「秒速5センチメートルの世界に浸る」秒速5センチメートル 何者さんの映画レビュー(感想・評価)
秒速5センチメートルの世界に浸る
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公開初日の舞台挨拶ライブビューイング付きで見に行って参った。松村北斗さすが。繊細な表現うじょう、鮮やかでどこか儚い景色、登場人物たちの声。全てがこの作品に必要なもので、最小単位で構成されているのに記憶に色濃く残るものだった。近々もう一度見に行く予定。
白山さん、上田さん、木竜さん、高畑さん、森さん、青木さん、宮崎さん、吉岡さん、上田さん、あげるときりがないが、誰1人として欠けては完成していないように思う。桜花抄、コスモナウト、秒速5センチメートルの原作の展開を踏まえつつ、原作にはない、プラネタリウムと紀伊国屋書店での絶妙なバランスが素晴らしかった。それぞれのパートで感情移入させられるが、決して重くなり過ぎず、宮崎さん演じる美鳥や、吉岡さん演じる科学館館長の言葉に、観ている我々までも温かい気持ちにさせられる。そして、誰もが抱えたことがあるような普遍性をもった貴樹の横顔に移っていくことで、人の人生や感情の変化について深く考えさせられた。たった1人の言葉や存在が、誰かが今そこにいるということの証明と安堵感を与えているのかとわかった気がした。
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