメとの1番大きな違いは、作中の「目線」
原作は基本的に貴樹の語り、貴樹の目線で進行していく印象で、中編であるコスモナウトだけが花苗の目線で貴樹が描かれていたと記憶している。
その為、貴樹と明里が離れてからの真実(行動と各々の心理)が曖昧なまま進行しており、その曖昧さ故の余白こそがこの作品を記憶に残す要因だったと思っています。
実写版では色々な要素に改変が入っているが、1番は曖昧だった部分の行動や心理について細かな説明がされている事。
これによって解釈の幅がなくなり、元々「順当に考えりゃそんなとこだろうけど」と思っていたような範囲の着地をしている。
「分かりやすい」と言う意味で非常に現代的なので見やすいと思う一方、考察の余地がなくなってしまった。
ただ、役者さんの演技や映像は素晴らしかったので(曲の使い方は•••)それらを踏まえての評価です。
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uzさんのコメント
2025年10月15日
描きすぎた結果、イメージは固定化され、それが深みには繫がってなかったと感じました。
芝居や雰囲気はよかったんですけどね。
具体性を持たせるより、考察の材料を増やす方向でつくってくれたら…
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