「思い出ではなく、日常」秒速5センチメートル POTESARAさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出ではなく、日常
予想以上に素晴らしくて、涙があふれてしまった。
貴樹と明里が出会えそうで出会えない。絶妙なすれ違いのまま、気持ちを素直に言えないまま、二人の心の距離はどんどん離れていく。
そして、実写版のキーパーソンとなる澄田花苗の姉と小川館長が登場することで、ただ切ないだけでなく、人と人が出会うことの尊さや思いを伝えることの大切さといった、アニメ版よりもメッセージ性を感じる作品になっていた。
恋愛という枠を超えて、人生における出会いと別れに焦点を当てていたのはとても良かったし、若い人だけではなく、年齢を重ねた大人にこそ観て欲しい作品になっていると思う。
また、小川館長と貴樹がプラネタリウムで話す場面が一番印象的で、松村北斗君の演技の素晴らしさにグッと心を揺さぶられるシーンでもあった。
フィルムで撮ったのかと思わせるノスタルジックな演出など、素晴らしい点はたくさんあるが、観終わった後の余韻が凄まじく、観て良かったと心から思った映画でした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
